表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Zodiac Frontier Online(ゾディアックフロンティア・オンライン)  作者: 剣伎 竜星
第2章 ポイエイン国の狂気の錬金術師(マッドアルケミスト)
20/66

第14話 対メデューサ(複製種)戦!? ※ソフィ視点

オーバー7K PV 大感謝です。

今日中に8kいく勢いに戦々恐々してます。


ブックマーク登録ありがとうございます。


 時はシオンが皆に作戦を伝え、

メデューサ3匹の分断準備に入った直後に遡る。


-----ソフィ視点 -----


 あたし達はマスター、

シオン・スレイヤ・ヴァイザード様のご指示で、

下半身が胴の長い蛇で上半身が人族の女性なのだけれども、

髪の毛が蛇の魔物、

『メデューサ』2匹をイリアさんたちと倒すように言われました。


 マスターはお1人であたし達が戦うものより、

数倍危険な感じがする『メデューサ』と戦うと言われました。


 マスターが仰るにはあたし達が戦うメデューサ2匹を倒すことで

得られる利点が3つあるそうです。


 1つは万が一、仲間の誰かがマスターが戦うメデューサによって

石化して石像となったときに破壊され、死亡する可能性を減らせること。


 もう1つはどうやら、マスターが戦うメデューサは

何でも食べて、怪我を治すスキル『悪食』をもっているので、

あたし達が戦うメデューサと離れさせることで、共食いを防ぎ、

回復をさせないとのことです。


 現に第2陣の方々が倒したメデューサ1匹の死骸しがい

今は”なくなっています”。


 最後に、丁度ちょうど、前衛、中衛、後衛の3人2組に

分かれることができるので、1組が1匹を担当することも可能で、

どちらか1組が早く倒し、もう1組の援護をすれば、

結果として、マスターへの援護に

早く駆けつけられることがあると言われました。


 組み分けはあたし、ヘンリー、サラの銀狼族3人と

イリアさん、リリィ姉さま、オリヴィア様の3人。


 あたしとイリアさんがグループのリーダー役になりました。


 あたしよりもリリィ姉さまの方が適任なのではないかと

不安になっていると、


「ソフィちゃん、頑張ろうね。無理に気負う必要はないよ。

3人で狩りにいくときみたいな心構えで大丈夫だよ」


イリアさんが励ましてくれました。


「……はい」

「それよりも、私としてはソフィちゃんが兄さんを

どう思っているのか知りたいな」

「え?」


あたしは覗き込むように言うイリアさんの意表突く質問で、

一瞬何を言われたか分かりませんでした。

 マスターは命の恩人で、ご主人様で、お師匠様(マスター)で、

お店の店長で……。

 あたしの頭の中はシオン様のことをひたすら繰り返す混乱に陥ってしまいました。


「ソフィ、貴女あなたがシオン様を従者として、

弟子として慕っているのは知っています。

 ですが、女性としてはどうですか?

別に私とイリア様はとがめるつもりはありませんよ。

 ただ、想いを伝えるなら早くしないと、

オリヴィア様やサラに先を越されますよ」

「ん、優良物件」

「……」


リリィ姉さまの言葉を聞いて、2人に視線を向けると、

オリヴィア様は顔を少し赤らめて、サラは明後日の方向を向いてます。

 あたしは自分のなかに焦燥感が生まれたのを感じました。

え? これってつまり……。


 轟音が辺りに鳴り響き、神殿の中央に分厚い金属の壁ができあがり、

メデューサは見事に分断されていました。

 流石、マスターです。


「まぁまぁ、この話はこの依頼が終わった後に時間をとって、

ちゃんと話合いましょう。兄さんの準備も終わったみたいだから、

気持ちを切り替えて、サクサク倒しちゃおうね」

「そうですね。さっさと片付けてシオン様のお手伝いに行きましょう」

「ん!」

「はい」

「……分かりました」


最後のあたしの返事に満足した笑顔を浮かべて、

イリアさんはヘンリーに続いて、マスターに声をかけられて行かれました。


 魔獣大戦のときとは違う、気さくで親しみやすいその姿に

あたしは勇気付けられました。


「私はシオン様と話しておかねばならないことがありますので、

3人は先に行って下さい」

「わかりました」

「ん!」

「はい」


リリィ姉さまとマスターが話される内容に少し興味が湧きましたが、

あたしは2人を連れてイリアさんたちの後を追いました。


「あたし達もすぐむかいますから、無理はしないでくださいね。

マスター」

「ああ、頑張れよ、ソフィ」


そうおっしゃられて、マスターは笑顔で送り出してくださいました。




「ヘンリー、尾の薙ぎ払い(テイル・アタック)がくるわよ!

