それぞれの葛藤
お待たせしました、久しぶりの更新です(ノ∀`)<年内に間に合って良かった
第二章から慌てて書いていたせいか、今見直すと誰がしゃべっているのか不明なところが多かったので、来年から少しずつ修正することにします(゜д゜)<ゴメンネ
ちなみに次回はメイドちゃん達が活躍する話なので、幼女の出番はその次になりそうです(゜д゜;A
アナザーホイップがまだマリアと会話している頃、ニアフォレスト村を襲っている聖騎士の最後列にて――
「ええい、なぜここまで時間がかかっているのだ!?」
イエージサキリス聖皇国の騎士団で最高の地位であり、亜人討伐に対して最上級の実力を備えた聖騎士を約350名も揃え、迅速かつ確実に任務を遂行しようと真夜中の奇襲を選び、そのために夜が明けるまでにしっかりと体制を整え、本来であれば一瞬にして圧倒的な勝利で終わるほどに準備万端だったというのに、あまりにも予想外の長期戦になっていることに、オルガは苛立ちを隠せずにいた。
「申し上げます!」
<早馬>に乗った連絡係のゼノンが戦況報告のためにオルガのもとへ颯爽と近づく。
「先行した部隊が敵の最終防衛網を突破し、住宅密集地に突入! しかしその後、メイドに扮した傭兵と思われる敵部隊と交戦に入り、戦線が押し返されております!」
慌てて報告をするゼノンとは対照的に、オルガは冷静に「ふむ……」と顎に手を当ててしばらく考え込む。
ふと、彼女の脳裏にアルター達の会話に出てきた怪しいメイド達の事が思い浮かび、まさかと言わんばかりに目を丸くしてゼノンに確認を取る。
「ひょっとして、アルター殿の報告にあった奴らか?」
「はっ! 現在確認されているメイドに扮した傭兵の人数は7人とのことなので、間違いないかと思われます!」
まるでパズルのピースを探すような表情でオルガは再び考え込む。
(もしかすると奴らは、見た目で油断を誘ったりして不意を突くのを得意としているのか? だとすると、前線部隊はまんまと奴らの術中にハマってしまっている最中ということか……)
実際、オルガの考え方自体は間違ってはいなかった。
最終防衛網を突破すれば、残りは戦うことが出来ない非戦闘員ばかりで抵抗らしい抵抗などされないというのが常識で、よもやそこで家政婦如きに手痛い反撃を喰らうなどとは誰も予想などしていなかったのは確かな事実である。
しかしこの戦いにおいて、それはあくまでも香辛料のような些細な要因でしかなく、根本的な問題点はそこではなかった。
とはいえ、今の聖騎士が得られる情報では予測に限界があるのも事実であった。
「それで、我が隊の被害と敵の残存戦力は?」
「我が隊の被害は負傷者174名ですが130名以上が治療を終えて既に戦線に復帰済み。死者は74名ですがこちらも既に20名以上が蘇生され、間もなく戦線に復帰可能との事。敵の残存戦力はおよそ10名とのことです!」
聖騎士は純粋な戦闘力だけでなく、薬や魔法による治療と蘇生の備えも十分に備えている。
そのため、多少の死傷者が出ても場所と時間さえ確保できれば即座に戦線へと復帰できるのだ。
「つまり戦況は、一騎当千の猛者による少数精鋭部隊に我が隊が苦戦しているということか……。国外から名のある傭兵でも雇ったか?」
聖皇国の亜人迫害に不満を持つ外国人は決して少なくはないのに加え、ニアフォレスト村は国境に近い。
なのでオルガは国外からのネームドと総称される名高く実力を持った傭兵を雇ったと推測したのだ。
「しかし相手の残りが10名程度ならば、練度が高く数も勝り備えも十分なこちらに分がある。奴らが力尽きるのも時間の問題だな」
