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私は田中  作者: 暇暇人
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手紙

三話 『手紙』


「おい、村田、、お前が家に来たのは俺の親がお願いしたからじゃ無いのか! 」


と怒鳴ると村田は困った顔をして言った。


「その通り? 分からないけど、私は君のご両親に頼まれて来たのは嘘だ。」


「じゃーなぜ家に来たんだ?」


と尋ねると村田はある手紙を取り出しテーブルに置いた。


その手紙には正確な日付と住所とメッセージが書いてあった。


「これは公安第六課の設立メンバーの一人が書いた物だ。」


そして村田は手紙を読み始めた。


『公安第六課へ

九月七日の午後二時に下に書いてある住所に行け。そこには田中健治という人間がいる、そいつは自分の年齢を二十歳と思っているが本当は『三十歳』だ。彼の十年間の記憶は何者かによって消されている。君たち第六課は彼と一緒に、消えた十年間の真実を探り、そしてT・K以外の残り二つの装置を手に入れ、破壊しろ』


手紙を読み終えると、村田は装置の説明をし始めた。


「この世に装置は三つある。遠い未来にいる三人の科学者、それぞれ《過去に行くことが出来る『T・K』》そして《未来に行くことが出来る『T・KⅡ』》そして......《記憶を消すことが出来る『M・K』》だ。」


 彼の話によると装置三つはある犯罪者に取られていたがそのうちの一つである『T・K』だけは取り返す事に成功したらしい。


そして、第六課の目的は装置の回収と破壊。また、その犯罪者を逮捕。


それまではT・Kを使って未解決などの事件の解決していく。


.......というものらしい。


俺がこの部署に誘われたのはこの犯人と俺が何かしらの関係があるかも知れないという事と謎の十年間を知れば犯人逮捕が容易になるかも知れないという事。


説明を終えた村田は


「まー、君の失った十年間を知るなら過去の君に聞くしか無いからそれまではここで装置に関係してそうな事件を見つけたりして仕事をしてください。」


と言い残して第六課のメンバーを紹介された。


といっても他のメンバーは一人だけ......男性だ。


 一人は潜入捜査を主にするらしく、服装はスーツでは無く私服で出勤している。

 

 名前は毎回変えて潜入してるらしく、忘れているらしい。


とりあえずあだ名で付けよう、『私服君』と。


紹介を終えた村田は早速俺に仕事を振ってきた。


「では、田中君。君に初仕事を言い渡します! 」


ちなみに俺に拒否権は無く、ここで働くのが絶対らしい。


まー、俺も帰る家が無いし、特に拒否してもいい事ないからここで働く。。。


泊まるホテルは村田負担らしい.........ありがたい。


「課長! 仕事はなんですか? 」


「この事件はなんとも不可思議な物らしいですよ!」


 話によると、この事件は犯人の名前も顔も住所も分かっていたのにも関わらず逮捕できなかったらしい。

 去年時効の十五年を迎え、犯人が出てきても逮捕出来なくなったらしい。だか、先週の二十日水曜日に自身を犯人だという男が現れたらしい。


 不思議なのはその犯人の顔が事件当初と全く変わっていない事、そしてこの男がこの十五年間なにをしていたのか本人すら分からないらしい。


説明を終えると、


「私と田中君で今からこの男の居場所まで行って本人に話を聞きましょう!もしかしたら『T・KⅡ』が関わっているかも知れない。」


「はい...」


「あとさ、田中君!明日君に会いに行くから『T・K』渡してくれますか?」


「あっはい」


ポッケに入れていた装置を村田に渡した。


「じゃー田中君行きますよ。」



        つづく

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― 新着の感想 ―
[一言] SF作品はあまり読まないのですが、それでもこの作品は読みやすいと思いました!これからも、頑張ってください!!
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