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第21話 蠢く悪意!? 暗躍する黒幕!!

後ほど修正版に差し替えます。

 ぶち抜いた壁の先に偶々いたミノタウロスの上位種、

グレイタウロス1体が俺の作り出した降り注ぐ瓦礫の弾幕をもろに受け、

更にここまでの迷 宮(ラビリンス)の壁をぶち抜くために放った

サムライの刀系ペガサス憑 依(ポゼッション)限定アクティブスキル【彗星突き】の剣圧の余波で、

派手に肉片を撒き散らしながら絶命した。


『うまうま・・・主よ、黒い牛人間の魔力はなかなか美味だぞ。

あの灰色のからは更に上質な魔力のにおいがする』


納刀した知 性 あ る 剣インテリジェンスソード黄 金 刀(アリス)

グレイタウロスから吸収した魔力の感想を念話で語りかけてきたので、

件の灰色のミノタウロスを一瞥して、【看 破(リード)】でステータスを視た。



名称:パブロ・タウロス

種族:ミノタウロス 希少亜種

ランク:S+

力:A+

素早さ:B

体力:S

攻撃力:S+

防御力:A

知性:C-

精神力:D

魔力:A+



聞いたこともない名前のミノタウロスだが、

この種族に典型的な物理攻撃重視(脳筋)ステータスだ。

他にも数個の斧系スキルとパッシブスキルの【統率 (C)】を持っていた。

これでグレイタウロスたちを使役していたようだ。


「ぐぅぅ、あの壁を破壊してくるだと? グレイタウロスども、オレを守れ!」


壁をぶち抜くダイナミックな登場をした俺を警戒して、

援軍としてパブロタウロスの後方から転移門(ゲート)でやってきた黒いミノタウロスたち100体近くを文字通り肉壁として俺の前に配置して、

……あ、やっぱり自分は逃げるんだ。


 しかし、この某小宇宙を燃やして強さがインフレする漫画に

登場するような意匠の鎧を身に纏った今の俺にはたとえAランクモンスターの

グレイタウロスたち100体以上といえども、

相手にすらならない。俺のMPを常時吸い上げるというデメリットはあるが……。


「アリス、黒 幕(デザート)に会えるかもしれないから腹八分に抑えておけよ?」


『うむふむ、それは楽しみだ』


俺の言葉に未だに大気に充満している倒したグレイタウロスのマナを吸収している黄 金 刀(アリス)が殺る気を出して、刀身に黄金色の魔力が宿る。


「壁壊して覚えたという因果な技の試し斬りをさせてもらうぞ!

