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ゆっくり達の基礎から始める小説講座!  作者: 面沢銀
第三章 文章のルールを学ぼう
41/63

第四十一回『接続詞を正しく使おう』

 さん



 にぃ



 いち







挿絵(By みてみん)





ア「こんにちは、講師のアッシュです。今回は『接続詞(・・・)』の話だ」


サ「ぐぎぎぎぎぎぎ!」


ア「どうした、ただでさえ低い顔面偏差値がより減っちまう表情をしているぞ。挨拶もまともにできないほど辛い事でもあったのか?」


サ「こんにちは、生徒のサヴァ子です。最近は専門用語が多くてついていくのに必死です。前回が助詞に接続助詞そして今度は『接続詞』覚えなきゃならない事多すぎですよ」


ア「国語の授業でやった事なんだけどな。だが、今の発言でお前がそういう用語を覚えるのが苦手な事はわかった」


サ「サヴァ子は本来理数系ですからね」


ア「そうは見えんがな。とにかく順を追って解説していこう。接続詞にはいろいろな種類がある。『説明』『並列』『添加』『転換』『逆説』『順接』『選択』といろいろあってだな」













挿絵(By みてみん)






ア「早っ!」


サ「何ですかその暗記科目は!?」


ア「それぞれの違いを把握しておく必要があるから暗記科目とは言わねーよ。単語を覚える事を脊髄反射で投げ出したんだと思うけど、助詞と接続助詞と同じで単語そのものを覚えなくてもいい。日常的に使ってるものだからな。正しく使い分ける事が重要、簡単な一覧を用意しておいたぞ」




それぞれの一例。



『説明』 つまり、ようするに


『並列』 および、それに


『添加』 くわえて、さらに


『転換』 ところで、そういえば


『逆説』 だが、しかし


『順接』 そして、また


『選択』 または、さもなければ




サ「確かに日常的に使ってますね、それに前回と同じく、文と文を繋げる言葉(・・・・・・・・・)ですね」


ア「こういう言葉はこういう種類に分類されるって話だからな。初心者は分類まで覚える必要はないよ。前回の助詞、接続助詞、接続詞を正しく、そして積極的に使えれば、どういった状況だろうと感情だろうと表現する事ができるよ」


サ「なるほど、これらを多く使っていけば読みやすくなって、それが文章力の向上につながるんですね!」


ア「いや、そうでもない」


サ「えっ! でも、正しく使えればどんな事でもできるって言ったじゃないですか」


ア「これらの使っただけ、わかりやすくて親切な文章になるのは違いないんだがね。例をあげた方がわかりやすいな」




 サヴァ子はお腹がすきました。それでポテトチップを買いに行くことにとしました。そして、アッシュのぶんも一緒に買う事になりました。それから歩いてコンビニに行きました。そしてコンビニでポテトチップを探しました、ですが、食べようとしていたポテトチップがありませんでした。




ア「言葉の接着剤を使いまくって、丁寧に状況を表現するとこうなる」


サ「確かに状況はステップごとにわかりますけど、表現がくどいというか『〇〇が〇〇して、それから〇〇しました』といった小学生の作文みたいになってますね」


ア「そういう事だよ、使えばいいという事じゃない。文章はできる限り簡潔に、それでいてわかりやすく伝えるようにするが求められるんだ。適切な表現を使い、適(・・・・・・・・・・)切な言葉の接着剤を必(・・・・・・・・・・)要最小限に使用する(・・・・・・・・・)。これらのバランスが一般的に高い文章力だね」


サ「やっぱり難しいですね……」


ア「そうだよ、難しい。でもアイツも言ってただろうけど。難しいからこそ、最初からできるわけじゃない。この解説や他のサイトの解説、市販のハウツー本を読んで『もう少し上手く書けるようになってから書こう』『アイデアはあるからそのうち書くよ』なんて思ってる奴。そんな言葉は自分に対(・・・・・・・・・・)する言い訳だ(・・・・・・)。そんな『書きますアピール』してるくらいならとにかく書いた方が上達する。むしろ何も書かずに文章力がアップしたら誰も苦労はしないんだよ、明日やろうはバカ野郎だ。書いて見てもらう、こ(・・・・・・・・・・)のワンセットがあるか(・・・・・・・・・・)ら文章を書くのは楽し(・・・・・・・・・・)()。書いたものに自信がないならアイツに見せれば良いとこ悪いとこ、今後どうすればいいかを教えてくれるだろうよ」


サ「だ、誰に対して言ってるんですか?」


ア「いあ いあ ふんぐるい むぐるうなふ くとぅるう るるいえ うがふなぐる ふたぐん」(※1)


サ「いかん! 発狂しておる! くらえ精神分析物理!(※2)」


ドスッ!


ア「おぉぅ……私は何を?」


サ「大変に危険な状態でした」


ア「なんか腹がすっげぇ痛いんだけど?」


サ「気のせいです」


ア「お前じゃないが、専門的な話で疲れたかな。次回は息抜きもかねて気楽な話にしようか」



アサ「「それでは次回までゆっくりしていってね!!」」








?「彼女が死んで(・・・・・・)何年になる?」


面「もうすぐ十年だね」


?「お互い、もう強がるのはよそう。俺も今ならお前の気持ちが少しわかるよ」


面「でも、君の基本は変わらないんだろう?」


?「ああ。でも、お前もわかっているのだろう。俺の意見も正しいと」


面「……それは最初からわかっているさ。だから今更になって考えをあらためはしないよ」


?「俺と一緒で基本は変わらない。だからこそ、俺と一緒で歩み寄ろうとしている。だからここにいる。違うか?」


面「それは否定しない」




続く!!

※1 クトゥルフ神話のある意味主役であるクトゥルフを信仰する呪文。復活の呪文と思われがちだが唱えるのが目的で、特殊な状況を除くと、呪文そのものに特に効力はない。

肝心のクトゥルフは星振がそろはないと起きないもよう。


※2 発狂者には精神分析をかけると正常に戻るというのがクトゥルフ神話TRPGのルールの一つ。この精神分析は具体的に何をしているのか、という事は明言されていないが。サヴァ子がやったような腹パンではないのは間違いない。

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