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ゆっくり達の基礎から始める小説講座!  作者: 面沢銀
第一章 基礎の基礎からとりあえず書いてみるまで
5/63

第五回『自己満足に潜む罠(後編)』

 さん



 にぃ



 いち







挿絵(By みてみん)





面「こんにちは、講師の面沢銀です」


サ「こんにちは、助手というか生徒のサヴァ子です。今回は初心者が陥り易い罠の後編ですね。さすが小説界、ダークソウル(※1)なみにデストラップが多いですね」


面「慣れればクレイトスさん(※2)並みの活躍ができるようになるけどね」


サ「それで世界感を深くしすぎるのもいけないって話でしたけど。なんだか矛盾していませんか、納得できないんですけど!」


面「結論から言うと世界感を深く、広くすると纏めきれなくなる」


サ「すごく納得した」


面「世界感を作るという作業に慣れてくると、これがめちゃくちゃ楽(・・・・・・・・・・)しい(・・)。個人的には小説を書くという作業で一番楽しいかもしれない。やってるとテンションがあがってく。






挿絵(By みてみん)







サ「上がりすぎです」


面「ところがどっこい……! 現実です……! これが現実!!」


サ「な、なんだってーーー!」


面「初心者はこのはっちゃけた状況を自分で理解できない事が多い。ズダ(※3)のように暴走してしまってエターナる事が多いんだ」


サ「エターナるって何ですか?」


面「設定ばっかり考えて、そこで力尽きてしまって結局のところ最後まで書けなかったり、そもそも書き出さなかったりする事を言うんだ。そしてその副産物として禍々しいものを生み出す……」


サ「ま、禍々しいものとは?」


面「厨二病ノート」


サ「うわぁ、なるほど」


面「この名状しがたい黒歴史の片鱗を覗いてしまったサヴァ子はSANチェック(※4)だ。仮に小説を書き上げたとしても、絶対にやってはいけない事がある」


サ「それはいったい何ですか?」


面「前編でも言ったように専門用語が多すぎてしまって、書き上げた小説と一緒に自作の設定資料集を渡す事」


サ「弱点が二つ重なって四倍ダメージじゃないですか!でも、そこまでする人はさすがに」


面「と、思うじゃん? それがまれにとはいえ某有名小説大賞の投稿作であったりするから困る。いっそハッキリいっておくけど、そういう作品は絶対に審査通りません。投稿作は自己満足で完結するものではないからです」


サ「なるほど、最初にサヴァ子が言ったような印税でウハウハみたいな方は、自己満足以外の物にしないといけないという事ですね」


面「そうだね、それに何事もやりすぎは良くない。でもこういった話は、もうちょっと先にしようか。今は初心者が書くためのお話だから」


サ「そうですね、まずは肩の力を抜くところから始めましょう!」


面「次回は書き出すためのお話です」




面サ「「次回までゆっくりしていってね!」」

※1 ダークソウルはPS3で発売された死に覚えゲーです。ファミコン時代のゲーム並に死んで覚えます。そのゲーム性は一週回って今のゲームファンに好評をはくしました。


※2 ゴッド・オブ・ウォーの主人公。火のついた車に轢かれようが、ゴジラのような大きさの怪物を一人で倒すほど屈強なカンダタスタイルの筋肉モリモリマッチョマンの変態だが、平均台か落ちると死ぬ。

余談だがこの作品はデビル・メイ・クライを参考にして作られたが、後にこの作品をデビル・メイ・クライが参考にする事になる。


※3 機動戦士ガンダムのザクの影に隠れてしまったロボット。エンジンに欠陥があるからね、しょうがないね。


※4 クトゥルフ神話TRPGに登場する専門システム。SANはSantyの略。近年アニメの這いよれニャル子さんのヒットにともない局地的に市民権を得た。

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