【真・流星抜刀【(きわみ)】】!!」


このエリアのスタート地点から、

切り札の1つである秘蔵の防具[召喚覇王(ソロモン)聖衣クロス]を装着し、

最凶の変異武器である黄 金 刀(アリス)を腰に差し、

ペガサスを憑 依(ポゼッション)して、【流星刀】、【彗星突き】などの

限定刀スキルを使用不可待機時間(クールタイム)を調整しながら、

繰り返し使用しているうちにこれまで使っていたころもあって、

遂に【流星抜刀】、【彗星突き】などのペガサスを憑 依(ポゼッション)して使える限定刀スキルの熟練度がカンストし、

真・流星抜刀【(きわみ)】を手に入れた。


 真・流星抜刀【(きわみ)】は文字通り、

【流星抜刀】の集大成に相応しい複合技で、まず、【流星刀】で敵を相手の動きを止めて浮かし、

【彗星刀】を放ちながら周囲の魔力を吸収する魔力球を前方に生成、

【流星抜刀】で間合いの敵にダメ押しし、魔力球諸共残りの敵を【彗星突き】を突き殺し、

最後の突きで魔力球に溜まった魔力がレーザー砲の如く発射された。


……またトンデモないスキルを入手したものだと自嘲した。

消費MPは相応にかなり消費する上、使用不可待機時間(クールタイム)も手持ちのスキルの中で最長。

おまけに【流星抜刀】なども強制的に使用不可待機時間(クールタイム)に入っている。


 MPが残り1割きりそうだったのでアイテムボックスから回復するためエクスマナポーションを取り出して、使った。

流石に乱発できないMP消費量だ。


 グレイタウロスたちは言うまでもなく全滅している。

黄 金 刀(アリス)の攻撃力もあって、まず最初の【流星刀】で間合いにいた前衛20体が散弾気味に放たれる光速の斬撃で瞬時にひき肉になり、

後続で前進してきた20体も【流星刀】の発動中に間合いに入ったから瞬殺。


 次にその後ろの30体も【流星刀】より間合いの幅が狭いが遠くまで届く

【彗星刀】で体に風穴が開き、左右から波状攻撃しようとしてきた20体も

【流星抜刀】のなで斬りの刑で肉片と化す。

 最後の【彗星突き】と魔力砲撃で斬り散らかした肉片と残りのグレイタウロスが蒸発。逃げようとしていたパブロ・タウロスは迷宮の曲がり角まで

退いていたから片腕を失うだけで済むも、瀕死(・・)で命からがら、

この戦闘エリアを抜け出して転移の魔道具を使って逃げたようだ。


 キンッとまるで上質の魔力を大量摂取できてご満悦の黄 金 刀(アリス)の機嫌を象徴するような小気味いい音が鯉口から辺りに響き、

俺は疲弊しているケレシスたちにアイテムボックスからだした戦術級完全回復薬(ハイエリクサー)を使った。

瀕死だったカリュクス冒険者と思しき男たちも即座に回復した。


「やっと追いついた。流石、兄貴だぜ、まさかこんな手を使って姉ちゃんたちと合流するなんて……」


「全くです。とはいえ、僕達もいい経験値稼ぎになりましたね」


「旦那様が倒しやすくしてくれた敵に止めを刺すだけの簡単なお仕事だった。

まだ、リリィたちを追いかけてくる敵がいるみたい。行ってくるね旦那様。行こう、ヘンリー、クオル」


俺が作り上げた一直線の道を通り、押っ取り刀で駆けつけた3人は口々に俺のとった行動を賞賛(?)し、

アンの指示に2人は従って、リリィたちの後方を脅かす敵を討伐しに行った。


「ああ、任せたぞ。……っと」


 3人に声をかけて見送り、リリィ達のほうへ向き直ろうとしたところで、

不意に後ろから抱きつかれた。気配でわかったが、リリィとソフィだった。

普段であれば少しよろけてしまいそうな勢いが2人にはついていたが、

召喚覇王ソロモン聖衣クロスを身に着けている俺はよろけることはない。


「シオン様……」

「マスター……」


「2人とも無事そうだな。間に合ってよかった。そして、世話になったなケレシス」


俺は2人を抱きしめ返しつつ、リリィたちが世話になったケレシスに礼を言う。


「いやいや、こっちも絶妙なタイミングできてくれて助かったよ。心友。

それにしても、相変わらずこちらの想像を遥かに超えるチートっぷりで安心したよ。

で、その鎧をまだ脱がないということは、まだ行くところ、あるんでしょう?」


俺の心内を見透かしたケレシスは口端を吊り上げて言った。


「ああ、お前もやられっ放しは気が晴れないし、嫌だろう?

