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魔族の復活祭の芸術における反逆のエキスプロージョン

作者: 小財 明

宇宙人、くたばれ。王位にあるものが命ず、汝等は空虚なる存在である。今、脚の皮膚に違和感が走ったが、汚ない卑虚なる宇宙人が仕掛けてきた悪逆なる「攻撃」であろう。


朗は恵楓園、菊地恵楓園の近くのレストラン、スカーイアでチョコレートパフェを食さんとする。


向かいの席に、男やちが一人座る。あまり感じのよくない暗い雰囲気をもっている男である。


朗がチョコパフェを食べると、男はわざとらしく、こちらに腕を見せる。感じの悪い腕の見せ方である。


食べ終わって、男の姿が変わる。変身する。朗の特に嫌いで、他の患者にも嫌われている精神病院の野田病院の男性職員の時魔の姿に変わる。


魔族側に与している人間達に影響を及ぼすのが、魔族である。時魔に変身したのは、どうやら宇宙人ではなくて、魔族のようである。


精神科に対する魔族の勝手な思い入れから、不心得な精神病患者はかなり今回のクーデターで「おいしい」思感をしているのだが、朗はどうかと言うと、病院事務員としての前歴が前向きに働いて、精神病院自体に行っていない。もうかなりの期間通院していない。精神科の薬は処方を変えずに出してもらっており、薬は父に車で取りに行ってもらっているのであった。魔族自身は決して認めたがらないことだが、レストランで、オムライスが出ると、詰まり、レストランで「復活祭」に祝いものとして食べられる卵の使われる料理が出ると、彼らの顔は瞬間緩むことが多い。本能的にであろう。


反対に彼等の天敵である仙は和食を好む。


家の母は、実は、食べるものを作るのも、食べるものを食べるのも嫌う。昔はどうだったかは知らないが、あんまり、そういうことは好きではない。少しだけ食事を食べる。


芸術家だからである。


朗も作家である。


プロとは、つまり巷で言うところののプロは、自分の頭で考え、行動できる人の事を言う。隙のない人の事を言う。


ある系統だった読書をして、バランスの取れている人の事を言うのだが、ドストエフスキー派の特に「白痴」を読んだ、共産主義者の主張するところなのだが、そんなものは適当である。


戦後生まれ、団塊の世代までは、案外こうした生真面目な読書傾向を持っていらっしゃる方が多いらしく、生き方までもが適当である。


朗はどうか?こだわりをもっているから、詰まり、デカルトの『方法序説』を読んでいて、デカルトの発展的段階である「魔法的自我」を持っていて、デカルト系統のニーチェの『ツァラトゥストラはかく語りき』を読んでいるから、こだわりを持っていられるのだ、とは思う。


命、短し、恋せよ、乙女。


恋愛しましょう、恋愛。


愛です、愛。


愛は歴史を塗り変え、大変化における革新的な爆発をもたらす。エキシプロージョン。愛の名は王位を返上して、熊本の一作家に、彼女、水亜さんがそれを望むのなら、当にそれに応じて値するのである。愛は何かを変え、何かを産み出す。それを求めて、切望して作家は行動し、書く。


作家に必要なのは愛である。

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