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14#真とシャルロットの特殊能力

今さら 登場人物 紹介です。


園崎 真→アーデル→散水師→17歳

渡瀬 仁→ブライアン→戦士→17歳

鳴瀬 里美→シャルロット→治癒師→18歳

鳴瀬 のぞみ→マーニャ→火炎術師→16歳

難波 勇矢→ユリウス→弓術師→17歳



村の出入り口から十分ほど歩いた距離に、大きく輝く光の門が(ソビ)え立っていた。


その門の側に、ユリウス達3人が居た。

ユリウス達は、無事に脱出出来た様だ。

しかしこの中で、無事に脱出 出来た事を喜ぶ者はいない。


「ブライ…………」誰かが呟く。


いつまで そうしていたのだろう、村人の一人が門の光に気付き、ユリウス達の所までやって来たのだった。

「あれ?皆さんどうしたんですか、こんな所で?

それに、あの光は何ですか? ……おやっ光の中に誰かいますよ」


それを聞いて、皆一斉に 門を見る。


シャルは、期待をこめて、

「ブライ?」

と呟く。


しかし光の門から感じる何かは、 大きさは3mくらいはありそうだった。


ブライアンではない。

光の門から出てきたのは 1体の武装スケルトンだった。


「そんな……どうやって……」


「やっぱりブライは……」


スケルトンは1体だけでなく、次々に出現してくる。


村人は腰を抜かして、動けないでいる。


スケルトンの出現は8体で止まった。


ユリウスは「8体!?……数が合わない」


シャルは「ブライ……」と嗚咽(オエツ)している。


3人は気付いてしまった。

ブライアンが命懸けで、スケルトンの数を減らした事に……


マーニャも「10体に囲まれて、2体も倒すなんて……ブライのバカ……」



ユリウスは我にかえったように、村人に叫ぶ。

「魔物が攻めてきた、逃げる準備を!」


マーニャとシャルロットに向かって、叫ぶ。

「マーニャ! 出来るだけあいつらを燃やしてくれ。シャル!オイラとマーニャが捨て身であいつ等の気を引く、回復を頼む。ブライの勇気を無駄にしたくない!」


「そうね……外なら遠慮無く 撃てるわ。いっけー!火弾!火弾!火弾!」


スケルトン3体が 火に包まれたが、動きを止めない、逆にマーニャに向かって物凄いスピードで 襲いかかって来る。


ユリウスは燃え盛るスケルトンに体当たりをして、マーニャを庇った。

0距離では スケルトンの長剣が当たらないのか 体を揺らして ユリウスを振り払う。


ユリウスは受け身も取らずにスケルトンの頭を目掛けて弓矢を射る スケルトンの動きが止まったが、別のスケルトンが素早く ユリウスに切りつけた。


避け切れなかったユリウスが転がり倒れる。

シャルロットがユリウスの所まで、駆け込み「中回復」ユリウスの火傷と怪我か治っていく。


しかし回復中の隙を相手は待ってくれない。

弓矢の刺さったスケルトンがシャルロットに攻撃をしかける。


しかし「危ないお姉ちゃん!えい!」『トン!』スケルトンの後頭部にダガーが刺さる。 弓矢とダガーの衝撃のせいか、スケルトンの頭は二つに割れてスケルトンは崩れ落ちた。


