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HOTEL③結末
女性は珠城と名乗った。暖かな陽だまりみたいに笑う人だ。
彰彦「この人から定期的に血液を貰っている。もちろん死なない適量範囲だ」
珠城「私は吸血鬼と人間は歩み寄れると考えています」
なるほど二人は愛し合っている。だから見逃せと。
私は刀を取り出した。おびえる珠城、そして牙を見せる彰彦。
そうだよ。綺麗事を並べてもしかたない。
私はハンター。お前は吸血鬼。さあ来いよ。
彰彦は血走る眼で襲いかかる。私は右腕を切り落とした。
彰彦「何故だ。何故殺し合わなければいけないんだ。俺は珠城と静かに暮らしたいだけなのに」
私は駆け抜けると彰彦の背後にまわり心臓を突き刺した。彰彦は吐血した。のたうち回る。
珠城は彰彦を抱き締めた。まるで聖母マリアだ。
葉月「一つ聞きたい、珠城、彰彦と性行為はしたか?」
答えは珠城の震える唇が物語っていた。吸血鬼との性行為は死罪だ。泣き叫ぶ珠城の首を切り落とした。彰彦は珠城に覆いかぶさると朽ち果てた。