水と熱を宿すウォントドラゴン2
やはり戦闘描写はあまり考えていないから悩むなぁ〜
小型飛行マシーン:コクシネルから力強く飛び降りた、謙也はそのまま一直線にウォントドラゴンへと立ち向かう。心臓がばくばく激しく振動している。これほど緊張したことはいつ以来だろうかと謙也はふと思う。それはエンジェルと立ち向かった時だと謙也は重った。エンジェルの一員のニコが凄まじい魔力を保有し、謙也たちに襲い掛かったときのことだ。あの時は無様に負けてしまった。しかしそう何度も負けるわけにいかない。謙也はより一層体に力をいれる。
先ほど人志の攻撃によって暴れ狂っていたウォントドラゴンであったが、謙也が近づいてくるのを認識し、直ちに迎撃の体制に出る。
鈍い響きとともに、水の塊が数十発無造作に飛び交う。
「!?」
いきなり想像以上の大量の球に驚きを隠せない謙也だが、すぐに回避行動に出る。周囲に風を巻き起こし、水の球の軌道をそらしていく。それだけで躱すことができる。
そして、そのまま右手に持つ三日月宗近を大きく振りかぶる。その刃はウォントドラゴンの右翼に突き刺さる。さらに追撃として、機会を伺っていたのだろう。人志が後ろからさらに数発銃弾を撃ち込む。それを確認すると、謙也は一旦コクシネルまで戻る。
「やったなあのドラゴン見事に怯んでいやがる、このまま押し切るぞ」
「ええそのつもりです、そのために援護頼みますよ。あまり長時間空中戦はできないですから」
謙也がそう訴える。
「ずっと飛んでられないのか?」
「ええ、それが出来るほどまだ使いこなせてませんので。数分っといったところですかね……それに空中での動きの精度もあまりですから」
そう苦笑いしながらそう述べる謙也
「わかった。それを踏まえると尚更あまりダラダラやっているわけにはいかないな…」
そう言いながら少し人志は思考を巡らせる。
「……謙也、ウォントドラゴンの背後に回って、奴の首に刀を突き刺すことはできるな?」
「……自信はないですが、それが倒す方法ですか?」
人志の問いかけに曖昧に答える。
「その通りだ、そこに刀を深く突き刺せば奴が絶命するのは間違いない」
「わかりましたやりましょう」
謙也は今度ははっきりと答える。
「よし!ならば少し危ないが、こいつでウォントドラゴンまで近づこう、もちろんトップスピードでだ」
そういうと、人志はコクシネルの速度を急激に上げ、ウォントドラゴンへ突っ込む。
「待ってください!それは無茶ですよ、こいつ壊されますよ!」
謙也が叫びながらそう訴える。
「わかっている。それは覚悟の上だ!だから謙也俺を思いっきり上空へ飛ばしてくれ、奴の首に俺の銃弾を打ち込めるほど高々とな!」
そう人志に返され、謙也はこれからやろうとしている意図を理解することができた。ゆえにそれ以上何もいうことはなかった。
対するウォントドラゴンは周囲に熱を発し始める。温度の上昇は凄まじいものだ。それと同時に自身を中心に円を描くように水の槍を生み出す。そしてその槍の矛先は謙也たちの乗るコクシネルに向けられている。
そしてそれは一斉に発射される。しかしコクシネルが壊されるのが承知の上だとしても、そうやすやすと壊されるわけにいかなかった。だから、謙也は風で軌道を変え、人志は魔力弾でその水の槍を破壊する。しかし、その槍を構成していた水は相当の熱を持っていた。それが皮膚につくだけで大火傷するほどに。人志は自身に魔法による防御壁を築き、謙也はその瞬間において、三日月宗近によりその熱を殺していた。水には弱いがこの程度ならなんともないからだ。しかしウォントドラゴンによって熱されたものに触れると瞬時に熱される特徴がある。そのせいかコクシネルは一瞬で熱され、一瞬動きが鈍くなる。そこに追撃で先ほどの熱風を吹きかける。
「謙也!」
おそらくもうコクシネルに乗ったままではいけないだろうと判断した人志は謙也に合図を送る。それに謙也も気づき準備にとりかかる。
「魔法でできるだけ飛び上がってください人志さん!」
謙也はそう叫ぶ。それに答えるべく、人志は両足に『アーマオブロック』をかけ、強度を高める。その上で、『ダイナマジック』を足裏に発動し、大きな爆発を起こさせる。それにより人志は高く空中に飛び上がる。
「童子切安綱!」
謙也はそう叫ぶとともに、右手を大きく振りかぶる。すると、右手から大きな突風が生まれ、それが人志をさらに上空にあげる。それを確認すると謙也もコクシネルから飛び降り、再びウォントドラゴンに突撃していく。
人志を視界から逃してしまったウォントドラゴンは謙也を撃墜しにかかる。しかしこと空中戦では一番動ける謙也にとってそれは好都合であった。数分間しか動けず、精度もまだまだとはいえ、そう簡単にやられるほど弱くもない。
ウォントドラゴンは大きくバク転し、その大きな尻尾で謙也を吹き飛ばそうと考えたが、巨大な体ゆえ、動きが簡単に読むことができ・躱す事も容易であった。さらにウォントドラゴンは傷つけられた右翼で攻撃を試みるが、それも躱される。
すると上空から衝撃が走る。それは人志がブラックファングとホワイトファングを連結させたものによるものだ。人志は魔法を行使して、落下の速度を遅めているのだろう。そしてその銃弾は今まで使っていたものでない。かつてニコ戦で使った『ドラゴン殺し』だ。それを3発も食らわせたのだ。
流石のウォントドラゴンもその威力に耐えきれず、地上へと落下していく。その背中には大きな傷がある。しかもそのうちの傷一つはまさにこれから謙也が狙う場所であった。
「よし!いけ謙也!」
そう人志が叫ぶとそれに答えるべく謙也がまっすぐ突っ込む。そしてウォントドラゴンのその大きな首に童子切安綱を突き刺す。
重力を利用したおかげもあるのか、その刃は深々と刺さる。そしてそれは見事貫通するほどであった。
「やった!……うぉ!」
ウォントドラゴンを貫くとそこから当然というべきか大量の血液が溢れそれが降りかかる。しかし服にかかったがすぐに回避し、なんとか全身返り血を浴びるという事態は避けることができた。
「最後の最後で閉まらないなぁ……」
地上に降り立ちそのようにボソッと呟く。すると
「おい!見事だったじゃないか!いや〜これで一件落着だな!」
人志がこ機嫌に手を振りながら謙也を讃える。
「他のところはもう片付いているっぽいぜ。……被害はやはり多少なりともあったが、しかし最悪の事態は避けれた」
(やはり被害はあったのか……)
やはり最善を尽くしても被害を全く出さないというのは非常に困難なものだということを再認識させられる。
「まぁ、とりあえず一旦戻るか」
そう言って人志は再び歩き始めた。そして謙也もそれに続くのであった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。どういう風にウォントドラゴンを倒すか少し悩んでしまいました……戦闘描写をもう少し勉強する必要があるかもしれませんね
明日も同じ時間に投稿予定ですのでお願いします




