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2#異世界じゃないよね

第2話 大幅変更いたしました かなり読みやすくなってるはずです、

呪文リストは 読み飛ばしても楽しめますよ。

こんにちは、僕は『ランデイヤ』って言います。


何故『ランデイヤ』かと言うと、この方がしっくりくるからです。


融合の影響かなぁ。



目の前には、裸で縛られた女性がひとり。


年齢は20代前半くらいかな、短めの黒髪、太めでも細目でもない程よい筋肉のついた引き締まった肉体、ちょっと大きめのおっぱい、 容姿は 整っていて、綺麗と言うより可愛いって感じだ。



部屋も見渡す。


密室って訳でもないが、四方が剥き出しのコンクリートで、造られた粗雑な壁、部屋の大きさのわりに灯りが、1つしかなく、部屋の中央以外は薄暗い。


女性を再び見る……いい身体だな。

もしかして……素人童貞の僕にプレゼントですか?


それより融合したんだよね?

クレリックなら呪文とか出来るはず、しかしやり方が解らないんだけど……と思ったら、目の前の空間に画面が浮き出てきた。



『呪文を覚える』

『チュートリアル』


確か空間タブレット方式って言ってたよね、文字に触れらるか試してみよう。


『チュートリアル』に触れる。



『呪文の覚え方』

『呪文の唱え方』



では、『呪文の覚え方』に触れる。


『そんな簡単な事 説明するまでもないだろ?触って覚えろよアーサー』


僕……アーサーじゃないけど、ムカつきましたよ。


『呪文の唱え方』に触れる。


『では呪文について説明するよ、覚えた呪文のレベルを声に出して選択します。例「第2レベル呪文」を声に出すと、その日覚えた第2レベルの呪文が一覧に出ます。後は、その呪文を口に出して唱えるだけ。ねっ簡単になったでしょ? 呪文の中には、対称に接触して発動するタイプ、近くに発現するタイプ、距離をおくタイプがあるよ。例「サイレント」は 空間、物、人にかけられる、有効距離は30m以内のどこでもokだよ。回復系は殆どが接触してから発動だよ。次にリバース呪文があるよ 「ライト」は「ダークネス」に 「ヒール」は「ダメージ」に唱えかたは 『第2レベル呪文……リバース……ダメージ』だ 覚えたかな、それじゃ頑張ってね兄さん』



親切な説明だった。


では『呪文を覚える』をタップしましょ。


第1レベル呪文 ー20


ライトヒール※≡軽傷を治す

ブレス(祝)≡攻防命中率5%上昇

クリエイトウォーター≡LV×10㍑の水を作り出す

コーズフィアー※≡触れた人に恐怖を与える

リカバー(修復)≡LV×5㎏の壊れた物を修復

ホーリーウォーター≡LV×5㍑の聖水を作る

ライト※≡24時間灯りを灯す

マジックストーン≡LV×0.5個

レベルサーチ≡五段階で強さを計る



第2レベル呪文 ー19


オグルパワー≡腕力、握力が上がる

鋼皮LVⅠ≡通常武器からのダメージ半減

サイレント≡半径5mの無音空間を作る

死者弱体≡アンデットモンスター弱体化

ヒール※≡中傷を治す

ライトヒールサークル≡周囲の軽傷を治す

ライトリジェネレイト≡再生

クリエイトフード≡LV×二人分の食糧を出す

ストライキング≡武器や拳に魔法追加ダメージ



第3レベル呪文 ー18


ライトキュア≡軽度の呪い 麻痺 毒 病気を治す

シリアスヒール※≡重傷を治す

ヒールサークル≡周囲の中傷を治す

ゴージャスブレス≡攻防命中率が10%上昇

ホーリーライト≡死者弱体効果を持つ灯り

ハイディングミネラル≡鉱物に隠れる

ディテクトアイテム≡物品探知 LV×10m

プロテクションノーマルミサイル≡飛び道具からの完全防御

ディテクトイービルLVⅠ≡敵対反応探知

ホールドパーソンLVⅠ≡レベル3以下は完全麻痺

クリエイトアイテム(作成)≡過去に修復した物品を生成



第4レベル呪文 ー×



第5レベル呪文 ー×



第6レベル呪文 ー×



第7レベル呪文 ー×



第8レベル呪文 ー×



第9レベル呪文 ー×



第10レベル呪文 ー×


なるほど 情報が多過ぎて、呪文の効果は覚えきれない……後回し。


呪文のレベルは難易度のようで、右の数字は選択出来る回数だな…… さすがライトノベル愛好家(自称)だ。

第4~第10迄は 使えない、これが弱体化の影響かな、まずは手持ちの呪文で頑張るぞ!


