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僕たちはこの非情な世界で抗う  作者: MASANBO
戦争を始めたい者と拒む者
75/80

生物兵器:黄金の熱を宿す神鳥ガルダ3

さていよいよクライマックスです。それではどうぞ!

 小型マシーン歩行型ヤークトフントと飛行型フレーダマオス、道化によって支配されクリスティーネたちを襲い掛かったが、クリスティーネ、人志、オルソの活躍によってその脅威は取り除かれようとしていた。当初は数十体もの数がいたが、もはや残るのは5体もない。そして残党が倒されるのももう間も無くの話であった。


「『ジャッジメントオブライト』」


 クリスティーネが放つ、光の粒子が残党たちの体内へと侵入していく、そしてそれは次々と爆発を起こし破壊されていくこととなる。


「これで終わりか……」


 オルソはそう呟く


「その様ですね、早くみんなのところへいきましょう。あれは相当やばいよですから」


 人志がオルソのつぶやきに反応して、応える。そして彼が言うあれとは言うまでもなかった。三人は謙也たちが未だ交戦中の巨大な兵器に目を向ける。


 道化によって生み出されてた生物兵器:黄金の熱を宿す神鳥ガルダ それは今まで戦ってきたウォントドラゴンなどとは比べ物にならないほど強敵であった。下手をしたらかつて人志たちを襲ったニコ以上かもしれない。


「早く行きましょう!」


 そう言ってクリスティーネがスタスタと謙也たちの応援に向かう。


(たくましい子だな)


 オルソはふとそう思ってしまう。隣にいる人志もおまじ様なことを考えていそうであったが、しかし彼らとて彼女に負けているわけにもいかない。彼らは持ち前の身体能力と魔法で彼女の三倍以上の速度で謙也たちのところへ向かう。その際彼女が驚きの表情を見せたが状況が状況のため、そのことには2人とも無視をした。


 ーーーーーーー


 謙也とオーレリーは神鳥ガルダに向かって突撃をしていた。当然のことながらただ単純にまっすぐ向かってくる様であれば、神鳥ガルダは容赦なく2人を攻撃してくる。事実神鳥ガルダは2人に向かって黄金の灼熱の炎を吐く。だが、オーレリーはアキレウスの鎧を、謙也は三日月宗近による炎無効化で対抗する。まず謙也が先頭に立ちその炎を方面から受け止める。そして童子切安綱の風でその炎を斬る。その間に生まれた空間からオーレリーが脱出し、神鳥ガルダに近づく。


 神鳥ガルダはオーレリーの存在に気付きさらに攻撃を加えるべく、ビーム兵器の準備を開始するが、それを遠方からエルクがその兵器に向かって電気の刀剣を五本突き刺し、発動を阻害させる。ならば実弾でと、考えたのか内部に搭載されていた銃器を作動させる。その数もその身体の大きさに比例して、数が多かった。それをエルクは再び魔力によって生み出された刀剣によって破壊していくが、やはり数が多い。全ては不可能。しかし後ろからさらなる援護があった。


 連発で乾いた音がなる。それは人志の銃から発生した音であった。そしてさらに遠くからアイスドラゴンが吐く氷の炎のようなものが神鳥ガルダを襲う。それは未だ人志、オルソより遠くで駆けつけているクリスティーネによるものであった。神鳥ガルダが遠目でも何かアクションを起こそうとしていることぐらい容易に理解したのだろう。それを止めるべく、クリスティーネは駆けつけながらもそのアクションを止めようと魔法を行使したのだ。


 だが、それがとても効果的であった。急な妨害が入ったせいかオーレリーを攻撃するための銃器まで防がれ、少しの間隙が生まれた。その隙をオーレリーも謙也も見逃さなかった。オーレリーは既に『水の精霊の加護』により能力が向上している状態である。その上で『水龍の槍』を放つ。謙也は童子切安綱の風の力を扱い、風を一点に集めその力でさらに加速し、神鳥ガルダに一瞬で距離を詰める。


 神鳥ガルダは対応が遅れてしまい、2人の攻撃を避けることはできなかった。そのためにオーレリーの水龍の槍が右翼の関節部分に直撃し、身体の接続が悪くなる。そこに謙也がさらに近づき、『風の十字架』を放つ。謙也が剣を十字に斬ることで、そこから前方2mに及んでその威力が受け付けるといいう技だ。そして謙也と神鳥ガルダの距離は1m、つまりそこからさらに1mの範囲で神鳥ガルダは同じ威力のダメージを負うこととなる。


 けたたましい叫び声がコールス島中に鳴り響く、2人の攻撃が効いた証拠であった。


「やったわね!ようやく有効なダメージを負わすことに成功したわ」


 オーレリーが喜びの表情を浮かべる。謙也もまたガッツポーズを取り喜ぶ。


「来てくれたのか三人とも、助かったよおかげで良い結果が出たようだ」


 エルクもまた先ほどの攻撃がうまく決まり少なからず喜んでいるようだ。しかしまだ倒したわけでもないので気は決して緩めてはいない。


「ええ雑魚たちは全員綺麗に片付けてやりましたよ!」


 人志はやってやったとばかりに笑顔でそう告げる。


「彼女の戦果が大きいがな……」


 人志が活躍したようだと思われるような言い方であったので、オルソは訂正しておく。


「そうか」


 エルクはオルソの言葉に納得したようであった。


「見て!あの鳥の右翼、もうほとんど使い物になってないわ!」


 リナが神鳥ガルダを指差しながらそう述べる。その言葉に反応してか、全員神鳥ガルダの方へ視線を移す。するとそこには今にも右翼が外れそうな神鳥ガルダの姿がそこにあった。確かにリナのいう通りであった。そしてその成果うまく飛ぶこともできず、ついに地上に降り立った。


