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早くも捨てられた

私は今どこにいるでしょう!




正解はここ、魔物犇めく森の外でした!

と、楽観的に捉えるが正直言うと絶対絶命である。なんの力も持たない赤子が魔物に勝てる訳もなく絶賛ピンチです。


金色の瞳が私を見つめています。

満月の様な綺麗な瞳

その持ち主は頭には羊の様な大きな角

その口から除く大きな牙

背丈は高く私が小動物にでもなった気分です。


私を覗くは大きな獣人。

黒い漆黒の髪を風に靡かせ、ただ私を見つめています、そして何よりもその顔は


(めっちゃイケメン....)



乙女ゲームなら絶対俺様系のCV諏〇部さんキャラです。正直タイプです、スチル集めます。

そのように変な方向に向いてしまった私の脳内は彼が呟いた言葉はまったく耳に入りません。







「なぜこのような場所に赤子が...?」

その日俺はエルフの森近くに現れたという危険分子を制するために一人、側近も連れずに歩いていた。その情報は偽りであったため仕方なく綺麗な草花を見ながら帰ろうとした時森の外に置かれた大きな籠を見つけた。

先程の様な報告もあり、爆弾や危険物である可能性もあり尚且つエルフを敵に回さない為にもそれが何であるか確認しようと近づき中を確認しようとした。


愕然とした。

中に入っていたのはエルフの赤子、

産まれて間もないであろうその赤子は泣きもせずただただこちらを除くばかりであった。

全てを見透かすかの様な赤い瞳。

俺はその瞳から目を離す事が出来なかった。


エルフは種族内の結束が強く、人族にも魔族にも付かなかった唯一の種族である。

だがこの子はどうだ、まるで森から追い出された様ではないか、こんな幼子を。


側近に何を言われるか目に見えているが俺はその子を放置することは出来なかった。

エルフよりも大きな自分の手で持ち上げる。

それでも泣かず、ただこちらを見る幼子はきっと理解してしまったのだろう

捨てられたのだと。

俺はその子を抱え、城へと戻る事にした。





森の中から俺を見つめる緑の瞳にはその時の俺は気づかなかった。

とりあえずここ迄です。

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