第二十五回『起承転結って何なの?』
さん
にぃ
いち
面「こんにちは、講師の面沢銀です」
サ「こんにちは、助手というか生徒のサヴァ子です。今回は起承転結についてですね。でも、サヴァ子も言葉としては知ってはいるものの具体的にどういった事を指すのでしょうか?」
面「物語の基本という事で言葉として聞いた事はあるという人が大多数だと思います。事務的に説明するとこういう事になります」
起 物語の始まり、説明。
承 起をうけての発展、核となる転への繋ぎ
転 物語の最もヤマとなる部分
結 転で起きた事が最終的にどうなるか。
サ「サッパリわかんねぇ!!」
面「そう思って、有名な例文を用意してきました」
サ「おっ、そういうのもあるのか!」
頼山陽の以下の俗謡より抜粋
起 「京の三条の」糸屋の娘
承 姉は十六妹十四
転 諸国大名は弓矢で殺す
結 糸屋の娘は目で殺す
面「どうだ、わかったか?」
サ「ぜんぜんわっかんねぇ!!」
面「なー! これだけ見せられてもわかんねぇよなぁ! ちなみにこれで起承転結の意味を理解できない人は文章を読み解く才能が無いとまで言う教本もあるんだ。どことも何とも明言はしないけど僕に言わせれば指導放棄だよ。僕はちゃんと解説するから安心してくれ」
サ「やったぁ、さすがご主人!」
面「この四つの文章における起承転結としての役割なんだけど、まず起の部分に糸屋の娘の紹介。つまり物語の始まりだね。承の部分でその娘たちが年頃であると発展させている。転で諸大名は戦で人を殺すけど。結でそういう存在を目(色気)で殺すって話。サヴァ子はこれで物語の結末は理解できたかい?」
サ「つまり糸屋の娘が最強って話ですね。サヴァ子みてぇだ!」
面「要約するとそうだね、お前の図太さを考えれば最強かもな。その結末(結論)を伝えるための四段活用をご理解いただけただろうか」
サ「娘の紹介で始まって、食べごろをアピールして、人を殺す連中がいて、それらを殺す。流れとしてはなんとなくわかった気がします」
面「年頃の女性が、年齢について食べごろって表現するのはいかがなもんだろうか……。紹介、発展、変化、結末。こういった流れがこの中に凝縮されていて。この四段の流れの変化を起承転結というものだとなんとなーく感じてもらえたら、もうちょっと深く起承転結に触れてみようか」
サ「起承転結がなんなのか、だんだんと解ってきましたよ! 次は実際にそれ活用してみるのですね!」
面「その通り!」
サ「凄いよご主人! 今回は余計な話は挟まないで初めて解説だけに専念できた記念すべき回ですね! こういった解説らしい解説をする回は二十五回目にして初めてですよ!」
面「そ、そうだっけ!? それはそれでショックだな……」
面サ「「それでは次回までゆっくりしていってね!!」」




