第三十七回『読点、句読点の付け方』
さん
にぃ
いち
ア「こんにちは、講師のアッシュです。国語の授業を始めます」
サ「こんにちは、生徒のサヴァ子です。国語の授業って……厳密にはそうでしょうけど」
ア「フフフ、さらに厳密には違うのだけどな。それじゃいってみよー!」
サ「ところで読点と句読点って『、と。』の事でいいんですよね?」
ア「その通り、さすがに読み方もよくわからないと言われたらお手上げだ。小学校からやりなおせ」
サ「サヴァ子は大丈夫ですね、あぶねー」
ア「ちなみによく文章力なんて言葉が出てくるけど、どんなに豊富な表現を使おうが、この句読点をまともに打てなけりゃ、とても高い文章力なんていえないんだ。文章力を測定するバロメーターだと思ってもくれてもいい」
サ「みたいな事になるんですね」
ア「作品面白さとしては文章力が高いとか基準にはならないがね。あえて文章力を低く書く事もあるし。ただ、高く書けないのと、低くしか書けないのじゃ違うって事だよ。作者は文章力を読者にあわせて自由に変えられてナンボ」
サ「文章力5……500……5万!? 馬鹿なまだあがっていくだと!?」(※1)
ア「これにはラディッツさんも苦笑い」
サ「どうでもいいですけど、どうして漫画の電子機器は測定限界値を超えると爆発するんですかね?」(※2)
ア「きっと中国製なんだよ」(※3)
サ「JIS企画(※4)は通りませんね」
ア「文章は爆発しないから安心してくれ。さて、今回は話がだいぶ脱線したが読点と句読点の打ち方の基準を説明しよう。国語的に説明するなら動詞が続く時は入れる」
例1 走って止まってしゃがんでジャンプ。
サ「読みにくいですね」
ア「だから動きの間に読点を入れてあげる」
例2 走って、止まって、しゃがんで、ジャンプ。
サ「読みやすいけど読点が多くてくどいですね……」
ア「だから文を繋ぐ言葉をいれてあげる。これを接続詞というんだが、これはまた別の機会にな」
例3 走ってから止まり、しゃがんでからジャンプした。
サ「グッとシャープになりましたけど、何か日本語として変じゃないですか?」
ア「前後のシチュエーションが不明だし、一人称か三人称かも不明だから、あえて例は作らないけどこれを読みやすくしてあげるのが表現力ってやつだね」
サ「なるほど、人によってこれを読みやすくする基準が違うわけですね。読点に句読点の付け方も人によって違うと。にしてもまだ読点と句読点のつける基準がわかりません、初心者に優しいガイドラインはないんですか?」
ア「迷ったり、慣れていなかったりするなら『ね』を付けて違和感がなければ打つという基準があるよ」
例4 走ってね、止まってね、しゃがんでね、ジャンプした。
サ「なんか打つ基準としてはわかり易いですね!」
ア「句読点は口で言ってみて、言い切ったなと思ったら「。」をつける。だいたい『~~した』『~~だ』『~~する』とかの後になるだろうから、読点ほど難くはないさ」
サ「なるほど、これもわかり易いですね!」
ア「断っておくが、タイトルにもある通り『初心者向け』の講座だから。基準となるようにわかりやすく説明しているんだ。これだけ覚えれば完璧という事ではない事を肝にめいじておいてくれ。注意すれば最低限のレベルにはなれるというものだからな。この時点で上級者様から細かな指摘をされても……その……何だ……困っちゃうんで……」
サ「急にしおらしくなった! 何この生き物! 可愛い!!」
ア「可愛いとか言うな!!」
アサ「「それでは次回までゆっくりしていってね!!」」
※1 ドラゴンボールの主人公である悟空の実の兄という破格の設定のキャラクターであり地球人に対して「戦闘力5か、ゴミめ」という圧倒的な台詞が有名。その当時の地球最強の悟空とピッコロの二人がかりをものともしない強さを見せた……のだが。後にやってくるベジータがさらに強く、加えて雑魚モンスターの容姿にしかみえないサイバイマンと同じくらいの強さと明言され、そのサイバイマンもヤムチャを相手に自爆で引き分け、クリリンに数体瞬殺されるなど、強さの基準の引き上げによって「こいつ実は大した事ないな」という評価にされた悲運のキャラクター。
※2 昔の漫画はスカウターに限らず、測定限界を超えるともれなく爆発した。漫画的には機械などでははかれない強さを視覚的に表現し、強さを読者にわかりやすくアピールするための技法である。しかしながら欠陥品には違い無い。
※3 中国製の物はどういうわけか爆発する。別に中国という国を馬鹿にしたいわけじゃなく事実なのだからしょうがない。しかし、日本経済には中国と密接な関わりにあり、中国労働力ないとまだ困るというのも事実である。しかし、最近は別の国の労働力に期待がかかっている模様。
※4 日本工業規格の事であり、様々な基準が設けられている。このおかげで安全で品質の良い製品を我々は手にする事ができる。爆発するなんてもっての他だ。
電化製品やパイプ椅子、果ては履歴書にさえ用いられる信頼のブランド。