実際問題、ニアフォレスト村の備蓄は聖騎士と比べれば遥かに劣る。
特に治療薬の品質があまりよろしくなく、聖騎士と違い即効性のある薬や蘇生の魔法がないので、たとえネームド級を雇ったとしても一度でも負傷すればあっという間に総崩れになるのが聖騎士と亜人の戦いにおいての通例だった。
さらに言えば、既にニアフォレスト村は完全に包囲されており、四方八方から攻められているため、王手をかけられた状況である。
「では、このまま攻め続けるように前線の部隊に通達を――」
「……いや待て」
「えっ?」
早速前線の部隊へと向かおうとするゼノンだったが、オルガに制止されて再び彼女の方へ向き直す。
「念のために前線へ増援を送れ。戦闘に必要な物資も含めてだ」
「し…しかし、それでは後方が手薄に――」
「こんなところ、退路の維持ができる人数さえ残っていれば良い。それよりも、外側からの敵の増援を想定して、奴らの拠点を素早くこちらが利用できることを優先してそちらの人数を多く割いておくんだ!」
「はっ! 直ちに取りかかります!!」
オルガの先を見据えた考えに不安を拭えたゼノンは、命令通りに部隊編成の準備に取りかかった。
現時点で聖騎士が確認できる情報では、オルガのやり方は間違いなく得策である。
しかしオルガは知らなかった。
相手がそのネームド級の傭兵どころか聖騎士を圧倒的に上回る戦闘力を持って構成された大軍団だということを――
* * * *
同時刻、地上からおよそ4kmほど離れた上空にて、大多数のギガントゴーレムや魑魅魍魎のNPCに囲まれながらニアフォレスト村へ向けて飛行する空中戦艦<おもちゃ箱>。
その艦内の作戦指令室にて、ジェネラル将軍をはじめとした<黒鋼軍>の上層部による作戦会議が始まっていた。
「敵は今もなお総統閣下のおられるニアフォレスト村に進撃中。足止めに射出された<ゴーレムボール>部隊は敵軍中央への降下を確認。増援の<ゴーレムレッガー>部隊も間もなく到着予定です」
ジェネラル将軍の側近の1人である<マスカイテル中将>が<簡易マップ>という周囲の地形やエネルギー反応を簡易的に表示させるスキルを使って現状を指令室にいる全員に伝えと、各員が焦りの汗を浮かべながら怒りの表情をさらに引き締めた。
「マスカイテル中将。先ほどの伝えた通り、シフトミスを犯した<シュタイナー少将>に罰としてゴーレムレッガー部隊と同行させてあるだろうな?」
ジェネラル将軍の問いにマスカイテル中将が「うっ……」と言葉を詰まらせる。
<シュタイナー少将>というのは、ニアフォレスト村襲撃時点での遠距離攻撃部隊の担当者だった精霊装備のことで、ジェネラル将軍は今回の責任をその時間の担当者である彼に取らせるよう事前に命令していたのだ。
「ジェネラル将軍、実は……」
歯切れの悪いマスカイテル中将を見かねた隣の<ヨウジョ大将>が代弁を始める。
その内容というのが、これがまたとんでもないものであった。
「今回のシフトミスですが、担当者が<シュタイナー少将>ではなく、実は<かたゆでたまご>様の愛犬であるポメラニアンの<シュナイダー>くんだったために生じた混乱が原因だと判明し、現在は命令通りに担当者であるシュナイダーくんが責任を取る形でギガントゴーレムに乗ることになり、ゴーレムレッガー部隊に同行しております……」
そう、ただでさえ混沌としたこの状況に、さらに斜め上の要素が介入していたのだ。
ちなみに<シュナイダー>をはじめ、<空の花園>にいる可愛い系の動物NPCの大半は、ギルドのマスコット的ポジションであったプレイヤーの<かたゆでたまご>が用意したものである。