これは4人が世話になった礼だ」


リリィたちが満足して離れた後、

俺はそう返して、アイテムボックスからケレシスが使えるレア双 剣(デュアルソード)干将莫邪(かんしょうばくや)を渡した。


「おお、これはエンハンスソードが壊れたから丁度いい、

……フンッ!、ハァッ! 重心位置もいいわね。これ。

ありがとう、しおん。それじゃ行きましょうか」


見ればケレシスが愛用していたエンハンスソードの刀身が刃こぼれしていた。


 渡りに船といった状況でケレシスは嬉々として干将莫邪で素振りをして感触を確かめ、

進むことを促してきた。


「シオン様、お供いたします」


「マスター、私もお供させてください」


「……分かった。2人とも頼むぞ」


俺は俺と離れることを厭う2人の同行を少しの逡巡のあと承諾した。

この4人なら前衛を俺とケレシスがやればPTバランスもいいから丁度いいか。

ちなみに、ホーリーロードとダークロードは送還している。



「まぁ、断るのは論外だけど、即決するのも考え物よね。

あ、カサンドラ、妹狼ちゃんたちと皆を連れて、餓狼君たちと合流して敵を殲滅したら、

彼等に案内してもらって、このダンジョンから脱出しなさい」


「了解しました」


ケレシスが後ろで俺の態度に納得して、

別行動になるパーティメンバーにヘンリーたちと合流し、

迷宮を脱出するよう指示を出し、その背中を見送った。


「それで、どうやって、元凶のもとにいくのかしら?」


「逃げるトンマに目印つけたから大丈夫だ。ドリアード、捕捉しているな?」


『はい。目標付近への移動系魔術転移門(ゲート)での移動は可能です。移動しますか?』


「ああ、頼む。」


ドリアードの問いかけに答えると、目の前に転移門(ゲート)が出現した。


「マスター、この中では転移できないのでは?」


「ドリアードが魔力(マナ)の流れを計算して、

あの灰色の敗残牛に目印つけているから大丈夫だ」


ソフィが不安げに訊ねてきたので、俺は移動に支障がないことを告げ、

全員のステータスが万全であるのを確認した。


「いくぞ!」


俺の言葉に全員が頷き、俺たちはドリアードが出してくれた転移門をくぐった。




 転移した先は不気味に脈動する生物的な柱があり、

白骨化した人骨が幾つも柱に埋まっていて、

予想通り、片腕を失い血を垂れ流して息が荒い灰色の牛魔人が膝をついていた。


 その横にフードを被っているが胸の部分が盛り上がる体型と身に纏ったローブの意匠から女性と分かる如何にも怪しげな魔術師がいた。


 俺はその覚えのあるその気配を放つ女魔術師に一瞬で肉薄し、

有無を言わさず腰に差している黄 金 刀(アリス)で【居合い】を放った。


「おや? お久しぶりですね~シオン……っと、

いきなり剣を向けるなんて酷いじゃないですか~」


間延びした口調の癖にきっちり俺の【居合い】はかわされ、

肉体を切り裂くことはできなかったが、

追撃に召聘(しょうはい)したダークナイトの斬撃が辛うじてかすって

顔を覆っていたフードを切り裂くことに成功した。


「今回の騒ぎもお前が元凶か。やはりあのとき逃げられたのが悔やまれる」


「失礼しちゃうなぁ~、あたしに逢えたのだから喜んでくれてもいいじゃない~」


フードの下にあった相手の髪はそれ自身が光を放っているのではないかと見紛うばかりの見事な金髪で、

顔のつくりも王侯貴族を遥かに凌ぐ端正さ、彼女の名を知れば万人が納得し、

魅了されるだろう美貌の持ち主は俺の言葉に頬を膨らませた。


「生憎、性格ブスはお断りだ。

リリィ、ソフィ、灰色のミノタウロスに引導を渡してやれ。

ケレシスは2人のサポートを頼む」


「「分かりました」」


「あいあい、あとでその娘のこと説明してちょうだいな」


俺の指示を聞き届け3人が瀕死のミノタウロスに向かって駆け出した。


風 矢(ウィンドアロー)!」


「フェンリル、行って!」


リリィの風の精霊魔術が作り上げた大気の矢が隻腕のパブロ・タウロスの両脚に突き刺さり、

ソフィの召喚した魔氷狼(フェンリル)の爪が無防備なわき腹を切り裂いていた。


「さっきはお世話になったわね。

これはワタシの大切なエンハンスソードを叩き折ってくれたお礼よ。

死 の 舞 踏(ダンス・マカブル)】!!」


ケレシスは踊り子(ダンサー)のスキル【剣 の 舞(ダンスオブソード)】の派生スキル、

死 の 舞 踏(ダンス・マカブル)】を繰り出す。

 舞う様に双剣による連撃を繰り出す【剣 の 舞(ダンスオブソード)】に対し、

死 の 舞 踏(ダンス・マカブル)は目標に1撃加えるごとに分身しながら周囲を回り、

6分身して包囲したら分身・本体全部が目標の6方向から高速回転連撃を行うアクティブスキルだ。


 ケレシスが分身し、その両手に握る干将莫邪が鈍い光を放ちながら、

怨敵パブロタウロスを幾重にも切り裂いた。


「ぐぉぉ、アフロディーテ様、お助けおおお!」


切り傷でずたずたになった隻腕を俺に対峙している相手に伸ばして助けを請う。


「「「アフロディーテ!?」」」


パブロタウロスに攻撃を加えていた3人が驚きの声を重ねた。


「あらあら、誰があたしの名前を貴方(ゴミ)に呼んでいいと許可したかしら?

