58#僕達 ガル様親衛隊 後編
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
◇くぬぎの群生地◇
翌日………………走り込みの後…………
「あっ……だ、ダメ……んっ、みんな……あっ……みてるのぅ、はうんっ」
リリスはガル様親衛隊3人の前で胸を揉まれていた。しかもその後は香織だった。
「えっ?私も?」完全に油断していた香織に逃げ道は無かった。
「んっ……あの今日からはっ……あんっ……これ……んっ……無しに……しない?……ふっ、んっ」
ランディは、不本意に弟子が増えたためストレスが溜まっている、なので心の癒しが必要だから、日課は辞めやれないと強く反抗した。
その行為をヨダレを滴ながら見ていたガル様親衛隊3人は、「あのう……ランディさん、競走であの2人に勝ったら、その……胸を揉めるんですか?」
唐突の質問にランディは歯切れが悪かった。
「あ? えっと……う~ん、そうだな……」
これを肯定と勘違いした3人は食い付いた。
「本当ですか? オレ……僕、次から本気で走ります!」
「えっ? ああ……うん、頑張れ……」
「やったぁ!」「マジでやる気出てきた」「香織さんのムネ、香織さんのムネ、香織さんのムネ……ハァハァ」
3人はガッツポーズをした後、円陣を組み 気合いを入れてる。
香織は「ちょちょっと、ランディ何で否定しないのよっ 本気にしちゃったじゃないの……どうしてくれるの? 」
「うん、なんか……勢いに負けて……」
戦闘モードと怒りモード以外はヘタレなランディであった。
「もう、何か言ってよランディ!」
ランディは「わかった……香織ちゃん、リリスたん、負けないでね」
「…………」
「…………」
この後、1週間ガル様親衛隊の3人は、香織はおろか、リリスに勝つことすら無かった。
しかも毎日、香織とリリスの我慢混じりの淫声を聞くはめになった。
そして、修行8日目の朝、この日は学校の休日名ので、リリスに棒術を教えていた所に、ガル様親衛隊の3人が走ってきた。
「ランディさぁん、ランディさぁん……」
彼等も曲りなりにめランディの弟子なのだが、朝から来られては迷惑だなと思うランディであった。
「ランディさん、頭の中って言うか、目の前って言うか、何か文字が浮かんでるんですが……」
2日前にランディが出した『グラタンコロッケバーガー』を頬張っていたガルが、吹き出す。
「ばんばど?!」
香織が「うわっ汚いっ」
「ガル落ち着けって……第5レベル呪文……トゥルーサイト……あっ、3人ともクレリックになってる」
ガルは尚も慌てる「いや、だってランディの弟子も空間タブレット方式なの? これ凄いことだよ? 空間タブレット方式なんて、ランディ、カーズ、アーサーの3人だけだったんだから……」
《アルバ、男、クレリック レベル1 HP58 年齢17》
《トイバ、男、クレリック レベル1 HP61 年齢17》
《モクバ、男、クレリック レベル1 HP54 年齢17》
《リリステル、女、戦闘魔法使い レベル1 HP41 年齢17》
(おおっリリスたんもレベルが上がってるじゃん、修行の成果が出てるな……修行と言えば香織ちゃんは……)
《遠藤 香織、女、シーフ(タイプアサシン) レベル4 HP158 年齢21》
(うん……変わってないと思う……いや、そんな事より説明をしなければ……)
アルバ、トイバ、モクバの3人には目の前に文字がこのように浮かんでいた。
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『呪文を覚える』
『チュートリアル』
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「では、君達の前に『呪文を覚える』と言う文字が有りますね。 そこに触れてください」
「「「おおっ! 文字がたくさん出てきましたよ、ランディさんこの後は?」」」 嬉々とする3人。
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第1レベル呪文 1
ライトヒール※≡軽傷を治す
ブレス(祝福)≡攻防命中率5%上昇
クリエイトウォーター≡LV×10㍑の水を作り出す
コーズフィアー※≡触れた人に恐怖を与える