なお、<ファンタジーテールオンライン>でも味方NPCであれば、たとえ動物であっても意思疎通は可能であり、無論ギガントゴーレムの搭乗も可能である。
あまりにもあんまりな状況を聞いたジェネラル将軍は、今にも握り潰しそうに振るえる手で帽子を脱ぎ、静かにテーブルに置く。
「今から名前を呼ぶもの以外は退出してくれ。マスカイテル、ヨウジョ、カルピス、アンポンタン……」
ジェネラル将軍に言われたとおり、彼に呼ばれた者以外が部屋を後にすると、ガランとした指令室に魔法特有の近未来的なエンジンのような音だけが響き渡る。
少しの間をおいて、ジェネラル将軍の怒涛の罵声が艦内に轟いた。
「いい加減にしろ貴様ら! 食事では鯛が食べたいと言ったらボルシチ持ってくるわ、仕事では名前のミスで精霊装備ではなく観賞用の犬を担当者にするわ、グダグダにも程があるぞッ!!」
扉がしっかりと閉まっているにもかかわらず、部屋からはひたすらジェネラル将軍の罵声が溢れ出し、気になって部屋の外で耳を澄ませていた退出者は思わず肩をすくめる。
彼のあまりにも恐ろしい怒りの叫びを聞いていた者の中には目に涙を浮かべる者もいる始末だ。
「何度も何度も総統閣下の顔に泥を塗りまくりおって!!」
ガツン!
怒りのあまり、勢いよくテーブルの脚に脛をぶつけてしまい「あいたたた…ッ!」と苦痛の声を漏らすも、彼の罵声が止まることはない。
「全く、どいつもこいつも大っ嫌いだッ!!」
「し…しかし将軍……」
必死にヨウジョ大将がジェネラル将軍をなだめようとするも、それが火に油を注ぐ行為なのは明白だった。
「本当の事だろう!? 本当に大っ嫌いだ!! この本物のバァーカ!!」
案の定、ジェネラル将軍の口からは生の感情丸出しの言葉が発せられる。
「将軍、そこまで言わなくても……!」
「今言わなくていつ言えというのだ、畜生めぇーッ!!」
横で見ていた<カルピス准将>も仲裁に介入するも、時は既に遅し。
ついにジェネラル将軍の怒りは頂点に達し、憤怒のマシンガントークが始まってしまう。
「ほとんどのヤツらは軍人とは名ばかり! ヤツらが学んだのは荷物運びと身体の鍛え方だけ! 己が主と共に戦い、あらゆる手を使い生き抜いてきたのは一握り!! 総統閣下の意向に合わせてはみたが、やはり近衛がたったの12人では足らんかったぁ!! こうなれば私自ら出撃するしかあるまい、この<スターリングキャノン>にかけてッ!!」
溜まりに溜まった鬱憤を全て出しきるかのように、ジェネラル将軍は怒涛の雄叫びと共に自身の依代である<錬金砲>の<スターリングキャノン>を取り出して片手で振るった。
ちなみに<空の花園>にいるNPCは<ギルド学校>や<ギルド訓練場>の効果とサービス終了までの長い年月のおかげでギルドの中で一番低いレベルのNPCでさえ4桁まで到達しており、この世界では恐ろしい戦闘力を持っている。
しかし、戦闘にまともに参加したことがあるNPCは全体の数に比べて非常に少なく、ほとんどが荷物運びとして運用されていたものばかりで、プレイヤーが作れる高度な戦闘用AIを導入されていないものも少なくない。
つまり、ジェネラル将軍の多くのNPC達への批判はそういった事情を把握しているが故の発言なのである。
「済まない諸君、少し取り乱してしまった……」
思いの内を少しでも吐き出したおかげか頭が冷えたジェネラル将軍は、静かに椅子に腰かけて部下たちに謝罪の言葉を述べる。
だが、彼の内に秘めた思いはまだ吐き出しきれていなかった。
「しかしこれ以上、総統閣下に何かあれば私は二度と顔向けできんのだ……<ωΠぷるんぷるん>様にッ!」
