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Zodiac Frontier Online(ゾディアックフロンティア・オンライン)  作者: 剣伎 竜星
第2章 ポイエイン国の狂気の錬金術師(マッドアルケミスト)
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第18話 店員が雇えないなら作ればいいじゃないか!?

 イリアに『双 魚 の 鏡(ピスケス スペクルム)』とアテナ様の許可を得て作った

戦女神の楯(アイギス)劣化複製デッドコピー』を渡した。

イリアは渡すと、とても喜んでくれた。頑張って作った甲斐があった。


 イリアをサンク王国に送って、ヴェスタの元を訪れ、

以前のゴブリン退治の報酬を受け取り、

ケイに捕まる前に俺はサンク王国をった。


 アテナ様の宣言したティオ・ヤクタとの錬金術勝負開始から

2週間が経過した。

 俺は召喚ではなく、1から作った研究助手用のゴーレム3体に、

鑑定スキル『精 査(インベスティゲート)』他数個の生産系スキルを

覚えさせた。


放置して上澄み液と凝固物に分離した勝負で使う

メデューサ起源種(オリジナル)の血が入った1瓶を、

助手ゴーレム1体に遠心分離させ、液体部分の血清成分を取り出し、

メデューサ起源種(オリジナル)の血清を同量いれた7本の

試験管を監視させた。


 それぞれの試験管にはスポイトで1滴1滴落ちるポーション、

ミドルポーション、ハイポーション、エクスポーション、マナポーション、

ハイマナポーション、万能薬が加えられ、

ゴーレムにはメデューサ起源種(オリジナル)の血清の性質が変化したら

薬品の滴下を終わらせ、成分と効能をまとめる様に

24時間体制で命令している。


 もう1体には勝負で使わないメデューサ起源種(オリジナル)

左側の体の血で同じ実験をさせている。


 残りの1体にも2つの血を混ぜ合わせたもので同じ作業をさせている。


 俺がゴーレムに作業を任せたことにリリィとソフィ、サラは驚いていたが、

俺は道 具(ゴーレム)を使っているだけと言い放って、説明し、納得させた。

 どうやら、俺みたいに仕事をゴーレムに任せる発想をする人間が

今までいなかったようだ。


 向こうの世界から来た冒険者でいても

おかしくないと思うんだがなぁ……。


 臨床試験で死体や死刑囚に投与して、

また殺すのも時間がもったいないのと

カルマが溜まりそうなので、辞めた。


カルマは一定以上溜まりすぎると地獄ゲヘナ行きが決まるから、

少ないに越したことはない。


 俺にはとにかくやらねばならないことが山積みだから

ティオとの勝負(ちゃばん)にかまけてばかりいる訳にはいかないのだ。


 サラにはゴーレムに作業を任せることはできても、

使う人間が知識不足では意味がないことを教え、

彼女には課題を与え続けた。


順調に課題をこなしてくれたので、

彼女の実力もかなりのものになって俺の作ったゴーレムよりも

3〜4ランク上の実力になっている。


 そして、遂に勝負でアテナ様に提出する薬品たちが完成した。


 実験結果はポーション、ミドルポーション、

ハイポーションを滴下したものは

HP1の瀕死状態の初心者蘇生薬(ビギナーエリクシア)になった。


 エクスポーションを滴下したものはHP全快の半蘇生薬(ハーフエリクシア)になった。


 その一方で、マナポーションと万能薬は変化が起きず、

ハイマナポーションではHP・MP全快の蘇生薬(エリクシア)が完成した。




「1月はかかるものと思っておったが、

その半分で仕上げてくるとは予想以上だ」

「ティオ・ヤクタの方はあれから報告などしましたか?」

「いや、奴からはなにも音沙汰はないな」

「そうですか」

「経過報告をしてはいけないというルールではないのだが、

途中経過も評価対象になると考えてないのであろうな。

 その点、シオンは報告と連絡をしっかり行い、

薬として完全な物を仕上げて、製法もまとめて提出し、

出来上がった薬の処遇を決める相談までしてきた徹底ぶり。

 勝負の勝者はシオンでるぎないが、

設定した期限まであと2週間後なので、

勝負の正式な勝敗の公示はそれまで控える。」


完成した初心者蘇生薬(ビギナーエリクシア)