空間タブレット化ってアイツは言っていたな、『ライトヒール』に触れてみる。

『ライトヒール』の文字が一瞬光り、その後20の数字が19になった。


うんうん便利なRPGゲームみたいだ。初めは詳しくわからないし、色々試す必要性が有るだろう。

出来るだけ万勉なく、選択しよう。



そうして自分の能力開発を楽しんでいたら、女の人が 此方をじ~~と 見ていた。


しまった!忘れてた……話す事が見つからない、こちらもじっとり見つめかえす。


約1分間の瞳と瞳の攻防戦の のち、女の人が口を開いた。


「なに?アンタは犯らないの? 随分若いのが来たけどアンタ1人かい? きっちり呪ってやるから、早く犯って、殺しなさいよ!」


何言ってるか解らない。

うん、全く解らない。


女の人はかなり暴行を受けた後がある。

しかも、縛られた両腕の損傷は激しい。

縛る必要性が無いほどに……


初めは、裸に興奮してて、気づきませんでした、ごめんなさい。


と考えていたら……


「何?あんた口がかきけないの? もしかして初めてで緊急してる? ふっ笑えるね。このクズ! 何とか言いなさいよ!」



人がゆっくり考え事している間に、女の人はお喋り口撃を始めてきた。

これ以上の暴言は心が折れてしまうかもしれない。


反撃を開始しよう。


「始めまして、僕はランデイヤって言います。早速質問なんですが、此処はどこですか? そして、貴女は誰ですか?」


「は?」物凄いびっくりした表情で僕を見ている。


負けずに見つめ返そう その裸体を……


すると、急に納得のいった顔になり、

「なぁんだ、あんたもドジ踏んで捕まったんだ。それに若いのに日本語 上手いね。どうせ、ろくでも無いことしたんでしょ? 薬でも、許可なく売り捌いてたってトコでしょ? 先に言っておくけど、私と同じ所に放り込まれたなら、確実に命は無くなるよ、残念だったね」


若いとか 日本語上手いとか、不愉快な言い方が気になるが、先ずは此処の場所だ。


「で、此処は何処ですか?」


「あんた大馬鹿だね、想像つかないの? ◯◯組ってヤクザ組織の地下倉庫だよ、まぁ監禁部屋だね」


今度は大馬鹿言われたクスン……って◯◯組?!

日本?! ヤクザ組織?! ファンタスティックな異世界じゃないの?


アレ◯ガルド とかじゃないの? スライムは?

スケルトンは? どこなのよ~

そうだね 此処の明かり蛍光灯だよね。

気付けよ僕……


あっとまた 女の人 放置プレイする所だった。


「僕は29歳だよ。歳上だよ」



「こんな時に冗談言ってもつまんないよ。どう見たって未成年者でしょ」


なんかおかしいな? と思っていたら 人の気配が近づいて来た。


人の声と足音が聞こえる。

「さて、朝一からたっぷり犯って、さっぱりするか……」


鍵の音がする。

ガチャガチャ カチン ギィ……バタン!


「ん?」僕と恐そうなおじさんと目が合った。


「誰だ テメェどっから入ってきやがった!」


Bダッシュ……じゃなくて、猛ダッシュで殴りかかって来た。


相手の右手、右足、頭が急に 気になった。


殴りかかった、拳をゆっくり避けて、腕が伸びきった瞬間に、引っ張りバランスを崩させて、

軸足を蹴りあげ、転倒した所で 頭を踏みぬいた。


時間にして約2秒で KO!



うはっ 僕、物凄く強いぞ! なんか、こう自分の意思で 思い通りに身体か自然に動いたって感じだった。



女の人は 驚き混じりの表情で、目をパチクリさせ「あんた、何者?」と言って此方を、じっと見ていた。



僕は返答に困ったため、見つめ返す。

胸とか 脚とかもしっかり見る。


すると、女の人が脚を閉じ 急にもじもじしだした。

若干、頬と耳に赤みが射している。



ヤクザの仲間******反応無し

麻薬の売人******反応無し

突然出現した謎のヒーロー*****顔の紅潮有り


あっ なんか、僕の下半身に こう……血液が多目に流れたような気がするよ。


「香織……」


「えっ?」


「私、遠藤 香織。 突然なんだけど、ここから助け出してくれないかな?」


うん、自分の戦闘能力や呪文を確認するのに、ヤクザ屋さんは 丁度良いかもしれない。

その可愛い女の人、香織ちゃんだっけか……よし、その香織ちゃんを助ける事にしよう。



手始めは、回復呪文を、

「第1レベル呪文……ライトヒール」

香織ちゃんに触れる……


香織ちゃんの傷は一瞬にして完全回復した。

「えっ?えっ?何?今の……」


何故ライトヒール(軽傷の回復)なのに、完全回復したのか……


①香織ちゃんが軽傷だったから。

違う気がする……


②香織ちゃんのHPが元々少ないから

恐らくこれだな。


レベル1のキャラクターが ホ◯ミ使って、完全回復するのと、一緒だと思う。


そして、先程の香織ちゃんの問いに答える。


「僕の特技です。助けるけど、できれば経緯を知りたいな。落ち着いてからでいいんで、教えてくれるかな? 」


「……わかった」


手足に巻き付いてる 結束バンドを千切る。


「え? 素手で?!」


僕の身体、色々と便利ですよ。


でも、アイツの口振りでは、魔王以外なら、色々と無茶出来るような事言ってたけど、流石にそこまで自信無いなぁ。


いくら強くても鉄砲の弾が一発でも当たれば、アウトじゃないか……


「ちょっと 家族の仇を討ちたくて、ここに忍び込んだの、そしたらドジって、こうなったの」


「仇? 殺されたの?」


「うん、妹も兄さんも両親もね……まぁ私が殺したような物だけど……アイツら絶対に許さないんだから……」


香織ちゃんの瞳が暗く輝いた。


「このために死にもの狂いで鍛えたのに、2人の用心棒がかなり強くてさ、腕を壊されて、後は、組員達の慰みものさ」


僕は『私が殺したような物』に少し興味を持ったが、聞いていい事だろうか? 悩む。


それにしても、ヤクザ達も、両腕を壊した後に縛るとは、香織ちゃんの事を随分警戒していたな。


それに、すぐに始末しないで、時間でも稼いでいるのか?


取り敢えず協力はする。


自分の戦闘力を知るために……別に香織ちゃんが、可愛いからじゃ無いぞ……たぶん。


「それでは、服を着ないとね、そこの倒れてるオッサンのでいい?」


「……嫌」


我が儘だな……


「じゃ裸で……」


「それも嫌」


本当に我が儘だな……

「なら 身体を被う物でも探してくるよ、少しまってて 」


「んっ」と小さな返事をした。


これから、僕と香織ちゃんの戦いの始まりであった。


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