公安第六課
二話 『公安第六課』
「え!!警察庁!!!」
ここの近くにあるポストか、、
本当にいた。。。あの老人何者なんだ?
「おい!何が起きた!?」
俺が老紳士に詰め寄り聞くと彼は
「ん? どちら様ですか?」
困った顔で言ってきた。
いや、さっき会ったばかりだろ。何言ってんだ? この人......
ため息をついた
「いや、あなたがここに来いと言ったんだろ。」
「もしかして田中健治君かい?」
もしかして? 俺の顔忘れたのか? と思ったけど静かに頷いた。
「そうか! ここじゃ話せないから来てくれ。」
と言い、俺は老紳士と共に警察庁に入った。
ん? 地下?
戸惑いつつ地下三階にある部屋に連れて行かれた。そして椅子に座り話を聞いた。
「じゃー早速本題に移ろう。」
老紳士の顔はいきなり笑顔から真剣な顔に変わった。
「自己紹介からしよう。私の名前は『村田 浩次 (ムラタ コウジ)だ。そしてここは警察庁公安部公安第六課で今日から君の職場だ。ここでは私は課長を務めさせて貰っている。」
不思議そうな顔を見たのか、村田は話を続けた。
「今君が持っている道具の名前は『T・K』と呼ばれる過去移動専用装置だ。」
ん? T.K? 名前、ダサすぎるだろ。ふざけるにしてももっとカッコいい名前付けないのか?タイムスリップ・キーとかかな? まーいい。
村田は続けて自分たちが何をする仕事なのかを説明し始めた。
「ここではそのT・Kを使って未解決の事件などを過去に遡り真実を突き止めたり、解決したり、阻止をするのが仕事だ。」
仕事に就けるのは嬉しいがなにが起こったのかは説明してほしい。
流石に警察庁まで来てこんなふざけた話をするとは思えないしな、、
「過去に戻った証拠はなんだ。」
と聞いた。すると村田は答えた......
その時俺は数分間思考が停止した。
「今日は『千九百九十三年九月六日』だ。」
そして村田は続けた。
「田中君、君は過去に戻ったんだよ。そのT.Kを使って、、、、」
嘘だろ.....
「だか重要な事は一日過去に戻った事ではない。」
どういう事だ?過去に戻ったとしても俺は一日しか戻っていないはずだ。と混乱している俺に追い討ちをかけるように村田は言った。
「君がT・Kを使ったのは一度では無いという事。そして君はその時の記憶を失っているという事だ。」
つづく。