もーにんぐぷれーと
カリッカリのベーコン……じゅるり。
やあやあ、暫く!
こちとら九州の山奥、未だに放射冷却で苦しむ如月だ。
川べりで、夏も県内で一・二を争う熱気が襲うってンだから困る。ついこの間も27℃なんて言う、とんでもない気温を叩き出していた。
少々早いが、俺の朝食を品書きにしてみた。洋風って奴ぁ苦手だったんだがよ、食べてみると中々に乙なもんだ。
カリッカリに焼き上げたベーコンで作るベーコンエッグ、これがまた堪らん。
○ピザ風トースト
材料:食パン(お好みの枚数)、ピーマン1/2、玉葱1/3、トマトソースorミートソース、とろけるスライスチーズ
作り方は至ってシンプル。
食パンにソースを塗り、ピーマン、玉葱を切ってその上に散らす。量はお好み。後はチーズを乗せて、普段トーストするより気持ち長めに焼くだけ。
チーズの直前にベーコンを乗せても乙なもの。
○ベーコンエッグ
材料:卵、ベーコン、塩一つまみ
ベーコンをフライパンで油をひかずに焼き、少し焼いてから卵を投入。塩をまんべんなく振った後、鍋のフタで熱を逃がさないようにし、中火で四分ほど焼く。
半熟か、完熟かはお好みで。
簡単で悪いかも知れねえが、野菜は手軽に摂れるし、たんぱく質も申し分ない。
牛乳、バナナ、コーンスープのどれかがあれば尚良しだ。
因みに、牛乳とバナナだけで一食分の栄養価としてはほぼ満点らしい。朝食にはこれ以上ない組み合わせって訳だな。
腹持ちをよくするならバナナを二本、後はヨーグルトって手もある。
やれやれ、和を嗜むって体裁が滅茶苦茶だ。
洋風かぶれって言うんだったか?
しかし何だ、『飯が旨いという事に国境はない』とも言うしな。あまりに細かい事は野暮ってもんか。
……なに。『国境はない』って言う断り文句をどこかで聞いたことがあるだと?
馬鹿を言え、旨いモンに国境が無いのは今も昔も変わらんだろうが。
だから、最近の俺はな、おふらんすの家庭料理が喰いたいんだよ!
素朴な味わいって奴を楽しみたいんだよ。
要は、ただ高いのが外国料理じゃないってことをだな……。
(全一万字にも及ぶ講釈につき、割愛)
……であるからして、俺は未だに頑固一徹を掲げている訳だ。
西洋文化とは言え、取り入れるべきところは取り入れねばといつも思っているとも。
……何だ、電話か。
──げっ、相方の柊か!?
俺は中に戻るからな、今日は店じまいだ!
それと最後に一言教えといてやる。
『作品の内容から筆者の気持ちを考えろ』って国語の問題があったろ。
あれの答えはズバリ、締め切りヤバい、だ。
タイトルを平仮名で書いたら面白いンじゃね?
柊「リアルな生活感やめろ!」