第三十四回『小説における記号の使い方(前編)』
さん
にぃ
いち
ア「こんにちは、講師のアッシュです」
サ「こんにちは、生徒のサヴァ子です。今回は記号の使い方ですね。なんだかこの講座も具体的な内容になってきましたね」
ア「一般的な小説の書き方講座はこういった内容から入るからな。前も言ったように私はルールをおろそかにしてはいけないと思っているから当然だとは思っているけどね」
サ「…………」
ア「どうした?」
サ「いえ、おっしゃってる事はわかるのですけど……なんというかご主人とのギャップにちょっとだけ戸惑っています」
ア「……むしろアイツが変わり者なんだよ。もう……アイツはそういう奴なんだ」
サ「おっとっと、アッシュさんを悪く言っているわけではないんですよ? 気に障ったのでしたらごめんなさい」
ア「安心しろ、気にしてない。さて、今回は記号の使い方だな。私達がさっきから使っている「……」も勿論記号になるんだ」
サ「沈黙や台詞の間に多用する記号ですね」
ア「他にも「――」を利用する事もあるな。「…」は会話の沈黙を、「―」は三人称での文章の間に使われる事が多い。個人的には好みでいいと思うのだけど、投稿する作品などに関してはこれがルールとして認識されているから従った方がいいな」
サ「ところで、「…」とか「―」って何て読むんですか?」
ア「時間の都合上、ここによく使う物と読み方を一覧を用意しておいたよ(※1)」
「…」三点リーダ
「―」ダッシュ
「!」エクスクラメーション
「?」クエッション
「!?」インテロバング
サ「そう多くないですね。というか「!?」インテロバングなんて読み方があったとは……」
ア「ここで覚えておいてほしいルールは基本的に二個ずつ用いるって事かな。『えっと…その…』ではなく『えっと……その……』と二回ずつ使うのが正しい」
サ「どうして二個ずつなんですか? サヴァ子としては一個でもいいと思うのですが?」
サ「もうちょっと優しく教えてくれてもいいじゃないですか!」(※2)
ア「アイツが教えていた感覚的な部分はともかく、こういう共通の基本はしっかり覚えてもらわないと駄目なんだよ。甘い顔してなぁなぁに覚えられたら、私達のやりとりから学ぶ人に示しがつかないだろ。教えるからには教える責任があるからな。理由を聞かれても私は知らん、出版的な事情じゃないのか? とにかく『…』と『―』は二個ずつだ。理由はいい、理屈で覚えろ!」
サ「…………」
ア「……なんだよ?」
サ「いや、厳しい言い方だけど。サヴァ子達の事を考えてくれてるのだなーと思いまして」
ア「!?」
サ「実は以外と優しい……?」
ア「ばばばば、馬鹿野郎!!! 次回も記号の使い方だからな!!」
サ「受けて立ちます!」
サア「それでは次回までゆっくりしていってね!!」
※1 三分クッキングでよくある手法、短時間の料理番組ならではのやり方である。季節の変わり目にやるような二時間枠の料理組ではあまり使われる事は無い。
※2 オリジナルは少女ファイトという漫画である。コラ画像ではどういうわけかひだまりスケッチのゆのっちが曇った目で言う事が多い。




