一方その頃
だいぶ更新遅れてしまいました。
楽しみにしていた方申し訳ありませんm(_ _)m
セルゲイとエルクがプリンス・タワーの最上階のレストランで食事をしている間、その一つ下の階のホテルの一室に謙也と人志がいた。
「……凄まじく快適な部屋だなここは」
人志はそう言いながらソファーに寝転がっていた。
「あぁ〜、眠い、何もしたくね〜!」
「……一応仕事中ですよ?人志さん」
流石にダラけすぎだろうと思った謙也は一応非難の言葉を投げかけた。しかし彼自身ソファーにもたれかかっているため説得力に欠けるが
「わかっているが、特に何もないぞ?かれこれ数時間本読んだりだらだらテレビをこの高級そうなソファーに凭れながら見たりとしかしてないじゃないか、というかお前も」
ジトッと謙也に非難の目を向ける人志だが、謙也はぶが悪いと悟り目を背けた。
「まぁ、なんか食わないか?腹が減ったよ。どうせだ高いのもの頼んでやろうぜ!」
そういうと人志はワクワクしながらホテルの室内にあるメニューを見た。流石に高級なだけ当てルームサービスも一流だ。屋上にホテルがあるとはいえ、それに恥じないレベルのものがあった。
「おい何してんだ?早くお前もこっちに来いよ?このステーキなんかすごそうだぜ?」
「いや、その遠慮のなさがすごいなと思っただけですよ……後でエルクさんになんか言われるかもしれませんよ?」
流石に高級ホテルだ。もちろん料理もかなり高い、庶民感覚が抜けていない謙也はとてもそのようなことをおいそれとできなかった。
「あぁ、お前はこういうことはやったことないもな。俺もはじめはオロチョロしてたぜ…でも大丈夫この手の仕事は俺たちは基本何もない!うまいものを食べるのが仕事のようなものだ!エルクさんも特に何も言わないしな!」
「それ、はっきりと胸を張って言えるものでもないですよ!というかエルクさんが何も言わないのは本当ですか?」
エルクの性格的にとても考えられないことであったため、謙也はとても信じられることではなかった。
「まぁ、普通なら怒るだろうな。でもな…、大抵このあと大変なことになるんだよ」
少し遠い目をして人志は言う。間違いなくこれは過去にそのあと大変な目にあったのだろうと察すること誰であろうが容易であった。
「マジですか……」
「あぁ、大マジだ。だからエルクさんも何も言わないのだろうよ。そういうわけだお前も何かいいもの食っとけ、食事が大切だということもまた事実だしな」
その意見については謙也も同意であったのでこれ以上は何も言わず人志と同じく一番高いものを選ぶのであった。
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「そう言えば、お前クリスちゃんとはどうなのよ?」
「は?」
人志は運ばれてきた料理で口を汚しながら、謙也に唐突ながらそう問いかける。
「いや、だからクリスちゃんとはどうなの?って聞いているんだが…」
謙也の反応が意外だったのか少し気の抜けた声で再度謙也に問いかけた。
「なぜに俺とクリスの関係を聞こうと思ったのですか?」
「いや、だってだいぶ仲良くなっていたじゃないか。この前も二人で出かけていたし」
「だいぶ前じゃないですか!てか、あなたもだいぶ言い寄っていたじゃないですか」
まさかあの件でそのように判断されてしまうのは不満だったのか少し声を荒げて言い返してしまった。と言っても別に怒っているわけではないが
「いや、そりゃ可愛い子がいたら仲良くなりたいじゃないか!でも俺には別にいるんだよ」
サラリとそう人志は言ったが、その内容は高校生であった謙也にひどく興味が湧くものであった。
「待ってください。人志さん好きな人いたのですか?てっきり誰これ構わずアタックしていたのかと」
驚いた顔をしながらひどく失礼なことを人志に投げかける。
「ひどくない!」
傷ついたというよりはツッコミに近い感覚で謙也に叫ぶ。
「それで誰が好きなのですか?」
ニヤニヤといやらしく、そこらにいる男子高校生が友達に絡むような感覚で人志に問いかける。
「え〜」
流石に素直にいうのが気が引けたのか、嫌そうな声を出す。
「この話題をふったのはあなたですよ?それなのにいざ聞かれたら答えないのはずるくないですか?」
お前もちゃんと答えていないだろという反論もあったが、自分がこの話題をあげたのは事実であり、そこを突かれたため、人志はその反論が頭に浮かばなかった。
「……エレーナさんだよ」
観念したのか人志は自白する。
「なるほど…」
「いや、何が?」
謙也の反応に思わずツッコミを入れる。
「いや、人志さんの好みがエレーナさんのような人なんだなぁ〜っと」
若干のからかいが混じった調子で謙也は言う。
「別にいいだろ…彼女は本当に素敵な人ではないか。エレーナさんにはよく助けられたんだよ」
謙也の口調に少しイラついたのか、小さい声ながら反論するかのように言う。
「何か、切っ掛けがあったのですか?」
人志の雰囲気から本気なのだろうと判断したのか、少し真面目に聞こうと謙也は思った。
「まぁ、俺が死にかけた時とかに助けてくれたり、色々優しくしてもらったんだよ。それを自然にできる人だからかな」
そこには温かい思い出に身を包んでいるような表情をした人志がいた。
(よほど惚れているのだろう)
素直にそう思った。だからそれ以上からかうのはやめておこうと謙也は思った。
その直後、けたたましく警報が鳴る。明らかにないかイレギュラーが起こったことの合図だ。
「何をしている!いくぞ!」
どうやら人志はその異常を感知するや否や反射的に動いたようだ。やはりそこはそれなりにこの世界に身を置いた人物なのだろう。先ほどの調子に乗った態度でも、思い出に浸る雰囲気も消え去っていた。
「すぐ行きます!」
謙也も遅れるわけに行かない。すぐに人志の後を追った。そのように行動できることは少しこの世界に生きる基礎ができてきたと言うことなのだろう。
「俺はエレーナさんと合流してエルクさんのところへ行く!お前はリナさんと合流し、下へ向かってくれ」
「わかりました」
そういうと謙也はすぐさまリナのところへ向かう。その手は汗で濡れていた。それは以前のテロ組織との戦いと同様の緊張感が襲ったからだ。
(なたして次は何が起こるのか…)
少し足を早め謙也はリナのところへ急ぐのであった。
あまりこの話ではギャグを入れられていなかったので、変にならない程度に入れられたならと思います。尤も展開的に難しそうですが…
感想等お待ちしています。