「やった…………ぁ、マーニャ!」

マーニャは火弾の連続攻撃で全てのスケルトンを火だるまにしていた。


さらにマーニャはシャルロットを助けたため、その代わりスケルトンの攻撃を避けきれなくなっていた。


『ザン!』『ザシュ』『ズバッ』

スケルトン達の攻撃を受けるマーニャ


マーニャはあっとい間に倒れて 動けなくなっていった。


回復したユリウスが 「うおぉ!」と叫びながら 矢を射続ける。


その隙を利用して シャルロットはマーニャの所まで、駆け込んだ。

「のぞみっ 待ってて 中回復!」


しかし、今度はユリウスが スケルトン達の攻撃をまともに受けてしまった。


シャルロットの回復が追いつかない。


ユリウスは薄れ行く意識の中で、真の走り寄る姿を見た。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



時間は少し戻り、アーデル視点。


今日も午前中で魔力が枯渇してしまった。

いつもはぐったりしている僕だが、魔力枯渇に慣れたせいか、今日は歩く体力が残ってる。


何気無(なにげな)しにあちこち 散歩している僕…… 村人達は僕を見ると必ず 頭を下げて 感謝する。

この村人達の態度にはまだ慣れない。


ふと 村の外の方を見上げると、何かが光っているみたいだ。


何だろう……不思議な光だ、僕は光の所まで、歩く事にした。


村を出て、4、5分もすると、一人の村人と出会った。

話を聞くと、ユリウス達は3人が巨大な化け物に襲われていると言う。

3人!? 人数が合わない……


僕は急いで光のある方に走っていった。


……

…………


光の出現場所まで来て見ると、燃え盛る骸骨(たぶんスケルトンだ)が7体もいる。


ユリウスが倒れている…… シャルもマーニャも深刻な表情……

村人の言った通り3人だ、ブライが居ない


僕はシャルとマーニャのいるところに向かった。

「シャル、マーニャ、一体どうしたの?ブライは?」


真が歩いて着たことに気付いたシャル。

シャルはあわてて、「真くん!? 来ちゃだめ! 逃げてっ!」


しかし僕はシャルとマーニャの所まで、来てしまった。

「ブライはどうしたんだよ?」


「ブライはもう死んだよ、私達を助けるために、一人ダンジョンでね。火弾!火炎盾!火炎盾!」


マーニャが僕達の前に火の盾を作ってくれた。


しかし、ブライが死んだ!? そんな……


突然、僕から光が出た。

何だろう……この光は、僕は光の正体を探す……

それはギルドガードだった。


僕はギルドガードを見る。

『???』だった特殊能力が読める……

そこには『大切な人の死で、大幅にレベルアップ』と書かれてあった。


な、なんだって!?


そして 特殊能力が発動したのか、文字は消えていった。


「なんて書いてあったの?」

シャルが聞いてくる。


「そ、それは……」

口ごもる僕、返答に困ってる間に『火炎盾』ごとマーニャが切られた。

「きゃっ」


「マーニャ!」


「のぞみ! 今治すからね!中回復!」


僕はユリウスの方を見た、先程から全く動いてない……

まさか、もう死んでるのか……


『ドクンッ!』僕の心臓が 大きく跳ねた。


今度は回復中のシャルとマーニャにも、スケルトンの剣が刺さった。


「マーニャ!、シャル!」


「お姉ちゃん、に にげ……ゴホッ……か、火炎盾……」

マーニャが力尽きて倒れた。


『ドクンッ!!』またしても心臓が跳ねる。


僕はシャルの側で上半身を抱き上げる。


「わ、私も、もう……だめ……みたい……ゴホッ」


シャルの胸から光が漏れる。

しかし、僕はその事実に頭が追い付いていない。


「真くん…… 最後に……わ、私の事…… 名前で……呼んで……カハッ」

吐血するシャル。


最後なんて……最後なんて、そんなの嫌だ!


僕はまだ気付いてないが、7体のスケルトンに囲まれつつあった。


「お、お願い……ゴホッ、ゴホッ」


「シャル、もう喋らないで!」


「そっちの……ゴホッ……名前じゃ ゴホッ 無い……ゴホッ」



僕は意を決して話し出す。

「さ、里美……し、死なないで……死なないでくれぇっ!」


「や、やっと…… い、言って……くれたね……嬉しい……ゴホッ……ま、真くん……カハッ!あ、ありが…………」

ガクン…………

崩れた里美を見ている僕……


「い、いやだ!いやだぁぁぁぁぁ」

「何回でも言うから……だから、死なないでくれぇぇ!!」

『ドクンッ!』『ドクンッ!』

心臓が跳ねる。


スケルトンに囲まれている状況に今更気付いた。


僕も、もう死ぬのか……

でも、最後の最後に気付いたこの気持ち、

遅すぎるけど……今、気付いた気持ちだけ言おう。

もう、誰も聞いて無いけど、 息を強く吸い込む。


「里美ぃ!好きだ!大好きだー!!」


『バシューン!』突然、激しい動機が治まる。


なんだ?今の感覚? 毎日魔法を使い果たした時の

感覚は……


辺りを見ると、巨大なスケルトンが上下二つに別れて倒れていた。


これ…… 僕が やったのか?!


先程、光ったギルドガードを 思い出す。

『大切な人の死で、大幅にレベルアップ』


そんな、そんな力要らない……要らないよ!

だって、僕はもう独りじゃないか……


独りなんて、嫌だよう…………


しばらくぼーーっと している。


ふと気付く、 光の門の付近に 牛の顔した大男が6体も立っていた。


『ミノタウロス』何故こんな所に……


僕は疑問に思っていると、突然後ろから声がした。


「螺旋硬刃水」

『ズン!』僕の背中から胸にかけて 衝撃が走った。

何かに、後ろから貫かれたみたいだ。

血を吐き倒れる僕、すぐ近くにいる里見の所に這いずりながら進む。


これで 終わりなんて嫌だ、僕の人生何だったんだ?


みんなで一緒にいた、楽しかったあの頃に戻りたい。


僕は里美とキスをした事を思い出していた。

あの時の記憶が鮮明に甦る。

あの感触も、思い出せる。

せめて、もう一度だけ、里見と……あの感触を……


ここで僕の意識は途絶えた。






~~

誰の目にも触れることが無かったシャルロットのギルドガード、そこにはある特殊能力が表示されていた。

『好きな人の願いを叶える』とだけ。

そしてその能力が発動したのか、文字は消えていった。

~~




次回は土曜日お昼頃 更新予定です

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