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11#ブラックオーク 討伐

すみません 物語上 ブライアン視点続きます。

後 『シラネ』の街から 『セリア』の村まで

の移動時間は 三日間に変更いたしました。


【異世界生活 4日目】


ブライアン視点



今朝の朝食は、おばば も混ざっての食事となった。


おばば から『ブラックオーク』の棲み家までの注意点などを聞いていた。

村人も3人ほど 付いて来てくれるが、戦いは全く出来ないとの事。


道中、盗賊や危険なモンスター等は、いないようなので、余計な心配しなくて良い。



行きに1日、オーク討伐に半日、帰りに1日。

計、2日半の行程になる。


打合せでわかった事だが、飲み水は半日分しかもって行けず、現地調達となった。

村から半日もすれば『てんさぼ』が多数点在してるから問題無いと言われたが、その『てんさぼ』問題がなんだけどな……何せ物凄く不味い。



シャルが アーデルになついてる 2人はいつの間に仲良くなった? 解らない。


マーニャが「今回の旅の水をお姉ちゃんだけ、真の水にして貰うつもりなのよ!お姉ちゃんずるい!!」


さすがに、それはしないだろう。

それに旅じゃない討伐な……



アーデル、村長、おばば、村人達に 見送られ、『ブラックオーク』退治に出発した。


道中も変わった事も無く、何事もおきない1日になった。


あっ、1つだけ……マーニャがシャルの 飲み水をチェックしていた。


アーデルはまた午前中で、魔法を使い果たして倒れてるんだろうなぁ……と思うと顔がにやけてしまった。


夜は 比較的安全なので、村人の内 1人が見張りをして、残りは寝ることになった。


そして眠りに落ちた。





【異世界生活 5日目】


心配していた 野宿も問題無かった。(レンジャーの能力でも付いたかな) そして 朝食を食べる。


しかし『てんさぼ』の絞り水はやはり不味い…… 早くアーデルの水が飲みたい。


少し歩くと、『ブラックオーク』の縄張り迄、歩いて1時間位 と言う事なので、ここで待ってもらうようにした。




ブラックオークの縄張りを歩いて、約10分程経過したあたりで、オーク達との最初の戦闘が始まった。


オーク達は応援も呼ばず、戦いに全員参加した。

頭悪くて助かるよ。


戦闘は武器こそ持っているものの、以前闘った熊より弱く、5体のオークとの 戦いは楽勝だった。

只、1体取り逃がしてしまったけどね。


だが、逃がしたお陰で、オーク(おそらくブラックオーク)の棲み家が予想出来るので、手間が省けたと思う事にした。




予想通り 短時間でブラックオークを見つける事ができた。


オレはブラックオークと一騎討ち 出来るよう立ち回り、残りオーク7体を皆に任せた。


ブラックオークは始めこそ オレの攻撃を凌いでいたが、 剣を振るう度に強くなっていくオレの剣撃に、だんだんと防ぎきれなくなっていき、多数の傷を負っていた。


ブラックオークは オレの攻撃の合間に 逃げ出そうと したが、そのタイミングで 、 オークとの戦いに余裕のある マーニャが、ダカーを投げて 見事命中させた。


投げたダカーでは、深手を与えられなかったが、

その隙を 上手く生かし、本日一番 渾身の一撃は、ブラックオークの首を跳ねた。



ブラックオークの敗北を見たオーク達は(2体だけ

だけど) 一目散に 逃げて行った。

あの程度の オークなら無理に追うことはないか……


先に 子供達の無事を 確認しなければ……


子供達は直ぐに見つかった。

村長の話しにあった通り、5人の子供達を無事に保護する事が出来た。

子供達には、村のお父さんやお母さんに頼まれて、

助けに来た事を伝えると、泣きながらマーニャとシャルの所に抱き着いた。


この非常時でも、全員女子を選んだ事を 内心感心するオレ。


離れた所で 待機している村人達と合流して、子供達は荷車に 乗せて帰ることにした。


道中、子供達は大はしゃぎだった。

特に マーニャとシャルに対するなつき方が尋常じゃない、確かにオレの目から見ても美人だが……


夜……


今夜は オレ達も見張りをしようかといってみたが、「休んで下さい」とキッパリ断られたので、甘える事にした。



【異世界生活 6日目】


移動は順調らしい。


