出発
さぁようやく本題に入れた。
12話目です。
あれから謙也は数十分ほど、部屋で時間を潰しながら、集合場所であったエルクの部屋まで来た。
「なかなか様になっているんじゃない。」
リナは謙也の存在を確認すると、そのように褒めた。
「ありがとうございますリナさん。」
「別にそんなかしこまるほどではないわよ。わたし18だしね。年も近いのよ。」
「それでも僕より一個上なので……」
やはり年上の女性とフランクに話すのは気がひけるよだ。
「それにしてもリナさんはすごいですね。」
そういって、謙也はリナの装備に目を向ける。白を基調としたファッション性を意識したであろう半袖に、ジーパン。そしてブーツ。その上から薄橙のコートを。正直戦闘するためのものには見えない。
「あぁ、ちゃんとこれも戦闘用に作られているのよ。むしろ君のより性能が良いまであるのだから。」
「マジですか……」
思わずそういってしまった。
「ホワイトホーク社というリーベ王国の中でも有名な企業が作ったものなの。私たちは基本的には軍事じゃないからあまりあからさまなスーツを着るのは見られた場合とかかえって面倒なのよ。だからあなたも時期にこういう服装になると思うわよ。」
「はぁ」
なんとも間の抜けた返事であるが、謙也には良い返しが思い浮かべなかったのである。
「まぁだからといって、全く軍事用のものを着ないわけじゃないけどね。だけどそれは本当に緊急時だから、着ることがないよう願うけど……」
リナはそう呟くのだった。
「着きましたが、もしかしておくれましたか?」
「私も今来ました。」
そういって人志とクリスティーネは姿を見せた。
「まだ集合まで5分弱あるから大丈夫だよ。」
「そうですか。」
クリスティーネは少しホッとしたような表情をした。
「……」
無言のまま謙也は二人を見た。人志はどうやらいたってシンプルな服装であった。ズボンに無地の服、その上に紺色の上着を羽織っていた。最もこれもリナと同じく戦闘するために作られているのであろうが。大してクリスティーネは謙也と同じく黒とグレーを基調としたスーツであった。まだ二人のようなものを持っていないからだ。しかし彼女のような可愛らしい子にはあまりこの服は似合わないなと謙也は思った。
「ほう、みんなもう揃っていたのか。」
どうやらエルクが来たようだ。
「なら少し早いがついて来てくれ、ここからは車で移動することになるからな。」
「「了解!」」
「「はい!」」
人志とリナ、謙也とクリスティーネはそう言ってエルクの後について言った。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
次はいよいよ戦闘シーン、お楽しみに。
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