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私は田中  作者: 暇暇人
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法律に守られた男

第四話 『法律に守られた男』


「ここが例の男のいる家ですか。そういえば村田さん、男の名前はなんですか?」


「ん?男の名前は『三浦友和』です。彼は15年前に両親を殺して指名手配犯でした。通報は父親からだそうです。最後の力を使って警察に息子に刺されたと言ったそうです。」


「やばい奴だな。」


「さー、田中君、ベルを鳴らして」


ベルを鳴らすと、


「はーーい。」


何事もなかったかのように男が出てきた。


「どうしました?事件の様子聞きにきたんですか?」


笑いながら男は言った。


チッ! と俺は舌打ちをした、


俺の後ろからスルッと出てきて村田は男に笑顔で言った。


「そうです。事件の話を聞きにいました。」


「そうか、ならそこの喫茶店で話をしようか」


三浦は目の前の喫茶店を指さして言った。


その後俺と村田と三浦は三人で喫茶店に入った。


三浦はニヤニヤしている。


「私は警視庁のもので村田と言います。隣にいるのが田中です。それでは本題に入ります。あなたはここ十五年間何をしていましたか?」


「んー。また言わないといけないのかよ。なにをしていたって言われても答えられない。だって、、、変なボタン押したら十五年経ってたから。説明しても信じないだろ。」


「私たちはその話信じます。」


村田はまっすぐ彼を見て言うと彼は、


「信じるのか凄い人だな、、笑ってしまうよ。なら説明しようかな。自分が両親を殺した直後玄関の呼び鈴が鳴って、包丁持ったまま玄関開けたらポケベルみたいな物とと手紙が置いてあったんだよ。手紙は自分宛になってたから読んだらこのポケベルみたいなやつに十五年と設定してボタンを押せって書いてあったんだよ。もう、その時自分は人を殺していて興奮状態になってたから書いてある通りにしたらこうなったんだよ。」


「分かりました。ありがとうございます。それで今はそのポケベルの様な物は持っていますか?」


「それは答えられない。」


と三浦は言い、村田は静かに


「分かりました。ありがとうございます。」


と言って、三浦と別れた。


帰り道俺はボソッと言った。


「腹立ちますね。」


「まー あの人は法律で守られているからね。十五年が過ぎた今、あの人を捕まえることは出来ない。」


課長は表情を変えず言った。


「装置を使ってしまえば時効なんて一秒で終えてしまえるじゃないですか!!」


「そうだ。それを無くす為にも装置を回収する。それが私たちの仕事だ。田中君今日はここで解散しようか。また明後日。」


「また月曜日ですね。」


ーーーー  七月一日  ーーーーー


電話が鳴っている。あっ村田からだ。


「はい、田中です。どうしました?」


「ごめんね。田中君、今日夜ご飯でも行きませんか?」


「あっ!良いですね!今日朝から暇だったんで嬉しいです。」


「午後五時に新宿駅の東口でいいですか?私が奢るよ。」


「え!本当に?あざす!分かりました!」


 そうか、今日村田さん俺に会いに行くのか、、、

 

 なんか変な感じだな、、そういえば昨日は村田さん指輪外してたな。。まーいっか。





                つづく。








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