リカバー(修復)≡LV×5㎏の壊れた物を修復
ホーリーウォーター≡LV×5㍑の聖水を作る
ライト※≡24時間灯りを灯す
マジックストーン≡LV×0.5個
レベルサーチ≡五段階で強さを計る
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「そうですね……では、初日なので、『ライト』の呪文を覚えましょう。『ライト』の文字に触れてみて下さい」
「わかりました……あれ? 消えちゃいました」
「えっ? もう?」ランディはかなり驚くが、すぐに立ち直り質問する。
「誰か、『第1レベル呪文』の右側の数字、覚えてるかな?」
モクバが、「はい、『1』って表示してました」
(ほほう、クレリックレベル1は、第1レベル呪文1回分だけか……僕、高レベルでよかった……だが、僕弱体化中だよな、本調子になったらどこまですごくなるのだろう……)
因みに今のランディはこうだ。
第1レベル呪文 26回。
第2レベル呪文 24回。
第3レベル呪文 22回。
第4レベル呪文 16回。
第5レベル呪文 13回。
だ。
「はい、それでは『ライト』について説明します。『ライト』は対象の場所又は物を目標に狙いを定め呪文を発動させます。まずは、ぼくが、この木を中心に辺りを暗くしますので、誰かが『ライト』で相殺して下さい」
対象の木を、コンコン叩いたあとで、この場を離れ、「第1レベル呪文……リバース……ダークネス」
ランディの先程叩いた木を中心に、真っ黒な空間が、出現した。
「「「「おおっ!」」」」アルバ、トイバ、モクバ、リリスの4人が、感嘆の声をあげる。
アルバが、「ランディさん、第1レベルに、『ダークネス』って呪文、見当たらなかったんですが?」
「はい、良い質問ですね、それは、後で説明します。アルバだっけか……やってみなさい」
「は、はい! ドキドキ えっと第1レベル呪文……わっでた……よーく狙って……ライト!」
すると、ランディの作った黒い空間は消えて元に戻った。
「「うわースゲー」」
「次オレ……僕な」
「ははっ、ではトイバ、この木の枝に『ライト』の呪文をかけてごらん」
興味の無い人の名前など全く覚えないランディが、この1週間で名前を覚えてしまったようだ。
「はい! ドキドキ、第1レベル呪文……でた……よ、よしライト!」
トイバは、ランディが持っている木の枝に見事『ライト』をかける事ができた。
ランディは微笑み「うん、良く出来たね、これで熱くない安全な松明の出来上がりだ。しかもこの呪文は『ダークネス』で打ち消さない限り、まる1日持つ……便利だろ?」 3人に聞くランディ。
「「「はい! スゲーです」」」
「それでは、呪文の選択の時『※』の印があったの覚えてるかな?」
「はい! 『ライト』と『ライトヒール』に印がついていたと思います」
モクバが答える。
「モクバは優秀だね、でも『コーズフィアー』もあるよ。この3つは、『リバース』と追加を唱える事で、呪文の効果を反転させる事が出来る。じゃあこの光る枝をねらって、モクバ『ダークネス』をかけてみよう」
「は、はい! バクバク……第1レベル呪文……リバース……出来てます……ダークネス」
トイバが、『ライト』の呪文で作った光る枝は、効果が失われた。
「はい、良く出来たね。では最後に、『ライト』の補足説明をしよう。『ライト』と『ダークネス』の効果はまる1日、そしてこの『ライト』対象を目玉に設定すると、目眩ましになる。失敗しても1秒、成功すると 30分、大成功なら24時間対象の目を眩ます事が出来る。わかったな?」
「「「はい!」」」
「うん、では君達は卒業だ。あとは、各自修業に励みなさい」
突然の卒業宣言に、驚きと不満の声を上げる3人。
「ランディさんまだまだ、教えて貰いたい事がたくさあります」
「そうです。それに競争も もっとしたいです」
「ジーー…………」
香織とリリスを見つめる3人。
「むっ」身構える香織に、
「?」何も考えてないリリス。
「ダメです。ボーナスウィークは終了しました。……でも呪文については、聞きたいことがあれば、また来なさい。 だいたい君達はガルの親衛隊でしょう?」
「「「いえ、ガル様親衛隊です」」」
「あ、はい……ふ~ん……」
こうして、ランディにとって笑える部隊『ガル様親衛隊』が誕生したのだった。




