3#ランデイヤ&香織vs○○組
香織ちゃんの着る物を、探しているランデイヤから、時間を少しだけ巻き戻し、 ○○組の事務所のある一室。
「おお! そうだ そうだ あの家族の生き残りだ。お前らの事を探っていたから ピンっときたんだ。まず間違いねぇ! しかし何で一人だけ生かしておいたんだ?」
「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」
「そうか、そりゃひでぇや、 しかしこっちに面倒掛けんじゃねえよ! だから、オメエら全員で死ぬまでなぶれ!! 俺はそういったのに目がないお得意様に、ビデオを売り込む。今回はそれで許してやる。だから全員集めて直ぐに事務所に来い! いいか?急げよ」
「~~~~~~~~~~~~~~」
「ああ、ああ、わったから早く来い! 待ってるぞ!!」ガチャン
まあ少々面倒に巻き込まれたが、考え方を変えれば いい暇潰しにもなったし、ちょうど お得意様から
リアル陵辱殺人物で良いものが無いかと頼まれていたし、殺人ビデオだから組員は使えないから、丁度いいって言えば丁度良い。
元々 行方不明の女1人居なくなったところで、足の付きようも無いしな。
うちの、用心棒も片方は喜んでいたしな……
すると部屋に居た二人の用心棒のうち1人が タイミングを見計らったかのように 口を開いた。
「出来れば 私にも褒美が欲しいのですが……」
「判った判ったから次の獲物が来たらお前にやるから 、今はこれで我慢しろ。今週の分だ」
2人に10万円を渡した。
「お願いしますよ~」
2人に毎週10万円ずつ渡すのが アイツらの用心棒代である。
他にボーナスとして、レスラー風の男には 若い女。
ボクサー風の男には 壊す相手しかも強ければなお良いとの事。
2人とも、元プロで良いとこまでいった事もあるらしい、俺は知らないがな……
しかし 俺も運が回ってきたな 今回のイベントで、小銭だけでなく、上からの覚えも良くなるかもしれない。
心の中で高笑いをしていた ○○組 組長。
数時間後に不幸が訪れる男の姿であった。
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ランデイヤ視点
僕の名前はランデイヤです 『ランデイヤ』何か言いにくい気がする、 そうだ『ランディ』にしよう。
仲良くなった人達には、そう呼んで貰おう。
と、適当な服を探しながら、そう思った。
途中鏡を見つけたら 僕の顔が少し……いや かなり違ってた。
面影は有るのだが 何しろ若い! 見た目は二十歳前後だろうか、これで人生タップリ エンジョイ出来るのね。
よし!戦の準備だ、 先ずは…… 今回は満遍なく呪文を選択したから戦に使えるのが 少ないかもしれない。
まず 武器を調達しよう。
「第1レベル呪文……マジックストーン」
ゴトゴトゴトゴト! 何と25個の野球のボールより少し小さめの石がゴロゴロ出て来た。
石にしては少し軽めに出来ている様だ。
攻撃力は20~30って 所かな何故だか僕には判る。
生前の僕なら当たり所が悪ければ 一撃死だな コワイコワイ。
後は……「第1レベル呪文……レベルサーチ」
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香織ちゃんの居る部屋に戻って参りました、ランデイヤ改め ランディです。
ごめんなさい美女のヌードは、これにてお仕舞い。
本当に残念です。
あまりに残念そうに見ていたのがバレたらしく、香織ちゃんはジト目で見つめ返して 「スケベ」の一言。
「グハァ」
ランディは30のメンタルダメージを負った
気を取り直し 服と一緒に見つけた、大きめのコンビニ袋にマジックストーンを10個ずつ積めて 内一袋を香織ちゃんに渡した。
残り5個は放置しました。
「これ武器ね、投げて使って」
「こんなの?まぁ無いよりましねって、こんな均等な石ころよく見つけたわね」
「気にしない気にしない」
「ふぅん 無いよりましね」と同じ言葉を繰り返しながら一つの石を手に取り軽く壁に投げつけた。
すると『ドガン!!』と激しい破壊音を伴い壁が大きくめり込んでしまった。
「ええっ!?」今の 俺の推定破壊力、軽く越えてませんか?