サラは人型部分の胴体を引き続き狙撃で」

「おう! 任せろ姉ちゃん!!

おっと、あぶねぇ、あぶねぇ」

「はい。姉さん」


ヘンリーが先制攻撃を仕掛けて始まったこの戦闘は、

こちらが優勢で進み、メデューサを追い込んでいってます。

 メデューサはかなりのHPをもっていてなかなか倒れません。


 先の失敗を反省したヘンリーが確実にメデューサの攻撃を

引き付け、


「おらあああああ!」


尾の薙ぎ払い(テイル・アタック)のような大振りな攻撃の

後に生じる隙を逃がさず手に持った大剣で攻撃を繰り出しています。


「フェンリルお願い!」

「!」


あたしの召喚したフェンリルもメデューサの死角を突いて攻撃して、

硬いうろこに覆われた蛇の部分を爪と牙で攻めています。


 しかし、やはり石化攻撃への苦戦は免れませんでした。

視線を合せると即石化し、体が受けると徐々にといった具合で、

もっぱら、壁役のヘンリーが石化攻撃にさらされています。


「っち! たしかに手足の感覚がなくなるこれは怖いな。

だが、あの男に耐えられて、おれに耐えられない道理はねええええ!」

「はい、ヘンリー」

「あぶっ、サンキュー、サラ」


回復薬が効くか試すために犠牲になった冒険者のことを思い出して、

自分を叱咤するヘンリーにサラが万能薬を浴びせて、

少しずつ石化していたヘンリーを元に戻しました。


「姉さん。このままだと薬が先に尽きるかもしれません」

「……そうね」


あたしがいだくのと同じ懸念けねんをサラは告げてきました。


「姉さん、なんでシオン様は石化無効の装備を

ご用意されなかったのでしょうか?」

「サラ、石化無効の装飾品アクセサリーは……石化無効!?」

「どうしました? 姉さん?」


あたしはサラの漏らした疑問の一言で

自分が重大なことを見落としていたことに気がつくと同時に、

マスターと習熟ポイントの振り分けの際にした会話を

思い出しました。


~~~~~~~~~~


「マスター、石巨兵ゴーレムが上手く扱えないのですが、

どうしたらよろしいでしょうか?」

「ふむ、ソフィは石巨兵ゴーレム系の魔法生物の特徴は

なんだと思う?」


石巨兵ゴーレム

名は胎児たいじの意味をもち、製作者および契約者の命令に従順。

一般に石でできているとされるが、鉄などの金属や骨、死肉

などで作られたものも存在する魔法生物の1種である】


「はい。動きはにぶいですが、力が強いので攻撃力が高く、

なにより、硬い体が特徴だと思います」

「そうだね。一般的な石巨兵ゴーレムのイメージは

力が強く、動きが鈍くて硬い。これに間違いはないのだけれども、

なかには動きが速いものもいることを頭の隅に置いておいて欲しい。

 それから、あまり意識されないが、他にも結構有用な特徴を

もっている」

「それはなんでしょうか?」

「1つは石化無効。

石巨兵ゴーレム系の魔法生物は俺たちと違って、

最初から石などの無機物で身体ができているから、

魔物の石化攻撃は効かない。これは有機物の死肉を

素材にした場合も適用されるようでその理……」


