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僕たちはこの非情な世界で抗う  作者: MASANBO
望まずテロリストとなった者たち
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逃亡2

すみません、最近土日は忙しいので投稿できません。

 ユスフの入ったシェルターは爆風で吹き飛ばされたのか小さな隕石が落ちたかのように小規模ながらのクレーターを形成していた。


 そこに気絶しながらもニコを決して離さないかのように力強く抱きしめていたユスフがいた。相当な衝撃だったにもかかわらず気絶するだけにとどまっているのはやはりこの世界の技術の賜物なのだろう。



「う、ううん」


 ユスフはその衝撃からくる未だ引かない痛みに耐えながらゆっくりと起き上がる。


「俺は今どこにいる?」


 ひとまずあたり一周を確認する。そこはただただ木々が生い茂っていただけだった。しかしその中目がつくのは煙が上がっていることだ。


(なるほど、ずいぶん飛ばされたのか………)


 その煙の原因は他でもなくユスフがアジトを爆破したことによるものだった。その煙はユスフが今いる場所からかなり離れたところにある。つまりそれだけ逃げ切れる可能性は高いのだ。


「さてと」


 ユスフは左手につけてある時計に触れるするとそこから粒子が集まり目の前にPCの半分ほどのモニターが現れる。それは情報端末としても使えるものだ。これは全世界広く普及しているものだが、ユスフはその中で軍用のものを使用していた。無論一般に手に入るものではないが、エンジェルに所属しそれなりの地位にいれば入手は可能なのだ。


 その画面をスライド操作し、現在の位置を確認する。


「どうやらかなり幸運のようだ。ここからガントまで近い。それにこの山の中だ。ゲートを使用してもジャミングされることもない。ほぼノーリスクでガントに入ることができる」


 先程の絶望的な状況から希望を見出せた事による喜びに笑顔を隠せないユスフ。


(これでニコを安らかに眠らせてあげることも!)


 そう考えるユスフだが、まだ問題があるのだ。それは現在の彼の立場だ。彼はテロ組織の中の小さな集まりの中とはいえリーダーとして立っていたと()()()()()人間だ。そんな彼が他の人間のようにいれてくれるわけがない。拘束されるのがオチだ。


(ガント側は俺を拘束できまい)


 しかしユスフは自分が捕まるはずがないという自信がある。それは胸ポケットにしまってあるハードディスクそれが原因だ。


 エンジェル、それは宗教的な背景から生まれた組織だ。この世に神がいるとするならば、それに使えるのは天使だ。天使として使えることにより神がさらなる恩恵を与えてくださるだろう。その恩恵とは世界平和という素晴らしいものなのだ。そのために我らは立ち上がるのだ。などという教えからきている。科学を信じるユスフにとって相容れない考え方だ。それは国家もそうだろう。しかしエンジェルはその目標には自らが天使となる必要があった。そのために目をつけられたのが、国際的にも禁止されていたキメラの製造なのだ。そこから天使となる道を見つけようとキメラの研究を進めてきたのだ。故にエンジェルはキメラの製造というものに関しては、最も進んだ技術を持っているのだ。そこに目をつけたのがガント人民共和国だ。


 ガント人民共和国、それは多党制からなる国家とされている。しかし実態としては一つの党が圧倒的に力を有している国家だ。それはこの国が生まれてから今まだ変わることがなかったものだ。その為その党のいうことを聞かざるを得ない状態だ。


 話は戻るが、そのガント人民共和国は現在さらに軍事増強を狙っているのは有識人の間では当たり前の話となっている。そのために方法として国際的に禁止されているキメラを使おうと考えたのだ。無論あからさまに進めれば間違いなく避難の格好の的だ。そこで彼らに秘密裏に援助するという方法に出た。特にユスフたちがいたグループには他よりも多く援助してきた。


 それこそがユスフが持つ自身だ。


 ただそのほかにも問題がある。例えばそもそも向こうの上の連中と会う前に下っ端が何かしでかすとか色々とあるが、その辺の対策もユスフはすでに準備済みだ。彼には失敗は許されない。失敗すればこの先に待っているのは暗闇しかないのだから。



最後まで読んでいただきありがとうございます。


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