 しかし神鳥ガルダとてこのまま終わるつもりはないのであろう。天を見上げながら雄叫びをあげる。その雄叫びもまたコールス島中を響かせるものであった。そして次の習慣神鳥ガルダの周辺に黄金の熱が集まり、一つの鎧として神鳥ガルダを守る。


「……向こうもやられまいと必死のようだな。しかしこちらに有利な方向に向かっているのはもはや明白だ!全員準備はいいか!奴をこのまま倒すぞ!」


 エルクの指令に全員が戦闘態勢に入る。


「あの熱の塊に入り込めるのは謙也君きみだけだろう。オーレリーも入れないことはないかもしれないが、その場で自由に行動できるとなると君しかいない。だから君がやつにトドメを刺せ。方法は任せる」


 エルクから謙也に重大な任務を与えられる。これに対して、


「……わかりました」


 謙也は静かにそう答えた。異世界に来てから謙也とてそれなりに実践を積み、修羅場をくぐってきた。それなりに覚悟はできているのだ。


「他のものは謙也君を援護しろ!行くぞ!」


 エルクがそう叫びながら氷の刀剣を神鳥ガルダに投げ込む、それが開始の合図であった。謙也、オルソ、オーレリー、リナが一斉に神鳥ガルダに向かって突っ込む。


 それに対して神鳥ガルダは『フレイムオブスピア』を放つ。そこはさすがというべきかその数は15本であった。しかも一つ一つが巨大であった。しかし彼らは怯むことはなかった。


「『コールドブレス』!」


 まず後方からクリスティーネが氷の吐息を使い、その槍を2本ほど消滅させる。そしてそれに続きエルク、人志がさらに2本ずつ消滅させて行く。そして残ったものを四人が回避して行く。オルソは華麗な動きで、リナはアイアスの盾で防いで行く。謙也とオーレリーはわざわざ回避行動をとるまでもなく、その攻撃に気にすることなく突っ走る。


 炎の槍による攻撃がうまくいきそうにないとわかると神鳥ガルダはビーム兵器、銃器を持って彼らに対抗する。それに対する準備をそれぞれ開始し始め、謙也もまた防御の準備を始めようとすると、隣でオルソに話しかけられた。


「……謙也君、君は空が多少飛べるのだろう?ならば上からいきたまえ」


 なぜ彼がそのようにいうのかわからなかったが、謙也は彼の指示に従うことにした。


 謙也がそう判断すると神鳥ガルダは一斉砲撃を開始する。それを謙也は童子切安綱の風の力を頼りに上空へと逃げる。そして地上に残っているリナが彼らの先頭に立ち、己の自慢の盾を持って、彼らを守る。


「『パーフェクトシールド』」


 アイアスの盾のありとあらゆる攻撃を無効化する盾であった。たとえそれがどれほどの威力でどれほどの衝撃が来ようと関係なかった。しかしそれなりに広範囲を守れるものの、後ろの3人に関しては守れなかった。しかし3人は3人で全員で防御壁を構築し難を逃れていた。


 それを受け神鳥ガルダは天を見上げ、さらなる攻撃をする前段階に入った。しかしそれがまずかった。その上空に謙也がいたのだ。しかしそれに神鳥ガルダは気づけない。


 オルソのギューゲスの指輪による認識阻害であった。そのせいで未だ神鳥ガルダは謙也の存在に気づけず、地上にいるものを倒すべく、攻撃の準備を開始する。


(どういうわけかこいつ俺に気づいていない。いまがチャンスだ!ここで決める!)


 そう決意をし、謙也は神鳥ガルダの口に突っ込む。しかし謙也には少し問題があった。


(炎は無効化できるが、それだけではダメだ。童子切安綱の威力ではまだ心もとない。どうする?)


 問題とは火力であった。謙也は一撃で大ダメージを負わすことができるものはあまりなかったのだ。


 しかしもうあまり時間もなかった。謙也はこのまま勢いに任せ、己を信じ神鳥ガルダの口から体内へ侵入していった。


 そして謙也が神鳥ガルダの体内へ入った瞬間神鳥ガルダの動きが突如止まった。本当にピクリとも動かなくなったのだ。その光景に地上にいた全員中で何が起こっているのかわからなかった。


 しかし突如、神鳥ガルダを覆っていた、黄金の熱が急速に弱まり、そしてついに消滅した。それだけでなかった。神鳥ガルダの体が氷漬き始めたのだ。そしてついに完全に氷漬き。一部からヒビが入り体が粉々に砕け散っていった。


 そして完全に砕け散った体から出てきたのは謙也であった。その手には誰も見覚えのない刀が握られていた。


 天下五剣の一つ数珠丸恒次(じゅずまるつねつぐ)、氷の力を宿す刀であった。



最後まで読んでいただきありがとうございます。謙也の新たな武器もここで登場させました。ただ使い方は少し単純だったと思うので、次からはもっとこの武器を有効に扱っていこうと思います。


感想等お待ちしております!

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