第四十三回『昨今の記号表現について』
さん
にぃ
いち
ア「こんにちは、講師のアッシュです。さぁ、甘い物でも食べようぜ。荒んだ心には甘い物が一番!」
サ「こんにちは、生徒のサヴァ子です。チョコパフェだ! チョコパフェをだせ!!!」
ア「さて、パフェが出てくるまでの間にちょっとした話をしようか。これはどちらかというと講座とはいえない話なんだけどね」
サ「ほむほむ、そういえば記号演出の話がどうのとおっしゃってましたよね、どんな話なんですか?」
ア「演出というか記号を使った文章の話だね、まぁ最近はいろいろあるだろw」
サ「ん? 何か違和感が……?」
ア「あまりにも多用されていて、それなりに一般知識として浸透されてるからなwwwwwww」
サ「うっぜぇええええ!! きゅ、急にどうしたんですか!?」
ア「いわゆる記号表現っていうか、記号演出だよ。とりあえずお前はウザイと思うからこのwの乱立の意味は知ってるよな?」
サ「正確ではないですけど嘲笑とか煽りとか、そういう意味ですよね。一個だけの時は一昔で言うところの(笑)みたいなものでしたっけ?」
ア「俗に言う草を生やすというものだ。ネットをそれなりにやっている人なら知っているとは思う。メールや掲示板での意思疎通に使われる感情表現だな」
サ「そう説明されると確かにこれも記号演出ですね。すると顔文字とかもそれに当てはまるというわけですね?」
ア「そうだね、携帯の絵文字なんかも分類としてはそうなる。私も女で、『しかも女子力が高い』から絵文字なんかは嫌いじゃないんだけどな」
サ「二重括弧でくくって、あげくルビに点まで振って強調する事かなぁ……」
ア「そんなわけで理解ができないわけじゃないんだけどな、これが文章を書くという事を趣味に持つ人間が使うとなると話が違ってくる」
サ「え、別に使ったっていいじゃないですか?」
ア「メールのやり取りで、相手に合わせて必要最小限に、くらいなら問題ないけどな。普段から使っているから基準が曖昧になっていくんだか何だか知らないが、わりと文章でも見受けられる困るんだ」
サ「え、そんな事があるんですか?」
ア「ある! それどころか商業的に発刊された本でもある。演出とかそういうのでも何でもなくな、タイトルは言わないがそれなりに有名でしばらく続きが出ていない有名なSF作品とかな。ヒロインの一人が半裸で中ずりにされてからもうだいぶ経つぞ」
サ「わかる人にはわかる例えですね……サヴァ子もわかりました。でも、別にいいじゃないですか?」
ア「wにしても(笑)にしても笑っていますよっていう事を省略しているって事だろ、それならちゃんと文章表現を使えよと言いたいんだ。文章を書く事で作品として自分を表現するんだから、そこを省略してどうするんだと言いたい」
サ「おっしゃってる事はわかりますけど、それは時代の流れなんじゃないですか?」
ア「言葉が時代の流れで変化していくのはかまわんが、礼節まで変化して廃れてはいけないだろう。文章を扱うおうとする人は特にだ。おもそもwも(笑)も人によっては不快に感じる人もいる。私がそうだ。何だよwって! お前が笑ってようがなんだろうが、こっちは知ったこっちゃねぇんだよ! 酷い奴だと。代わりにwを使う馬鹿までいやがる。頭が沸いてるんじゃねぇのか? 幼稚園からやりなおしてこいボケがぁ!!」
サ「ちょ! ちょっとアッシュさん!!」
店員「パフェお持ちしましたー」
アサ「わーーーい! いただきまーーーす!!」
ア「ごめん、ちょっと言い過ぎた」
サ「反省してるなら別にいいです、言いたい事はわかりましたし。個人間のやりとり以外でそういった記号表現は控えるべきだと言いたいわけですよね」
ア「そうだね、自分のためにも相手のためにもならない。wを使って喋るからといって、それはキャラクターの個性にはならないからね」
サ「とはいえ、語尾が特徴的なキャラクターってくさるほどいるってばよ?」(※1)
ア「語尾に特徴をつける事を悪く言うつもりはないんだよ、そうする事によって生まれる効果だっていろいろあるし。それはもっともっと先の説明だけどね」
サ「なるほど、ではどうしてwは駄目なんですか?」
ア「そんなもんwwwwお前www単純にこんな話し方のキャラクターがいたらwwwwwww読み難いだろwwwwwwww」
サ「すごく納得した。でも、さすがに極端な例であっていないでしょ?」
ア「それがいたんだよ……それもそれなりに名の知れたコンテストにな……」
サ「なんという事だ……」
ア「本人が楽しく書いてても、最低限の節度を守らないとな。さて、それじゃ息抜きはこれくらいにして戻ろうか」
サ「ごちそうさまでした!」
アサ「「それじゃ次回までゆっくりしていってね!!」」
?「俺の言う通りにすればもっと上にいけるというのに、馬鹿な奴だ」
面「それには同意するけれど、別に僕は上に行きたいわけじゃない。それに君の言う上と僕の上は違うからね」
?「それは本心か、良い作品が必ずしも評価されるわけじゃないとは知っているだろう。たとえ面白くても、素晴らしくても目に留まらないという事は存在しないという事と同じだろう。そもそも、ちゃんとした評価ができる奴なんて数が少ないんだ。それなら評価もろくにできない奴らに媚を売ったほうが良いに決まっている。デキなんぞ悪くても、そんな連中が勝手に持ち上げえ、押し上げてくれるんだ」
面「そんな評価をされたって無意味だろう?」
?「無意味な評価でも評価は評価だ! なぁ……面沢、俺はお前が心配なんだよ」
面「それは……知ってる……」
?「兄として、俺とお前の間でゆれているアッシュの事もな。作品の質のみを追求するお前の考えが銀色に輝く白であるなら、人気を先行させるような打算的な考えで紡ぐ俺の作品は黒なのだろう。だが、その白と黒の是非を誰が決められる? 需要にあった作品を書くというのも作家の勤めだろう。俺達の間に挟まれて灰が不憫でならない」
面「たまには兄らしい事を言うんだね……」
?「あれでもたった一人の可愛い妹だからな。それにあの人のようで不安なんだよ」
面「……君の言ってる事、少し考えさせてほしい」
?「良い返事を期待してるよ……銀」
面「……それじゃあね、クロウリー」
※1 世界的な日本の漫画作品のNARUTOの主人公の口癖である。個人的にはコラ画像の印象が強い。




