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僕たちはこの非情な世界で抗う  作者: MASANBO
戦争を始めたい者と拒む者
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水と熱を宿すウォントドラゴン

全体の構成は大まかに決めてるのに対して細かなシーンは決めてないから戦闘描写は中々時間がかかってしまいますねぇ(^_^;)

まぁ書いていて楽しいからいいのですが…

明日も18 時に投稿予定です。Twitterでもその時は告知しますのでお願いします。

 首相官邸から出て、キメラ達が暴れ回っている場所へと向かう二人。そこまで大した距離ではなかったためすぐにたどり着くことができた。その間に謙也は小型マシーン歩行型ヤークトフントがキメラを集団で撃退している光景に一瞬目が奪われた。


 何せ常に3機で行動し、絶え間なく空気弾を打ち込み相手を弱らせつつレーザーで真っ二つにする戦闘手段を見て、中々恐ろしいものだと思ったからだ。もし自分が襲われたら手も足も出ずやられるということはないけど、普通に手こずるだろうと思ったからだ。


 しかし目を奪われたのは一瞬であった。なぜなら他の要因でそちらに強制的に意識を向けさせられたからだ。


「俺たち二人が対処しなくてはならないのがアレらしいな……」


 人志がそのように述べながら目線を向けている先には10m近くある巨大な生き物であった。


 ――――水と熱を宿すウォントドラゴン


 この辺りでの生き物ではトップクラスで凶暴な生き物だ。ウォントドラゴンの周りは温度が高いのだろう空気が歪んで見える。さらに近づいていけば行くほど心なしか湿度まで上がっているようだ。


「あいつを相手にする際気をつけなければならないのがその熱だ。それだけで普段以上に体力を奪われる。さらに湿度も上がっていることから尚更だ。」


(ならば俺の三日月宗近で炎の鎧を……)


 相手が熱つまり炎に近い属性があるならばそれで防げると謙也は考える。事実三日月宗近による鎧は熱もある程度防げる。


「炎の鎧を纏うことはあまりお勧めしないぞ。確かそれ水に弱いのだろ?あいつは水の魔法も得意だぞ」


 しかし謙也の考えは否定される。


(確かにあれは水に弱かった。ならばそれを纏うのは熱に関しては安全だが、水に関してはより危険になるのか……)


 どう対処するべきか思考するが、どうやらそのような猶予はないようだ。


 ウォントドラゴンは周辺の生き物を脅えさせるべく、獰猛な雄叫びをあげる。普段そのような状況を経験していない市民大勢は恐怖の声を上げる。


「……ウダウダ考えてる時間はない!オーレリーさん達が市民を安全なところへ連れて行ってくれるものの早く対処しなければ被害は拡大するばかりだ!」


 そう叫ぶと人志はある平たく、円形の機械に飛び乗る。


「おい、謙也お前も乗れ!これでウォントドラゴンのところまで行くぞ!」


 そう指示され慌てて謙也もその機械に乗る。


 小型飛行マシーン:コクシネル

 戦闘用に設計されたというよりは移動専用に設計されたものだ。そのため安全性は高く、空中において足元のバランスが悪くなることもなく地面に立っている状況に近い感覚で乗れる、しかもそれなりに速度も出る。


 人志はそのコクシネルを速やかに起動し、操作を開始した。コクシネルから四枚の羽が現れ、それが小刻みに震える。そのせいか虫が飛ぶ際の音が聞こえてくる。


「行くぞ!」


 そう宣言すると、コクシネルは宙をまう。


 こちらに近づいてくる者の存在に気づいたのかウォントドラゴンは大きく息を吸う。


「謙也、三日月宗近を出して、防御壁を築け。とんでもない熱風がくるぞ!」


 そう指示を出され、謙也はウォントドラゴンの次の行動を理解した。だからすかさず三日月宗近を右手に構え、それを前方で回転させる。その回転速度は徐々に早くなる。それに連なりコクシネル周辺に炎が舞う。そしてそれはいつしかコクシネルを球状に囲む。


 その一方でウォントドラゴンは限界まで息を吸ったのか少し苦しそうだが、それを早く解放するべく、大きく息を吐いた。それは透明であったが、その息により周辺の温度が上昇しているのがわかる。そしてそれは謙也達が乗るコクシネルに襲い掛かる。


 しかし事前にはった炎の防御壁によって、被害を避けることに成功する。もしはっていなかったらその場で体内の水分を一瞬にして蒸発させられていただろう。


 乾いた音が三度鳴り響く。ウォントドラゴンの攻撃を回避した人志のブラックファングとホワイトファングによるものだ。その二丁は既に連結されており、通常時より威力が向上している。人志はウォントドラゴンが攻撃を終え、少し動きが止まる隙をついたのだ。


 人志は炎の壁で視界が遮られていたものの、ウォントドラゴンのその巨大な体ゆえ三発の銃弾を当てるのは容易であった。


 倒したと思った相手から不意打ちに近い形で痛手を負ったウォントドラゴンは怒り狂ったのか、天に己の怒りを伝えるかのように雄叫びをあげる。


「さあ、謙也。お前が飛んで奴を切り刻んでこい」


「俺がですか……」


 謙也は戸惑ったように言う。


「お前以外できないだろ。風の魔法を操作して空中を高速移動できるのは。大丈夫やばかったら一旦コクシネルに戻ってもいいし俺が後ろから援護してやる。……早く倒さないとまずいことぐらい理解してるだろ?」


 そう言われると、確かにそうだとしか言えなかった。ならばこの場で駄々をこねるわけにもいかない。だから―――


「わかりました。援護頼みますよ」


 そう返答したのだ。そして勇気を振り絞りコクシネルから飛び降り、童子切安綱の力を借り、高速で一直線にウォントドラゴンに向かう。


(こうなったら、とことんやってやる!)


 そう決意を固めるのであった。

小型飛行マシーン:コクシネル

コクシネルとはフランス語で天道虫という意味を持ちます。ですので今回いまいちイメージができなかった人は(その場合完全に僕の力不足ですが…)天道虫のような形でその背に二人が乗っている感じで想像していただけたら大体あってます。


くどいかもしれませんが、明日も18 時に投稿予定です。Twitterでもその時は告知しますのでお願いしますm(_ _)m

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