半蘇生薬(ハーフエリクシア)蘇生薬(エリクシア)とその製法を記したレシピを

俺はアテナ様に提出した。


 アテナ様の命で神官がティオの元へ

俺が薬品を完成させ、提出したことを伝えに行った。



「さて、約束していたハデス叔父上と父上ゼウスを交えた会談だが、

明後日オリュンポスに参れ。召喚獣までは認めるが随伴はなしだ」

「承りました」


アテナ様から通達を受け、俺は続いて、

クリュサオルのことを報告した。


「現状、俺の異母弟おとうととして扱い、健やかに成長して、

特に武器の扱いに関しては目を見張るものがあります」

「そうか。肝心の性格の方はどうだ?」

「ヘンリーと仲がよく、最近は冒険者ギルドに登録して

、一緒に狩りに出かけております。ランク上昇も早く、

現在Cランクです」

「この短期間でCとは末恐ろしいな」

「味方としては頼もしい限りですよ。本人に確認したら、

このまま、俺たちと一緒にいたいという答えが返ってきました」

「そうか」

「ただ、自分の父親に会って勝負がしたいと言い始めてます」

「ふむ、では親子の対面をさせるのか?」

「はい。ただ、それも錬金術勝負に決着が着かないと

動けないと言って、我慢させています」

「分かった。何かあればまた頼む」


報告を終え、俺は神殿を後にした。




 神殿から帰ると俺はいつもの作業着(実用重視)に

装備を変えて工房へ移動した。


「おかえりなさい。シオン様。

今日の課題が終わりましたので、確認をお願いします」

「わかった」


 工房に入るとサラが今日出していた課題を提出してきた。

今日の課題はエクスポーションに万能薬を合成した

特効薬(レメディ)』を100個作成。

数もきちんとあり、助手ゴーレムに確認させたところ、

品質にも問題はなかった。

合格だ。


「今日の課題も合格だ。

これから研究室で魔 導 人 形(マジックドール)