只、『てんさぼ』の絞り水は やはりキツイ。

早く アーデルの水が飲みたい。

村人達がアーデルの水に大騒ぎしたのがわかる。

村に着いたら、村長にわがままを言って、アーデルの水を分けてもらおう。



夕方……


オレ達は村に凱旋帰還し、村中から 熱烈な歓迎を受けた。

村人達は喜び、拐われた子供の家族たちは、泣きながら 再開を喜んでいた。



その後、暫くの間 大声援を受けながら、村長が待つ家に到着した。



「よく、子供達を無事に助け出して下さった。この気持ち、どう表現してよいかわからぬくらいじゃ。

此度の『ブラックオーク』討伐 さぞや疲れた事でしょう、今夜は少し豪華な食事を 用意いたした。ゆっくり食べながら、色々話でも聞かせてくれんかの?」



村長から お礼の言葉を貰い、まだ頼んでもいないのに、アーデルの水も用意してくれた。


アーデルは部屋の隅でグッタリしている。

アーデルは見る度に、グッタリしてるな……だが、アーデルの努力のお陰で今は美味しい水が飲めるんだ。

感謝しなくては。



オレは 休んでいるアーデルに話しかけた。

「アーデル、毎日ご苦労さん。こっちは、オーク退治より 『てんさぼ』の水の方がキツかったよ」


「ははっ 僕は『散水』35回位で ダウンだよ もう少しチートキャラっぽく 成りたいよ」


おっ アーデル『散水』の回数が増えてる。

ちゃんと成長してるな。

何故か 自分の事のように嬉しい。


そういえば、いつもアーデルに厳しいマーニャも

丸2日以上 『てんさぼ』の水に堪えていたのか、アーデルの文句も言わずに 水をごくごく飲んでいたな。


オレと交代で アーデルのところに来たシャルは「私、全然出番無かったんだから……」とか、オーク討伐の出来事を話している。



あぁ 幸せだ……オレはこの世界で 生きていきたい。

皆は どう思っているのだろう?


今夜は大宴会のような雰囲気で、夜が更けていった。



【異世界生活 7日目】


朝……



村長達と 朝食中、 村長がいきなり頭を下げてきた。

「ブライアン殿、マーニャ殿、シャルロット殿、ユリウス殿。先日は 子供達を助けて頂き、本当にありがとう。そして、真殿 毎日わしらの 生活の要になって頂き、本当にありがとう」


「村長さん、そんな改まって……頭を上げて下さい」


スッと頭を上げる村長、切り替え 速いね……



「ブライアン殿達や真殿には いくらお礼を 言っても言い足りない。しかし、今この村は色々と余裕が無い。当然 高価な物など用意出来んのじゃ。そこで思い付いたのが、村から二時間ほど 歩いた場所に、 冒険者用の地下迷宮がある。そこで 手に入れた金品、戦利品等 全て差し上げる?と言うのは どうですじゃ? 従来は村の決まりで 3割相当の税金を取るのじゃが、割に合わないらしく、しばらく誰も来てないがの……申し訳無いですが、それでいいですかの?」


ダンジョン探検か 良いな、胸が踊る。

オレなんか、燃えて来たよ。

しかもお宝取り放題か、やっと オレこと『ブライアン』らしい事が出来る。


皆を見てみる、アーデル以外は 全員乗り切のようだ。

ま、アーデルは連れていけないけどな……


オレは……

「はい、その地下迷宮に連れて行って下さい。そこで手に入れた物は貰えるって事で良いんですね。でも、村の役に立つ物が有ったら言ってください。皆も、それでいいか?」


皆、頷いてくれた、やはり気の合う仲間は良いな。


村長が「でもな、地下迷宮の地下一階と二階はモンスターが出るだけで見返りがほとんど無いんじゃ。

地下三階からは、少々出るくらいだがの。だから、初心者にはキツイし、熟練者では報酬が物足りない。しかも モンスターが外に出ないから、定期的な討伐隊も組まなくて良いので、いつの日か人の来ない、地下迷宮になってしまったのじゃ。 なので、地下三階以降はきっと 宝物が眠ってるはずじゃ。皆さんの実力なら きっと収穫があるはず。地下迷宮の情報などは、おばば 聞いてみるといいのですじゃ」



こうして、 地下迷宮の予備知識を教わり、もしもの為の、1泊分の装備品等を、用意してもらって、明日 地下迷宮に出かける事になった。



自分の中では 少しずつ 盛り上がってます。


見てくださった方々 ありがとうございます。

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