閑話
少し閑話を挟みます。
短いですがご了承願います。
謙也たちがフレイムジラーフの討伐に成功してから半月が経った。この間謙也たちは次々とキメラを狩っていた。だいぶ慣れてきたのか下位キメラ、中位キメラを難なく狩ることができるようになっていた。
「グルルル」
「謙也さん、いきますよ!」
「おうよ、クリス」
クリスティーネの掛け声に反応して、謙也は答える。もう半月も一緒に行動しているのだ。だいぶ親しくなったのではと謙也は思う。
「さあ来い!」
謙也たちの前に立ちふさがっているのはコールドウルフ、氷系統を得意とするキメラだ。
「ガアァ!」
そう叫びながら、数発の氷柱を放つ。
「童子切安綱よ、起こせ風よ!」
謙也は円を描くように剣を回す。すると謙也の周りにまるで竜巻ができたように、風がまう。その風は氷柱の軌道をいとも簡単変え、コールドウルフに帰っていく。
「キャウ」
ドスドスと氷柱に刺されるコールドウルフ、もともと耐久力は大したことのないキメラだ。そのため自分自身で放った魔法に耐えられず、そのまま倒れてしまった。
ガガガガガガと、機械音がする。
その音はクリスティーネの方からだ。その手には持つだけなら片手でできるであろうマシンガンを持っていた。これは先ほどのコールドウルフは親玉的な存在。その親玉がやられるのを見て、逃げ出した他のコールドウルフを倒すために放たれたものだ。
ホワイトホーク社製 プランタン。それがクリスティーネが持つマシンガンの名だ。クリスティーネは人志ほど魔力値は高くなかった。しかしその回復速度は最も優れており、少ない魔力消費ならほとんど無制限に扱うことができる。それを理解したエルクがホワイトホーク社に問い合わせて作らせたものだ。
このプランタンは実弾は一切装備されておらず、完全に魔力に依存した銃だ。使用者の魔力を吸い続けながら、少量の魔力を弾として発車するのだ。さらに時間はかかるが、チャージすればさらに威力の高い魔力弾を放つこともできる。
魔力回復速度が速いクリスティーネにとって、この銃は最高に相性のいい武器である。しかし…
(あの可愛い容姿に、あの銃は似合わないよな…)
初めて見た時から謙也はそう感じていた。これは人志も同意であった。なんならリナもエルクに「もう少し可愛いのにできないの?」みたいなことを言っていた。それに対してエルクは「…わからなくもないが、向こうに似合わないから可愛くしろなど言えない。」と言って一蹴していた。(エルクの言い分がもっともだと思うが)
「やりましたね!さあ今日の仕事は終わりです帰りましょう。」
謙也の考えなど他所にそう無邪気にいうが、まだ銃を持ったままぴょこぴょこ跳ねているのは何とも言えない。
(可愛いけど…)
そう思うことしかできなかった謙也であった。
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