やっぱり人間の冒険者と暴力と女を犯すしか能のないミノタウロスの合成魔獣(キメラ)ではその程度なのね」


名前を呼ばれたアフロディーテは間延びした口調を辞め、

不快そうにそう吐き捨てて、事切れた死骸を一瞥しながら、俺の斬撃をかわす。

召喚覇王ソロモン聖衣クロスで攻撃速度も通常よりも跳ね上がっているのに攻撃が全く当たらない。


 そして、攻撃をかわされ続けているうちにようやく【流星刀】の使用不可待機時間(クールタイム)が終わった。


「……【流星刀】!」


グレイタウロス達40体を屠ったスキルを放つが、

召喚覇王ソロモン聖衣クロスの効果で音速を超えて光速の域に到達している

斬撃のことごとくをかわされ、ダメージを与えることができない。


「あらら~?」


しかし、その身に纏っていたローブを切り裂くことに成功する。

露になるアフロディーテの肢体……ではなく、

ローブの下に体のラインがくっきりと分かるドレスを着込んでいた。

女性として成熟した体型で出るとこがはっきり見て取れて着衣しているのに

なぜか艶かしい。


「むむ~、あたしを脱がすとは腕を上げたわね~シオン。

折角、ここまで育てた魔物生殖器(モンスタープラント)だけど~、

神殺し()の剣が相手だと今は(・・)分が悪いから今日のところは退かせてもらうわ~。

代わりに置き土産を置いていくから楽しんでいってね~♪」


そう言って、間延びした口調で俺に向かってウィンクすると

なんの前触れもなく(・・・・・・)転移して消えた。


「チッ! ドリアード!!」


『……残念ですがこのダンジョン内に同一周波数の”神 力(デュナミス)”を感知できません。

撤退されたようです。あちらの柱から魔力の増大を感知しました。警戒してください』


「逃が・・・した・・・だと!?」


ドリアードの警告の後、脈動していた生物的な柱が崩れ、

中からこれまでのミノタウロスよりも数倍大きいミノタウロスが

巨大な両刃斧ラビュルスを両手で持って現れた。


「BUMOOOO!! 貴様等が我が分身達を殺したのか! 

男は嬲り殺し、女どもは犯しつくしてくれる!!」


「・・・・・・はぁ」


俺は思わずため息が出てしまった。


なんでこう、ポセイドン神域に来てから人語を解する出会った敵の大半は

脳が下半身と脊髄に直結しているのばかりなのだろうか……。


『あ、主……?』


「ああ、アリスすまないが、ミノタウロス(こ い つ)は吸収なしで頼む。

研究材料として持ち帰らないといけないんだ」


『あ、ああ、分かった』


何故か黄 金 刀(アリス)が萎縮しているが、まぁ、いいか。


「ケレシス様、リリィ姉様、私達はマスターに加勢しなくてもよろしいのですか?」


「賢狼ちゃんの言いたいことは分かるのだけれど、

どす黒いオーラだして、ああなったしおんは触らぬ神に祟りなしよ?

