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1#プロローグ(融合した主人公)

手探りの投稿になります

 僕は今、3K職人をしている29歳 男です。


 3Kって? もちろん、キツイ*キタナイ*カネヤスイですよ


 あっ 違いました。

 カネヤスイではなく、キケンって事です。


 でも、これって4Kで良いのでは?


 何故危険かって? それは高い所で、仕事してるからです。


 落ちたりしたら危険ですよね? でも……今僕は落下中です。

「うわぁぁぁぁぁ」


 約30メートルの高さの所から……


 落ちたら死ぬよね? 死んじゃうよね?


 僕は素人DT(シロートドーテー)だし、勿論結婚もしていない、突然の事なので遺書も書いてない。

 一昨日貰ったボーナスも全く手をつけていない。


 不幸だ………………


 バン!! っと鉄砲を撃ったような音と共に僕の意識は無くなっていった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 


 気が付くと周りは白く、ただ白いだけの空間だった。

 もしかして死後の世界!?



「よう!」

 と、突然何処からか、 人の声がした。


 えっ!? 何!? 誰? 死後の世界の案内人かな?


「間に合って良かったよ。 僕はランデイヤ、君と融合したんだよ」


「はっ?融合!?」

 と僕は聞き直す。


 こういう展開だと、超美人の天使がやって来て『貴方は生まれ変わる事が出来ます』とか言ってくれるのでは……


「そうだよ……融合。長生きすると老化するだろ? 身体は魔法で若返らす事が出来るけど、心の老化はどうしようも無いんだよ。だから 大体100年毎に融合可能な人間を探すんだよ。そうする事で、心と身体 両方、若く保つ事が出来るんだよ。でも相性の合う人間って、なかなか見つからなくてね、人口の多い地球を見つけて幸運だったよ」


 これでも僕はラノベ愛好家だ、このようなキテレツなお話も理解が早い筈だ。


「えっと、僕は転生じゃなくて、融合ですか?」


「仕事で落下して死ななくても、融合して心も身体も無くなるんですか?」


 だとしたら、死んだのとあまり変わらないではないか。


「心は僕と共に生きるんだよ」

 ランデイヤはにっこり微笑んだ。


「でも、僕の人生は終わりですよね?」


「君の強い想いは、ずっと残るよ」

 今度は真面目な顔をして、こちらを見ている。


「じゃあ週末はレストランで、素敵な食事。

 月に2回は、風俗でまったり。

 年に2回は、食べ歩き旅行。

 年に2回は、温泉旅行。

 年に2回は、有名ホテルで素敵なディナー。

 週に1回は、居酒屋で乾杯。

 日に20分、女体観察 (エロ本可)。

 たまには混雑してる電車に乗って、女性と密着。

  恋愛小説とファンタジーライトノベルを週に 一冊ずつ。あとマクド○ルドの『ダブルチーズバーガー』も……」


 此処まで言ってから僕は落ち込む……

「でも……終わりだよね」


 苦笑しながらもランデイヤは答える。

「……ものすごい強い思いだね。 まぁこれから宜しく。これで4人とも融合に成功したよ。これから身体を馴染ませながらしっかり生きていくから心配しないで。僕の肉体は簡単には滅びないから安心してよ」


 4人って言葉が頭の片隅に引っ掛かったが、もう僕には要らない情報だ。


 真っ白い部屋なのに、お先真っ暗ですよ。

 シクシク。


  こうして僕の人生は、終わりを迎えた。



 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



  「よう!」


 えっ!? 何! 誰? 同じような事が起こった記憶が有るんだけど……


「僕はランデイヤ 君と融合したんだよ」


「はっ? 融合?」

 この台詞も言ってた気がする。


「そっ。 融合は無事じゃないけど終わったよ」


「はぁ……僕、死んでしまったんだね」


「いやいや、共に生きるんだよ。 でもベースは君になったみたいだから、これから君がするべき事を出来るだけ説明してみるよ。 君はランデイヤとし生きてくれ。 3人の仲間と力を合わせて、楽しく人生を生きてくれ。 後、僕の職業はクレリック、最強のクレリックだよ。ハッキリ言って何でも出来る。無敵じゃないけど 色々出来る」


 うわ~この人、自分で最強言っちゃたよ。

 しかも、何でも出来るって言った割には、すぐに色々出来るに格下げされてるし……大丈夫かな、この人……


「後、僕の育った世界では 人間の限界レベルは50レベルまでだったよ。 だからこれ以上強くなるには特技を身に付けてくれないか。 後、何処の世界でも魔王と呼ばれる存在は、桁違いに強いから なるべく関わらないでくれないか」


 何でも出来ると言った癖に、魔王とか出てきたら逃げろと言うんですね、この人……


「後、融合直後は馴染むまで、かなり弱体化しているから気を付けてね。 後、他の3人と違って、回復役だから絶対に死んじゃだめたからね。 後、自分の能力はなるべく隠した方が長生きの秘訣かな。 でも、隠し続けるのも楽しくないし、ほどほどにね」


 この人……後、後、五月蝿いよね? よね?


「最後に仲間の紹介するよ」


 あれっ?聞こえてた?!


「ガル、職業『トレジャーハンター』、特技が多彩だよ。アーサー、職業『戦士』しかし戦士としての限界を超えて『神人』って呼んでる。四人の中でも一番強いからね。カーズ、職業『魔法使い』一番便利だよ。 融合したてだから、守ってやらないとね」


  いやいや、僕も守って欲しいんだけど……


「最後になるけど、呪文の学習はカーズのおかげで、空間タブレットの選択方式になったから、楽々修得出来るからね」


  「最後に一言!」


  今度は、最後、最後、五月蝿いなぁ

 何回最後言うんだっ。


「僕の仲間は、何とか頑張って見つけてくれ」


  一番大事なこと大雑把かい……


「装備やアイテムは自分で持っているけど、取り出すのにコツがあるから」


  詳しい説明無しかよ……


「参考にあるモンスターの推定HPを紹介します」


 スケルトン→35~55

 ゾンビ→60~100

 グール→80~130

 ワイト→100~150

 大型犬→35~50

 軍用犬→50~85

 コボルト→30~50

 ゴブリン→45~80

 オーク→120~160

 ド○キー →50~80


「参考にしてくれ 」


 何故ドラ○ーだけ伏せ字なんだ?

  気が付くと、辺りが薄暗く、四方がコンクリート剥き出しの壁で造られた、薄暗い部屋に居た……


  辺りを見回すと、1人の全裸で縛られている女性を発見した。



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