戦闘直前
昨日一気に書いたので、とりあえず4日後まで安定して投稿できます
飛空挺デルフィーノは静かにしかし凄まじいスピードで飛んでいた。
「目的地点まであと20分といったところでしょう」
「もう着くのですか?」
謙也は問いかける。というのもこの飛空挺に乗ってまだ30分しか経っていない。つまり50分ほどで到着することとなる、もっと時間がかかると考えていた謙也は少し意外そうに言った。
「ええ、この飛空挺はドラゴーネ社の最新モデルです。今までの速度の20%アップをし、それ以外にも武装もかなり性能が上がっているものですからね」
「そうなんですか」
やはり、飛空挺はあることはすでに知識に入っていたがこのような最新式は全くわからない。それ以外にも時折わからなくなり、その度にリナとエルクにお世話になっている謙也であった。
(少し俺も勉強すべきか?)
以前リナが勉強しろという理由が次第に理解してきた。やはり勉強はどこに行っても大切なようだ。最も謙也は勉強が好きというわけでもない。無論必要があるため、それなりの学力は保持していたが、やはり気が進まないものだ。だから人志同様あまりしてこなかったが、そろそろした方が良いという方向に固まってきた。
「しかし、ガント人民共和国の近くにあるのが厄介よね〜」
唐突にリナが独り言のようにそう言った。
「ええそうですね、空中から一方的にやる方が楽なのに」
さらりと物騒なことを述べるエリーナ。
「空中から攻撃できないのですか?」
しかしそれよりも空中から攻撃できないことに疑問を持った謙也はそれについて質問を投げた。
「そりょあ、そのすぐ近くにガントの国境線があるからね。万が一にも砲弾とかそちらに行ったらヤバイでしょ」
なるほどそれまずいと謙也は納得した。
「さらに砲弾が向こうにいかなくても、砲弾がガンと側に入っていたらどうするとか行って突っかかってきますしね……」
エレーナはげんなりとした顔で言う。
「そちら側もてを貸してくれればいいのに……」
リナもつられて不満を漏らす。
「手を貸してくれないのですか?」
謙也は再び質問を投げる。
「ええ、向こうにも被害が出ているのだけど。ぎりぎり風桜山はこちらの国境にあるからね。そちらでなんとかしろとのことらしい」
「そう言っておきながら、こちらにも被害が出ているどうしてくれるみたいなことは言うし、じゃあ対応しようとしたら、文句が来るし……」
「だからエルクがあんな顔していたのね……」
どうやら色々と大変だったようだ。半月と少しの時間がかかった理由がいま理解した謙也であった。
「その、なんと言うか大変だったのですね……」
謙也は蚊帳の外だったため、そう言うことしか言えなかった。
「大変だったのはエルク様ですよ……、これが終われば少しお休みになられた方が良いかと」
「それもそうね、今度私が誘ってみるわ」
リナもエレーナに同意してかそう言う。
(本当にあの人は大変多忙なのだなぁ)
あの人がこのような場所に来ることは少ない。いや謙也は未だ見たことがない。しかしその代わり全員を指揮する立場として大きな責任がつきまとっている。
(俺にはとても無理だな……)
改めて彼のすごさを認識させられたのであった。
ーーーーーーーーー
それから20分が経った。
「総員戦闘体制に移行してください」
そう放送が聞こえた途端全員目つきが変わりすぐに行動に移した。
「謙也さんとクリスティーネさんは私についてきてください」
「わかりました」
「はい!」
二人は返事をしてエレーナについていく。
ほどなくして彼らは飛空挺の奥についた。そこにはすでにリザードマンが後ろに四角いザックのようなものを背負い、銃器を準備していた。
「あれはドラグーンⅡ、対空中戦で使う最新モデル。ボタンを押せば4枚の翼が出て、それによって飛行が可能となるの。小回りもきくから案外戦闘機と叩くにも便利よ」
エレーナが謙也とクリスティーネがそちらに視線がいったのをきづいてか丁寧に説明してくれた。
「さあ私たちはこちらよ」
そう言ってエレーナはその部屋にあるさらに奥へとつながる扉を開けた。
そこにはバイクのようなものがあった。しかしバイクにしては横幅もでかい。しかも三人ほど乗れそうだ。さらに機関銃らしきものまで取り付けられている。
「これはホワイトホーク社とドラゴーネ社共同開発された、対空中、対陸よう小型二輪です。名は”カンメッロ”最も二輪なんてついてないですけどね。私はあなたたちを守るよう言われているけど、戦闘にも参加する。その際私はこれを使用します。なのであなたたちにもこれに乗っていただきます。…別に戦う必要はありません。しかし生の実践を体験してもらいます。…これからの戦いのために」
「……」
心臓の鼓動が急に早くなる、とんでもなく緊張していることがわかる。
(でもここまで来た以上行くしかない!)
ありったけの勇気を振り絞り、頷く謙也。
「あとそれからこちらを渡しておきます」
そう言われて二人が受け取ったのはカプセル型の薬であった。
「……精神安定剤です。もしもの時は飲んでください。それは即効性ですのですぐに良くなります」
「は、はい……」
クリスティーネは少しおびえたようにそういう。彼女もやはり怖いのだ。しかし覚悟を決めているといったことに嘘はなく、弱音ははかなっかった。
「……エレーナ、準備は整った」
そういって部屋に入ってきたのはアギアであった。
「わかりましたアギア。それでは、一度テロリストに勧告、及び一発ほど威嚇として爆撃を行います。その後もう一度勧告して投降がなければすぐさま攻め込みます」
「了解した」
そういってアギアは去っていった。
「さあ戦闘が始まります。二人とも乗ってください」
二人は自身のある恐怖心を抱きながらも、覚悟を決めて乗り込むのであった。
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