第四十四回『オノマトペを活用しよう』
さん
にぃ
いち
ア「こんにちは、講師のアッシュです。長く続いてきた初心者向けの小説講座も今回で最終回を迎えます」
サ「こんにちはサヴァこで……えぇつ!? ご主人とか帰ってきてないじゃないですか!」
ア「全ては君の観ていた夢なのだ……。目を覚ますと、私はいなくなっていて、いつも通りの朝が始まり、変わらない日常が続いていくんだ。でも、それは悪い事じゃない、むしろ良い事なんだ、現実は続いてくんだ……それが現の証拠なんだ」
サ「ガーーン! そんな意外な結末が……って、さすがにそれは無いです。ここだけじゃなく、他の面沢銀作品の最終回ネタバレみたいな事まで言わないでください」
ア「さすがにこの講座も現の証拠も夢オチじゃないから安心してほしい、今回で初心者向けの講座が終わるんだ。次回からは中級者向けの内容になる。ここまで来た君達ならきっと大丈夫、今までの経験をいかして頑張ろう!」
サ「一昔前のゲームの攻略本みたいな事を……」(※1)
ア「さて、今回はオノマトペについてだ。お前はオノマトペを知っているか?」
サ「も、もちろん知ってますよ! アレな、うすしお味のな!! サヴァ子は好みの味じゃないんですけどね」
ア「お前は何を言ってるんだ?」
サ「ごめんなさい、知ったかぶりました」
ア「オノマトペ、果たしてどうしてそんな呼ばれ方になったのかは知らないが、擬音語と擬態語の総称をそう呼ぶ」
擬音語の一例
犬の鳴き声等「ワンワン」「ガウガウ」
殴った時等の音「ドカッ」「ボガッ」
雨の音等「ザーザー」「ポタポタ」
擬態語の一例
驚きの様子「ガーン」「ビクン」
期待の様子「ワクワク」「ドキドキ」
サ「さっきのサヴァ子のガーンも擬態語でオノマトペという事ですね」
ア「そうだよ、表現を簡略化できるというメリットもあるし、言葉や表現によっては「たっぷり」といったように日本語に浸透しすぎて違和感のないものもある」
サ「言われてみないと擬態語だとわからないようなものもありますね」
ア「表現を簡略化できて便利ではあるのだけど、使いすぎると状況もわからないし、小学生の作文のようになってしまう、お前の書いた作品の戦闘描写はまさにそれだ」
サ「ドカン、バキーンばっかりで何がどうなってるのかサッパリ伝わってきませんね。まるで小学生のごっこ遊びかのようです」
ア「別に使ってはいけないというわけではないんだけどね、特にライトノベルなどでは積極的に使っていっても良いと思うけど、何事も作品のバランスや兼ね合いを考えてみよう。ちなみに対象年齢層が上の作品を書く場合などは擬音語などは使用禁止くらいの勢いで使われていない。よく他の作品を読みなさいなんて言われるけど、そういう見なきゃいけないところがわからなかったら読む意味なんてないからな。言われたから読んで、学んだ気になるのが一番良くない。わからなければちゃんと聞こう」
サ「文章の上達を考えている人は使わない方がいいんですか?」
ア「繰り返すけど、作品や読者に合わせて使えばいいよ。単純に文章力をあげたいのならば使わないという制限を自分でもうけて書いてみれば、書き終わる頃には文章力も表現力もグッっと向上しているはずだよ」
サ「なるほど、わかりましした!」
ア「それじゃ、初心者向けのお話はこれでおしまい。それじゃ、サヴァ子。以前に書いた物に習った事を使って書きなおしてみるといい」
サ「わっかりました!!!」
アサ「「それでは次回までゆっくりしていってね!!」」
ク「行くのかい?」
面「可愛い弟子が待ってるからね」
ク「アッシュにも顔を出すように言っておいてくれ」
面「わかったよ、また会おう」
※1 昔の攻略本はラストダンジョンあたりで「ここから先は自分の目で確かめよう」なんて事を書いてお茶を濁していました。
最近は「最速攻略本」といって堂々と中途半端である事をアピールしていたりするようです。ちなみに面沢は基本的に本もネットも頼りません。