そう、自身の生みの親にしてかつての所有者であり<空の花園>の主力メンバーの1人であった<ωΠぷるんぷるん>に再び会った時、ギルドの主でありギルドの象徴にしてNPC達の心の拠り所であるアリスホイップを守り切れなかったとあれば、今度こそ<ωΠぷるんぷるん>は自身の元から完全に離れてしまうかもしれないとジェネラル将軍は考えているのだ。
何の前触れもなく去ってしまったプレイヤーの事情など知る由もないNPC達は、プレイヤーの不在について各々予想を立てており、ジェネラル将軍は自分達が何か失態を犯してプレイヤーが去ったと予想している。
「私はこれ以上、<ωΠぷるんぷるん>様を裏切るような結果を出したくない! 今日までギルドを支えてきた数多の中の1人として! 故に今回の作戦は絶対に失敗は許されない!! もし失敗して総統閣下までも失ったとなれば、私は責任を持ってこの身を<錬金窯>で分解し、元の素材になって<ギルド倉庫>に埋まる覚悟だッ!!」
ジェネラル将軍は本気だった。
もし失敗したら本気で自らを<錬金窯>を用いて<錬金術>スキルの<製品分解>で元の素材アイテムまで分解しようとしていた。
ひとたび分解されれば、再び同じ素材を用いて精霊装備として作られても決して記憶は戻ることはなく、新たな精霊装備として生まれ変わってしまう。
まさしく自害の覚悟である。
「私の命など、我らの生みの親であるプレイヤーと比べたら風のように軽い。素材に戻る程度で全ての責任を取りきれるなどとは思っていない。しかし残った素材は、きっと我がギルドの誰かが背伸びする踏み台くらいにはなれるだろう……」
今度こそ本当に思いの内を出しきったジェネラル将軍は、燃え尽きたかのように声のトーンが一気に下がっていた。
「……<アンポンタン書記>、作戦会議を再開しよう。皆を呼んできてくれ」
そう言ってジェネラル将軍がアンポンタン書記の方を振り向くと、彼は既に会議室の扉を開けていた後であった。
そこには先ほど退出していた者たちが尊敬や決意の表情で顔を固め、姿勢よく背筋を伸ばした姿があった。
「なんだ皆、聞こえていたのか……」
ジェネラル将軍のつぶやきに、その場の誰もが「そりゃあんな大声出したら艦内全員に聞こえるわ」と心に思ったのは言うまでもない。
* * * *
出せる戦力を出せるだけ出しきった<空の花園>のギルド基地。
あまりにも大慌てで行われた出撃によって、誰が出撃して誰が出撃していないのか、情報の大混乱が発生してしまい、カンナは状況収集に追われていた。
「さすがにギルド基地の防衛を任されていた<白銀の騎士団>の皆さんは残っているようで良かっ……痛っ!?」
そんな多忙なカンナは不注意によって、マスクをつけた男にぶつかった。
「カンナくん、これは何の騒ぎかな?」
「ロ……ロウゼン先輩!?」
その男は、先代ギルドマスターである<俺が嫁>の愛用していた精霊装備の<ロウゼン>だった。
赤を基調としたカンナとは対照に、彼は青を基調とした色でコーディネートされたタキシードを着ており、首から下だけ見れば2Pカラーにも感じ取れる。
しかし、ロウゼンの顔はマスクで隠れて明らかに別人だとわかる容姿であり、口元しか見えないマスクのデザインはミステリアスな色気を醸し出していて、まるで少女マンガに出てくるヒーローのようだ。
なお、彼の名前の由来は薔薇なのだが、当時は<ローズ>や<ローゼン>といった名前が既に別のプレイヤーに使用されており、NPC同士の名前の重複が不可能な<ファンタジーテールオンライン>の仕様の都合で、仕方なく「ー」を「ウ」に置き換えて名付けられたという、オンラインゲームではあまりにも良くある事情により決まった経緯がある。