クリティカルヒットって有るの? 恐いわぁ……
香織ちゃんもかなり驚いていた様子だったが、すでにニヤリと含み笑いをして、「あんた よくわからない人ね。だけど凄い、この石使えるわね」と言い放った。
女の子は強いなぁ マジックストーン作った本人がまだビビってるのになぁ。
だが、今の騒音でさすがに異常に気がついたのか、
複数の気配と声がしだした。
奴等が来るまで 時間まだあるはずだ、此方も事前に呪文をかけて準備開始だ。
先ず香織ちゃんと 僕に
「第2レベル呪文……オグルパワー」×2
「第2レベル呪文……鋼皮レベル1」×2
オグルパワー はものずごい力が溢れてくるのがわかる。
鋼皮にしても薄い鋼の様な膜が皮膚を被うような感覚がする。
香織ちゃんは「もう……何があっても驚かないわ…………アリガト(ハート)」
香織ちゃんの好感度が1上昇した。
ピロリーン☆
チンピラ4名様入店しましたぁ……レベルサーチの結果は全員『1』 因みに香織ちゃんは 呪文で強化する前から今も変わらず『2』
呪文は関係無いか、強化した程度では強さは変わりないかどちらかだな、5段階評価だしね。
でも、香織ちゃん強い強い。元々素早さが、かなりある。
僕が2人を捻りあげる間に、香織ちゃんも2人とも倒してしまった。
計4名に5秒掛かってません。
まあ将来はドラコン相手に闘いたいからな、ただの人間相手に楽勝で勝てないとね。
その後 ランディ&香織無双は、組長のオフィスまで続いた。
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◇組長のオフィス ◇
組長「んっ?……何の騒音だ?」
誰も答える間もなく 扉か開いた。
バタン。
香織ちゃんは扉を開けるなり ノータイムで組長に向かって行った。
組長は「なっ!?」と驚いていたが、組長に届く前に
レスラー男子に吹き飛ばされた。
香織ちゃんは派手に吹き飛ばされたが、受け身を難なくとった。『鋼皮』の影響だろうか さすが香織ちゃん。
もう一方のボクサー男子は 「オイオイたしかに両腕壊したよなぁ? なんで受け身とれるんだ?」
ボクサー男子、レスラー男子 共に表示は『2』組長さんは『1』だった。
僕の存在に気がついた 組長さんは ボクサー男子に
「お前のオモチャにしていいぞ、殺してもいいからな」
僕の事を探りもしないって 気の短くて頭の悪い人ね…………と思ってるまに、ボクサー男子が
「報酬頂きます」と 喜びながら僕の前に来た。
僕の見た目に油断することなく フットワークを混ぜながら、ストレートをお見舞してきた。
俺はなんと無く遅めのストレートに合わせて避けながらパンチを放った 。
ボクサー男子のストレートは僕の避けた方向に軌道してきた為相討ちになってしまった。
しかし結果が違った 僕は多少の痛みを感じたが
ノーダメージ ボクサー男子は血を吹き出して倒れていった。
『オグルパワー』のカウンターだからね 可哀想…………
その様子をみたレスラー男子が見かけによらない早い速度で此方につかみ掛かってきた。
力勝負だ!
どうやら『オグルパワー』はレスラー男子をも上回るらしい レスラー男子をコテンと転がした。
「そこまでだ!」
と組長さんが拳銃を構えて言った。
オモチャにしていいと言っておきながら 拳銃を用意しているとは 抜け目無いね。
ぶっつけ本番は嫌だったが仕方ない、僕はぶつぶつと呪文を唱えた。
「第3レベル呪文……プロテクションノーマルミサイル」
組長さんには聞き取れなかったのか
「オイオイ うちの用心棒2人相手に出来るスゲーガキがハジキにはビビっちまったか? 情けないなぁ…って動くなよ」
組長はパン!パン!と、2発足に向けて拳銃を撃った………しかし当たらない。
あ~恐い……外れたのか、呪文に守られたのかわからないが助かりました。
信じてるから。
組長はこの距離で当たらないのはおかしなと思いながら今度は 胴体を狙って3発ほど撃った…
パン!パン!パン!
でも当たらない 組長さんの驚愕している中、俺は安堵しまくった。
組長さん「な、なんでだ、……ゴバァ!」
僕は例の『マジックストーン』を至近距離で一つ投げつけた。
嫌な音をたてて組長さんは壁まですっ飛んで崩れ堕ちた。
あれ~ 組長さん死んじゃいました? 僕、始めて人殺しちゃいました。
しかし組長さんは ピクピク痙攣していました。
組長さん丈夫に生まれてよかったねと感心していたら、背後からレスラー男子が襲いかかってきた。
さすがに、油断したなと思ったけど、身体は直ぐに反応して迎撃の体制を整えた………とその瞬間、レスラー男子が ゴシャっと音と共にくの字になって倒れた。
香織ちゃんが『マジックストーン』を投げたのだ、壁に引き続き人体にもクリティカルヒット!?
