第二十九回『起承転結の作り方(後編)』
さん
にぃ
いち
面「こんにちは、講師の面沢銀です」
サ「こんにちは、助手というか生徒のサヴァ子です。前回は書きたいシーンを考えて、そこからキャラクターを考えるというパターンでしたね。つまり今回は逆という事ですか?」
面「そうだね、『このキャラクターを書きたい』という明確なイメージがある場合。そのキャラクターを活かす話を考えていくパターンだね」
サ「でも、前回の解説では物語の点と点を結ぶのがストーリーの作り方という事でしたよね。点が無い状態でどうやってストーリ-を組み立てたらよいのでしょう?」
面「組み立てるというか、この場合はキャラクターにストーリーを作ってもらう」
面「まぁ、落ち着いて聞いてくれ。キャラクターを深く理解すればキャラクターが『こういう台詞を言うだろう』『こういう行動を取るだろう』という認識が生まれるんだ。そうすれば物語を作る上で自然とキャラクターが行動するようになる」
サ「そういえばキャラクターが勝手に動き出すという言葉は聞いた事がありますね、でも自分の作品とはいえ勝手気ままに動かれてはプロットの作り用がないと思うのですが」
面「でも、キャラクターを作った時点でそのキャラクターにこういう事をさせたいという物があると思うんだ。だからそれを軸に物語を作っていく。もちろん世界観と照らし合わせてね。この理由は第六回の『世界観を考えよう』と同じ理由からだね」
サ「なるほど、設定を最初から決めすぎてもよくないという物でしたね。決まったルールにしたがってキャラクターを動かしていれば、なるほどお話が出来上がりそうです」
面「この流れは二次創作をする人が多用するプロットの作成方だね。僕は二次創作をしないので一概にそうだとは言えないのですが」
サ「キャラクターの認識が深いという意味では確かに二次創作に向いているやり方のようですねぇ。フーム、なるほど。シーンを点で繋ぐやり方と、規定のルールに従ってキャラクターを動かしていくパターンの二つがあるのですね」
面「前編でも言ったけど、これは僕のやり方であって、人それぞれやり方の振れ幅があると思うし。これが一般論と言うわけではありません。今回の講座を全否定する纏めになってしまって心苦しいのですが、何も最初から凝り固まったプロットを作る必要はないのです」
サ「うお、爆弾発言ですね!」
面「今回のパートでもそうですい、全編通して僕は楽しんで書くという事を推奨します。上手い文章や構成が必ずしも面白いというわけではありません。それらが出来る事によって高くなる評価は完成度という項目です。もちろん完成度が高い事にこした事はないのですが、それを最初から気にしていたら文章は書けませんからね」
サ「確かにそうかもしれません。サヴァ子は前回で頭がボンッ! ってなりましたし」
面「プロットって何? の解説であった順番を逆から考えて、最初は始まりと終わり、次に起承転結、最後に細かいプロットが作れるようにと、自分の実力の向上に合わせて深く作れるようになれればいいと思います」
サ「思えば、あの時の時点で技術があっても細かく作る必要は厳密には無いと言ってましたしね」
面「そう。ただ、出来ないと。出来るけどやらないは違うからね。文章は練習=実践みたいな物だから。まずは書いてみて、見直す。そこから初めてみる事が大切なのだよ」
サ「なるほど! ではサヴァ子は書いてみた作品を見直して、次の作品を書くときに起承転結やプロットを意識して考えてみます」
面「そうそう、そうやって自分に足りない物を補っていく事が大切なんだ」
サ「わっかりました! よーし、やる気が出てきましたよ! それにしてもご主人はいつも楽しくと言ってますよね。これまでも良い意味で肩の力を抜いてやってこられたんですね!」
面「………………」
?(キミは随分と堅苦しい事を言うね? 正しいかもしれないけど、そこは本当に評価するところなのかい?)
?(わかったように君は言うけれど、書いた人に感想を押し付けるほど君は偉い存在なのかい?)
面「…………」
サ「……じん……ごしゅ……ご主人?」
面「おおぅ!? どうした?」
サ「どうしたはこっちの台詞です、のしをつけて返してやります。ただでさえ締りのない間抜け顔なのに、よけいにひどくなってゾンビみたいになってましたよ?」
面「僕はこの一瞬でそんなに生気がなくなってたの!?」
サ「わからない事があるんですけど、先程しれーっと軸っていう単語がでてきなしたがアレは何なのですか?」
面「おっと、ゴメンよ。それじゃあ、次回はその辺の説明をしようか」
サ「あいあーい!!」
面サ「「それじゃ、次回までゆっくりしていってね!!!」」
面「…………」