ちなみにアリスホイップが頑なに名前の後ろに「ホイップ」を付けたがるのも同様の事情が発端だ。
「今までどちらに居られたのですか!?」
とつぜん現れた先代ギルドマスターの相棒を前にして慌てるカンナに、ロウゼンは静かに言葉を返す。
「喪に服していた……とでも言っておこう」
そう、ロウゼンは自らの生みの親である<俺が嫁>の引退についてハッキリと把握しており、今まで家主を失った部屋で静かに身を置いていたのだ。
カンナはそれを察して、ロウゼンへのこれ以上の追及を止める。
「さて、君の質問には答えたのだから、そろそろ私の質問にも答えてくれると嬉しいのだがね?」
「しっ…失礼しました!」
ロウゼンに指摘され、カンナは慌てて事情を説明に入るが、話の始まりがギルドマスター自ら少数の部隊で地上に降りた後だったせいで、<俺が嫁>の引退からずっとアリスホイップの旅行の呼び出し以外で表に出てこなかったロウゼンは何の事やらと混乱してしまい、彼は思わず掌をカンナに向けて待ったをかけてしまう。
「す…少し待ってほしい、一体全体どうしてそのような話になったんだ……?」
「あっ、先輩はこの前の会議に出席していませんでしたね……」
ロウゼンがギルド基地周辺の異常現象すら把握していないのを察したカンナは、まずはそこから話を始め、丁寧に順を追って経緯を説明した。
「なるほど、そんなことがあったのか……」
「はい。ですので総動員でアリスホイップお嬢様を救援に――」
「君は向かわないのかね?」
<空の花園>のNPCのなかで、最強にしてギルドの象徴のひとつである<精霊超兵器>のカンナが、この非常事態にギルドマスターの元ではなく、ギルド基地で裏方をしていることに疑問を持ったロウゼンは、カンナの言葉を遮って質問すると、その言葉にカンナは思わず拳を強く握り、一呼吸おいてから言葉を返す。
「……出来ることなら向かいたいです。ですが、自分は各部隊の管理をしなければならないうえに、今このギルド基地にはガングニール率いる<白銀騎士団>と出撃し損ねた僅かな人員しか残っておらず、これ以上防衛網に穴をあける訳には――」
「ならばその任、私が代わりに受け持とう」
カンナのあまりにも悔しそうな様子に、ロウゼンは見てられないと言わんばかりにはまたもや彼の言葉を遮り、カンナの役割の代行を志願した。
するとカンナは藁にすがるような悲痛な表情を浮かべて、再度確認を取ろうとする。
「……よろしいのですか?」
「二度も言う気はないさ」
「でっ……では、すぐに引き継ぎの準備をっ!!」
ロウゼンの大人の余裕にも似た穏やかな態度に、カンナは間髪入れずに彼に後を任せようと動き出した。
カンナの先ほどの暗かった表情が急に明るくなったことに、ロウゼンは鼻で「ふっ……」と笑いながら言葉を漏らす。
「あの慌てぶり、まるでおもちゃを与えられたボウヤだな」
既に<俺が嫁>という主を失ったロウゼンとしては、もはや自分の時代は終わったのだと思い、戦う気力どころか生きる意味すら失っていた。
しかし、<俺が嫁>のような目的を掲げまっしぐらに暴れ回る時代とは違った、ギルド全体を引っ掻き回しつつも、一丸となって目的に向かうアリスホイップの新たな時代に興味を持ち、ロウゼンは全体を把握できる役に就きたいと思っていたところ、カンナがその役を降りたそうにしていたので、これはチャンスだと代行を志願したのだ。
「見せてもらおうか、新しいギルドマスターが刻む歴史を……」
これから始まる新たな時代に、ロウゼンは笑みを浮かべ心を踊らせていた。