下手に不完全燃焼させると後に響くのは貴女(あなた)たちが

ポイエイン(う ち)に来た時に体験したでしょ?」


「私もケレシス様と同意見ですよソフィ。

私たちはシオン様のお邪魔にならないよう我が身を護りつつ、

シオン様が危険になったら命に換えてもお助けしましょう」


「はい。リリィ姉様」


「(まぁ、メイドちゃんたちにそんなことはワタシがさせないし、

なにより、しおんが許さないでしょうけどね)」


「なにか仰いましたか、ケレシス様?」


「ううん、なんでもないわよ。

それよりもワタシたちはシオンに補助効果付与(バ フ)しましょうか」


ケレシスが吟遊詩人(バード)のスキル【英雄讃歌】でただでさえ高い俺のステータスを倍加した。

 リリィは風の精霊魔法【大気皮膜(エアスクリーン)】で

妖精族(エルフ)の祝福】の効果で麻痺に完全耐性を得てはいるが、

斧に付与されているだろう電撃による麻痺対策と回避補助をしてくれた。

 ソフィは石巨兵(ゴーレム)を自分達の壁役として追加召喚した。


「ふおおおおおお、まずはお前だああああああ!!」


ミノタウロス【起源種(オリジナル)】が目の前にいる俺を無視(・・)して、

鼻息荒く、リリィに突進しようとした。つくづく度し難い相手のようだ。


「フンッ!」


俺は未だ憑依(ポゼッション)しているペガサスの機動力を活かして、

俺の横を駆け抜けようとしたミノタウロスの右頬に蹴りをかました。


「GUBOOOOOOOOOOOO~」


 ドップラー効果と派手な音をたてながら、俺よりも倍以上ある巨体が地面を滑っていく。

あ、壁にぶち当たって壁が崩れて瓦礫の下敷きになった。


 当然、俺の脚には召喚覇王ソロモン聖衣クロス脚防具(レッグガード)が装着されているので、

無傷どころか蹴ったときの感じは地面に置かれたサッカーボールを蹴り飛ばしたような感触だった。


「ぎざまああああ」


瓦礫を跳ね除け、ミノタウロスが標 的(ターゲット)を極上のエルフであるリリィから、

邪魔をした俺に替えたようだ。距離が結構離れたので俺は念のため、【看 破(リード)】を使う。



名称:ミノタウロス 【起源種(オリジナル)

種族:ミノタウロス 

ランク:EX

力:S+

素早さ:A

体力:S

攻撃力:S+

防御力:A

知性:C-

精神力:C

魔力:S


ステータスを見ればやはり極端な物理重視(脳 筋)ステータス。

強 撃(ストロングブレイク)】や【大 木 断】、【投 げ 斧(トマホーク)】、

斧を水平に構えて突進する【アックスバスター】など、ランクEXモンスターに

相応しく多くスキルをこのミノタウロス【起源種(オリジナル)】は持っているようだ。

まぁ、使いこなせるおつむがあるかは甚だ疑問ではあるが。


 更に厄介な固有(ユニーク)武器、[アステリオスの両刃斧(ラビュルス)]を装備している。この斧はその攻撃範囲の広さに加えて、

雷属性で特筆すべきことに付与効果:麻痺[EX]永続が付いている。


これは無傷で手に入れて付与効果:麻痺[EX]の研究に役立てたい。


 普通のAランク前衛系冒険者で1対1(タイマン)したら瞬殺される

物理破壊力と速さを兼ね備えている危険極まりない大規模戦闘(レ イ ド)ボスではあるが、

召喚覇王の聖衣(チ ー ト 防 具)を装備して、

リリィたちの戦闘支援を受けている俺の敵ではない。


俺は脳天めがけて振り下ろされたアステリオスの両刃斧の【強 撃(ストロングブレイク)】を

セイントのレアスキル【超見切り】で紙一重で回避して、

硬直しているミノタウロス【起源種(オリジナル)】の両肘の関節を狙って黄金刀を叩き込んだ。


熱したナイフでバターを切るかのようになんの抵抗もなく、

黄金刀はミノタウロス【起源種(オリジナル)】の腕を斬り裂いた。


 激痛のあまり仰け反ったミノタウロス【起源種(オリジナル)】は運悪く足をもつれさせ、

仰向けに倒れこんでしまった。


「フフフ・・・・・・。さあ、ミノタウロスの解体ショーの始まりだ」


俺は地面に突き刺さっているアステリオスの両刃斧を握っている腕を斧から外し、

時間停止魔術を掛けて止血して、アイテムボックスに目的の両刃斧と分けてしまうと、

ダークナイト2体とアクアポットを召喚し、痛みでのた打ち回るミノタウロス【起源種(オリジナル)】に

向かってゆったりとした足取りで歩み出した。

御一読ありがとうございました。

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