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私は田中  作者: 暇暇人
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謎の老紳士

一話 『謎の老紳士』


あれ、ここどこ?実家の俺の部屋か?


なんでスーツなんだ?それも体が重い。


 俺の名前は『田中健治』1990年生まれ。


 高卒で就職活動していたが全て落ち、そして一人暮らしのニートになっている20歳だ。


 自分の実家?


 「体が少し重い、、実家に戻った記憶もない、、酒を飲み過ぎたのかな、、、まーいっか。」


と独り言を言ってるけど......


親と会話するのは気まずいから家に帰ろう。


しかし玄関にむかったが実家には誰もいない。


「久しぶりに実家に戻ったし、少し休んでから家に帰ろ」


と、リビングに向かった


「すげー部屋綺麗になってる、、壁紙も新品に張り替えたのか。」


 少し懐かしんでると家のインターホンが鳴った。


出てみるとそこには老紳士がいる。


「すいません。ここは田中健治さんの家ですか?」


「そーですけど、どうされました?」


「あのですね。あなたのご両親から仕事を紹介してくれと頼まれてるのですよ。」


俺の知らない間に両親は何してんだよ......


「とりあえず家に上げてくれませんか?」


 断ってもいい事無いしなー......


「分かりました。」


彼を家にあげてた。


老紳士の見た目はスーツに.....黒い指輪?


意外と攻めてるな〜。


と思った時、彼は


「君の部屋でお話をさせてもらっていいですか?」


と聞いてきたので、


「まーいいですよ。今飲み物を持ってきますので待っていてください。」


と言って、飲み物を取りに行った。


戻ってくると彼は笑顔で待っていた。


話を聞くと彼は、


「君に仕事の依頼をしに来た」


「え? 仕事の紹介ではなく依頼?」


ーーーでも俺には仕事が無いから嬉しい。


「今回の依頼を受けてもらった後にあなたに仕事を紹介します。」


 「依頼内容は

《時間を巻き戻す道具の実用可能かの実験》

 そして実験が成功した場合はその道具をまた老紳士の指定した場所にて返す。そしてその場で報酬を受け取るといったものです。」


は?? このジジィふざけてんのか?


「申し訳ないですが、時間が戻るなんて意味分からない事言わないでください!!お引き取りください。」


と声を荒げたが、彼は話を続けた。


「では、あなたに前金として五十万円渡します。」


え? 嘘話でもボタンを押すだけで五十万って凄すぎだろ! やるしか無い!


「やっぱり、やります!! その仕事。」


するとその彼は笑顔になって鞄から五十万円と道具を取り出した。

そして俺はその五十万円を貰った。


それから俺は彼の説明を受けた。


道具の見た目はポケベルのような物で数字を選択するボタンと決定ボタンがある。


使用方法は、画面に戻る時間、何年何ヶ月何日何時何分戻る数字を入力するそして決定ボタンを押すだけ。


道具で出来ることは入力した時間だけ戻ることが出来る。

しかし、戻るだけで未来に行くことはできない為片道キップという事だ。


過去に戻った場合入力した人が出現する場所は戻った時間軸にいる自分がニ時間前にいた場所に出現する。


よって自分が生まれる前には行けないという事。

また、戻るだけなのでその時間軸に自分も存在する。


また自分自身に会った時、自分と話した場合は一週間後の0時ちょうどに二人のうち未来の方の自分が消滅する。


そして紙が渡された、


紙には指定された場所の住所だった。


「今、渡した紙の場所の近くにあるポストの前に私がいるから話しかけてくれ。」


だが、そんな嘘話には興味がない。

早くボタンを押して金貰う事しか考えてない。


「戻るのはいつですか?」


と笑顔で聞くと


「では、一日前に設定して下さい。」


そして時間をセットした俺は決定ボタンを押した。


その瞬間、


何故かショッピングモールのキッズ用品の売り場にいた。


ーーー六月三十日ーーー


え? どういう事だ? さっきまで家にいたはず。。


何が起きてるか分からなかったので俺は老紳士から貰った紙を頼りに直接状況を聞く事にした。


「早く行って済ませよ。」


ショッピングモールの出口へ向かっていると、


「あの、落としましたよ。ポケベル、、ゴホッ」


スーツ姿の男が俺の肩を叩いて言った。


「あっ、すいません。ありがとうございます。」


風邪ひいてるのかな?マスクしててどんな感じの人かは分からなかったけどありがたい。


「拾ってくれてありがとうございます。では、」


装置を受け取りショッピングモールの外に出た。


そして紙に書いてあった住所に行くとそこは


「警察庁!!!」



           つづく。

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