作るのだが、サラはどうする?」

魔 動 人 形(マジックドール)ですか?」


魔導人形マジックドール

人工生命体ホムンクルス自動人形オートマータの特徴を併せ持った

存在。繊細精密な作業は勿論、自動人形の剛力と素早さをもち、睡眠は不要。

主人には絶対服従で、額の魔石に魔力を貯蔵し、出力をあげることも可能】


「是非、お手伝いさせてください」

「分かった」


俺たちは研究スペースへ移動した。




 魔導人形を作る目的は新装開店する万屋よろずや蛇遣い座(オピュクス)の店員にするためだ。

どうやら、この世界には24時間営業の店がないようなので、

うちが試験的にだしてみようと、先日、テイラーに

風呂場の増築を依頼しにいくついでに許可を取っておいたのだ。

 幸い、営業時間を規制する法もないから問題ない。


 そこで問題になったのが24時間営業にしたときの店員である

リリィたちを当てる訳にはいかないし、人を雇うにしても、

コストが掛かりすぎる。

ホムンクルスでは睡眠と食事の問題、自動人形オートマータでは咄嗟とっさのことに

対応できない。ゴーレムではスペースの問題と

なかなか見付からなかったのである。


 材料は1体につき、ホムンクルスと自動人形それぞれ1体分と

高純度の魔石大1個。合計3体つくる予定なので

3体分の材料を用意した。

出来上がったときに着せる服も3着用意している。


 魔導人形の性格は魔石に宿す精霊の属性で

決めることができるそうなので、

リーダーには冷静な性格になる水の精霊ウンディーネを選び、

配下は穏やかな性格になる土の精霊ノーミードにする。


この作業は精霊魔法が使えるリリィに後で

お願いすることになっている。


 サラの助力を得て、ホムンクルスの素材と

自動人形の骨組みを使って、素体を組んでいく。

皆、売り子も兼ねるので女性体にして、

身長と体型はイリアを参考にし、顔はリリィを参考に

上級生産スキル『空想構築編集イメージコンストラクトエディタ』で組んでいく。

 正直、『空想構築編集イメージコンストラクトエディタ』と生産スキルがないと

全く出来上がる気がしない。


 リーダーの髪の色は水色で、長い髪を後ろで束ね、

瞳の色は海を思わせる青。

 配下の髪の色は茶色で、髪型はショートカット。

瞳の色は黄色だ。

 3体とも額の宝石は前髪で隠れるようにしている。

 

 魔導人形の製作は素体の骨組みと更生素材の安定を

待たないといけないので、今日の作業はここまで。


 手術台じみた作業台に横たわる3体の身体に白い布をかけて

昼食の用意ができたことを教えに来てくれたソフィに連れられて、

サラと研究スペースを後にした。


「リリィ、クリュサオルの様子はどう?」

「はい。今のところ、ままはほとんど言わない、

聞き分けのいい子ですね。

素直な性格はヘンリーの影響だと思います」

「そうか。教育の方はどうだ?」

「私が教えていくことをすぐに吸収して、

きちんと自分で考えることを

身につけさせました」


昼食後、俺はリリィの淹れてくれた紅茶を飲みながら、

リリィからクリュサオルの成長状態を聞いて、

クリュサオルと初めて会ったときに

考えていたことを俺は口にした。


 今、その本人とヘンリーは冒険者ギルドのクエストで

狩りに行っている。


「そうなると、やはりポセイドン神域には

連れて行ってあげないといけないよな」

「マスター、親子の対面をさせるのですか?」

「ああ、本人は1度父親と戦いたいといっているからな」

「シオン様、まさか親子で命のやり取りを?」

「いや、流石にそこまではさせられない。

結界装置でどちらも死なないようにはする」


命のやりとりを懸念けねんしたサラの言葉を否定して、

俺は解決策を提示した。


 溜め込んでいた素材で以前に熟練度獲得のために

結界装置は数個作ってあるのだ。

 ほとんど使うことなく死蔵しているけど。


「ポセイドン神域へ行くには先日行った廃神殿跡地を

通るこのルートで国境を越えて、ポセイドン神域の

エティオピア国を通過して、いくつか山を越え、

クレーテ国も通過してようやく大神殿に到着しますね」


リリィが地図をテーブルに広げて教えてくれた。


「店は今作っている魔 導 人 形(マジックドール)たちに任せられるように

なったら任せて、皆でポセイドン神域にいくか」

「シオン様、魔 導 人 形(マジックドール)たちはどれくらいで

仕事を覚えるでしょうか?」


俺の提案にリリィが店と魔 導 人 形(マジックドール)の心配を口にした。

他の2人も心配そうだ。


「機能としては成人|(この世界では15歳)並の学習能力があるから、

2週間あれば余裕で仕事を覚える。あのティオ(二流)との

錬金術勝負があるからどのみち、

あと2週間はカリュクスを離れられないから、

その間に店を新装開店させる」

「旅行中は試験運用される24時間営業は控えたほうが

いいのではないでしょうか?」

「そうだな。どれくらいかかるか分からないから

24時間営業はポセイドン神域から帰ってきてからだな」

「そうですね。そのほうがよろしかと」


俺の新装開店の言葉にソフィが、

以前から話している旅行中の24時間営業に関して、

中止意見を出し、不在時の商品補充の問題から

俺もその意見に同意し、24時間営業は延期することにし、

リリィもそれに同意。サラも頷いていた。


 俺は店の24時間営業コンビニ化への出鼻を挫かれた形になったが、

気を取り直して、ポセイドン神域の大神殿への道のりと日程を

リリィたちとお茶と茶菓子を楽しみながら、詳しく検討することにした。

御一読ありがとうございました。


次話の進捗に関しては活動報告をご確認下さい

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