~~~~~~~~~~


あたしは召喚陣を展開して、

石巨兵ゴーレムを召喚した。


「ゴーレム、メデューサの攻撃を防いで!」


あたしの命令に反応するように高さ5mのゴーレムの頭部にある

目に相当する2つの魔石が大きく赤い光を灯しました。


 頭がだるいですね。

どうやら、MPマナポイントが残り少ないようです。

はやく回復しないと。その前に、


「ヘンリーはゴーレムと壁役を交代したあとに

攻撃へ回りなさい。

 ゴーレムが倒される前に勝負を決めるわよ。

 サラはヘンリーに攻撃力補助薬を投与後、

攻撃対象ターゲットにならないように

援護攻撃を開始しなさい」

「! 了解だ。姉ちゃん!!」

「分かりました。姉さん」

「お疲れ様フェンリル、今日はもうゆっくり休んでね」

「オンッ!」


2人の返事を聞いて、あたしはフェンリルをねぎらって送還し、

マスター謹製きんせいのハイマナポーションを飲みました。

これ1本であたしのMPは全快します。


「え? 姉ちゃん!?」

「姉さん!?」


2人が焦ってあたしを呼ぶ声が聞こえました。


 あたしが愛用している攻撃のかなめ魔狼王フェンリル

送還したことに驚くのは無理もないことですが、

フェンリルはHPがそろそろ限界でしたし、これからすることには

フェンリルに当てているMPを全てまなければなりません。


「2ふたりはあたしが詠唱を終えるまでゴーレムと連携して

攻撃を続行しなさい」

「「了解!」」


 あたしは左掌に通常の召喚陣を作成し、

右掌に召喚スキル【セフィロトの召喚陣】を作成します。

マスターほど習熟していないため、完成に時間がかかりますが、

焦って雑にではなく、慎重に丁寧に作り上げました。


 次に左手を手前に重ねて二つの召喚陣を合成、展開します。


 マスターに相談したときに練習して成功させていますが、

まだまだ練習不足を痛感します。体中の魔力がすごい勢いで

なくなるのがわかります。


 マスターが地獄の番犬(ケルベロス)を召喚するのとほぼ同じ手順です。

しかし、通常の召喚陣に指定した召喚獣が違うので、

ケルベロスとは違う召喚獣が姿を現します。


 召喚陣は地面に大きく広がり、巨大な物体が壁の如く

下からあがっていきます。


 その高さは先に召喚したゴーレムの倍以上あり、

高い神殿の天井に着くかと思うほどの高さで、

石巨兵《ゴーレム》と異なり、両腕を地にけて、

足とともに大きなその白い巨体を支えていました。


「ヘンリーは退避!、

イスカル、メデューサをはらいなさい!!」


あたしの言葉にイスカル、白い巨兵はゴーレムと同じく、

目に相当する魔石を蒼く光らせ、そこから、白い光を

メデューサを押さえ込むゴーレムを避けて、薙ぐ様に放ちました。


【イスカル:

対城特殊魔導兵器として開発されたが、完成直後に暴走の危険性が問題視され、

製作者たちは十分な安全性を訴えるも、かえって脅威きょうい看做みなされて、

処刑されてしまう。そのため、知る者がいなくなり、存在を忘れ去られた魔導巨兵。

契約者には絶対服従。敵味方の識別は完璧で全ての攻撃は敵にのみ猛威を振るう】



 白い光が通った跡には爆炎があがり、直撃したメデューサも

ただではすみません。その一撃で人の部分と蛇の部分にわかたれてますが、

まだ生きてました。


「とどめを!」

「ッ!」

「応!」


あたしの言葉にサラとヘンリーが応え、

ヘンリーは瀕死のメデューサに突撃していきます。


「うおりゃああああああああ!」


サラがメデューサの額とのど、両肩を射抜き、

ヘンリーが気合と共にメデューサの首を叩き斬ることで

ようやくメデューサは絶命しました。


 その間に私はイスカルを送還して、

ゴーレムに蛇の部分をさばき、血抜きを開始させ、

血は捨てずに、皮と肉とともに素材として

回収できるだけ確保させました。


 普通のゴーレムに解体は難しい作業で、

下手をすると素材を潰してしまいます。

また、あたし達では時間がかかる作業ですが、

あたしはゴーレムに習熟ポイントを使って

スキル『精密作業』を覚えさせたので、

その力を存分に発揮してもらいました。

 

 丁度、イリアさんたちも解体処理が終わったようで、

こちらに駆け寄って、ヘンリー達をねぎらっています。


 あたしは再度、ハイマナポーションを飲んで、一服して、

みんなの下へ歩きだしました。


御一読ありがとうございました。


イリアたちの視点は要望次第の

準備中別企画に組み込んでいるため、

ここでは割愛となります。


次回はシオン視点に戻ります。


次話の進捗は活動報告をご確認ください。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