香織ちゃん凄いね、しかしレスラー男子は「ウガー」っと起き上がってきた レスラー男子の丈夫さも大概にしてね。
今度は僕と香織ちゃんのコンビプレイで投石開始 、レスラー男子は動かなくなってしまいました。
奇跡的に誰も死ななかった○○組 組員一堂は、直ぐには起きないだろうが 、其処らにあった手錠やロープなどで拘束して、一部屋に詰めて置きました。
香織ちゃんはオフィスを散らかす様に家捜ししていたが 、「チッ」と声が漏れていたのを聞き逃さなかった。 ガクブル……
と言う事で組長さんに丁寧に聞く事になりました。
因みに魔法の効果は1時間程で切れました。
あんまりチートっぽく無いよね?
拷問はR18レベルで 香織ちゃん1人で行われていた。
香織ちゃんコワイ、香織ちゃんコワイ、香織ちゃんコワイ……………………
すると香織ちゃんの怨みの種はもうじき此処に来るとの事だ。
僕たちは準備万端の体制で迎える事になりました。
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遠藤 香織 視点
私は17歳の時に ある不良グループに 拉致された。
何度も、何度も、男達は 私を犯しまくった。
抵抗や下手な真似をすると すぐに暴力を奮われた。
私は 暴行を受けるのが怖くて怖くて、男達の怒りを買わない様にするために、一生懸命奉仕した。
ある日1人の男が的当てゲームをしようとナイフを渡して来た、 「外したら殴って これで犯す」からとナイフをちらつかせた。
私は怖くて、ただ全力でナイフを投げた、
的は段ボールを改良したような人形型になった的だった。
人形の右肩にナイフが突き刺さった、的の方から何か物音がしたようなしたが、男達の拍手でかき消されてしまった、 私は恐さのあまりに疑問を持たない事にした。
とにかく、男達の暴行に怯えていた。
何日も的当てゲームを続けているうちに、私の内股は30を超えるナイフの傷痕でグチャグチャになっていた。
段ボール製だと思われる的も、何か気になっている。
反対側に何が有るのかわからないが、赤いインクがよく流れる。
ナイフにインクが付かないと、そのナイフで傷を付けられて、犯される。
私にとって地獄のような日々が ある日終わりを告げた。
寝る前はいつも手足を縛られていたのに、目が覚めると 拘束されていなかった。
不思議な事に、男達も誰1人居なかった。
始めのうちは 全く動けずにじっとしていたが私だったが、的の裏側が気になり出して 見てみることした。
的の裏側には、父、母、兄、妹が木枠に縛られて死んでいた。
死因は多数の刺し傷であることは、私の目から見ても明らかであった。
私だ…………私が殺したんだ……………………
「うわぁぁぁぁぁ……」
犯された日じゃない……今日が、私が本当に壊れた日だった。
この後、 精密検査や事情聴取 等々 色々あったが 心の壊れた私には、記憶が殆んど無い。
次に覚えているのは 殺し屋チームにスカウトされた時だった。
私は戸籍を捨て、3年間殺し屋見習いとしてみっちり
鍛えた。
そして一人前の殺し屋として行動すること 約1年後
とうとう復讐の糸口が見つかった。
私の家族が死んだ辺りから急に力を付けた○○組と言う 暴力団あるという 情報を入手した。
今の仕事が一段落したら、○○組を探ろう、そう思った。
結局、失敗に終ったけどね。
もう、今の私は暴力や死ぬことは何も怖くないが、
あいつらに復讐出来ないのは悔しくて仕方なかった。
組員達には減らず口を叩いたものの、私は完全に絶望していた。
しかし翌朝1人の見知らぬ男の登場から、私の運命の歯車が動き出した……しかもおかしな方向に……
最初のうちは、色々勘違いをしてしまったが、今では『少しエッチな魔法使い』って印象だ。
だって 汚れまくった私の身体をじっと見つめるんだもの、女は捨てた筈なのに恥ずかしくなってしまう。
彼にはいくら感謝してもしたりない、この穢れた身体でなければ 差し出したいくらいだ。
そして遂に彼のお陰で、あいつらに復讐するまで後少しの所まで来た。
でもこの時、私は二つの事が頭に浮かんだ。
1つ目は、復讐が完了したら私が今生きている意味が無くなってしまう事。
私はこれだけの為に生にしがみついていたのだから……
殺し屋をやっている私にはまともに生きる場所などない……
しかも殺しの仕事も棄ててここまで来たのに……
2つ目は……私は彼の前で、人が殺せるだろうか?
でも、絶対に復讐は完了させないといけない。
でも…………
彼はそんな私を、なんて思うだろうか……
答えが出ないまま時間だけが過ぎていった。