人志による戦闘
さてこの話では人志がメインですよ〜
「さて俺もやりますかね」
そう言いながら両手に愛銃を構える。
ーーホワイトファングとブラックファングだ。使用者が魔力を注入することによって、普通ではありえないほどの威力や速度を出す弾丸を可能とするものだ。
「さあかかってきな!」
その言葉に反応してかスケルトスネークと下位のキメラは一斉に襲いかかってくる。
それを一匹一匹撃ち落としていく。打ち漏れはない。
「ダイナマジック」
人志が唱えると、透明の弾が4つ生み出される。そしてそれは前方、後方、両側に一つずつ放たれる。それがキメラたちに触れるとーーー
小さいながらも激しい爆発音とともに、キメラたちの肉体を抉り取っていく。スケルトンスネークは骨のみのため、その骨が砕けるにとどまるものの、筋肉がある他のキメラたちはその肉ごと消し飛ばされるため、苦手な人は気分が悪くなる姿になる。
無論その程度でうろたえる人志でない。追撃としてブラックファングとホワイトファングが火を吹く。
「終わりだ」
そう宣告すると、人志は二つの銃を合体させ、ショットガンのような形状にする。そしてその銃口から銃弾と共に衝撃波がとぶ。銃弾は銃に込められているものしか放たないので、それ自体の威力は変わらないが、それを放つ銃の威力が増したことによるものだ。
その銃弾は下位のキメラをなぎ倒し、絶命させスケルトンスネーク達を粉砕していく。もはや跡形残らないものであった。
「ふぅ…」
そう一息つく人志に上空から敵対勢力がいた。
6体のホークライガーだ。かつて謙也を襲ったキメラである。
そのホークライガーが人志に向かって一直線に襲う。すぐさま銃の形状を通常に戻し、迎撃にあたる。
狙いを定め、一発一発丁寧に眉間を狙い撃つ。乱雑に撃っても対処できないからだ。
その弾は狙い通りホークライガーの眉間を撃ち抜く。悲鳴を上げることもなく絶命し、二匹、三匹と抵抗することなく地面に叩きつけられることを許容する。
しかし残り二
三匹を撃ち落とすことができなかった。一匹は眉間を外し右目を抉ったものの絶命に至らなかった。そのまま与えられた痛みからか猛烈にこちらに向かってくる。もう二匹もそれに続く形で迫ってくる。
それでも人志は構わず右手に持つブラックファングで撃つ。しかし先ほどとは異なり、連発でだ。無論そのため精度はかなり落ち、眉間に命中することはない。しかし使用している弾丸はもともとかなりの威力を誇るものであったため、一匹はその威力で絶命させることができた。
しかし残り二匹はそういう訳にはいかなかった。そのためかホークライガーは人志の至近距離まで詰めることに成功する。そのまま大きく手を振りかざしながら飛び、振り下ろせば2秒後には人志の顔を吹く飛ばせれるほどだ。それほどまで、距離を近づけることを許してしまった。
人志は銃器を扱うことから近接戦闘を得意をしていないことを容易に理解できる。そのために、人志の顔に焦りが見て取れた。
二匹のホークライガーは人志の顔面を吹き飛ばすべくその巨大な右手を振り下ろす。
「うおおおぉぉぉぉ!!」
人志とて黙ってやられる訳にもいかにし、ホークライガーにやられるほど弱くないという自負がある。油断したとはいえ、この程度自分には乗り切れるという自信を基に反撃に出る。
人志は『ウインド』を唱える。謙也ほど繊細な操作はできないが、もともと魔法適性は人志の方が圧倒的に上であり、上位の魔法師にあたる人物だ。一瞬の操作はできた。その風の操作自分の体を地面と平行にし、ホークライガーの攻撃をギリギリでかわす。そしてそのまま右足に身体効果魔法『アーマオブロック』をかける。範囲を狭めることでより防御力を高める算段だ。そしてさらに爆発魔法『ダイナマジック』を右足にかけ、爆発させる。その衝撃波により、凄まじい速度の蹴りが可能となる。とても身体能力だけでは出せないものだ。
そしてその蹴りは一匹のホークライガーの頭を捉える。そしてそれが一匹のホークライガーの頭に命中した時、その頭は体から引きちぎられ、地面に叩きつけられた。そしてその地面にはトマトを叩きつけたような光景が広がる。しかしそんなことはいまの人志にとってどうでも良いことであった。そのままもう一度同じ手法を使い、一気にもう一匹のホークライガーに近づき、今度は左手に『アーマオブロック』『ダイナマジック』を行使して、そのまま体に左手を押し付ける。
左手に透明の玉としてあった『ダイナマジック』はホークライガーの体で爆発をした。そしてその衝撃波は前に主に向かっていくせいか、ホークライガーの背中が大きく穴があき、そして大量の出血で絶命した。
今度こそ人志はこの場にいるキメラを討伐することに成功したのだ。
「……あぶなぁ〜」
深いため息をつきながらその場に座り込みながらそのように言う。
「まさか上からホークライガーがやってくるとは重わねぇよ。こんちくしょう!」
そう文句を言ってやりたい気分であった。
「大変でしたね。しかしあんなに近接戦闘もできるんですね」
後ろから謙也の声が聞こえてきた。どうやら向こうも片付け終えたらしい。
「まぁ、そりゃ多少はやっておかねぇと今回みたいなことになったらやばいだろ?そういうわけで多少できるようにはしているのさ」
「へぇ」
そういうと謙也は興味をなくしたのかそれ以上何も聞いてこなかった。
「まぁ、とりあえず。改めてバーレバイジャンに向かおうとしようぜ。あまりモタモタしてもいられないだろう」
「それもそうですね」
そういうと二人は再び車に戻るのであった。
(しかし、さっきは本当に焦ったぜ。ホークライガーだから油断したなぁ。こりゃもっとしっかりと訓練しないとなぁ〜。俺らしくないけど……)
車に戻りながらそのように、自分の中で反省会を開く人志であった。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
まだまだストーリーが進んでなくて申し訳ないです。少しずつ進めて行くのでお付き合いください。
明日も更新します。時刻は今日と同じく18時頃になります。




