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ゆっくり達の基礎から始める小説講座!  作者: 面沢銀
第二章 文章の基礎を学ぼう
21/63

第二十一回『一人称と三人称のアレコレ』

 さん



 にぃ



 いち







挿絵(By みてみん)





面「こんにちは、講師の面沢銀です」


サ「こんにちは、助手というか生徒のサヴァ子です。今回は何やら具体的なところに入っていく感じですね」


面「そうだね。二十回も使ったから小説家を目指す人、趣味で書く人の志し方の違いやどういった物を書くの(・・・・・・・・・)かの違い(・・・・)はわかってもらえたんじゃないかと思ってね」


サ「さながら無能な上司のように、執拗なまでにクドクドと言い続けてきましたからね」


面「他に言い様ってもんがあるだろ! ……っていうかお前の言うところの上司って僕じゃないか!!」


サ「まぁ、そんな些細な事はいいじゃないですか」


面「まぁ、サヴァ子の口の悪さは今に始まった事じゃないからいいけどさ。ところで、この講座を読んで小説を書き始めたという人がでてきたんだよ」


サ「嘘をつけ! ご主人はすぐにそうやって嘘をつく!」


面「なんですぐに否定するんだよ! とにかく書き続けることができなくても、文章に興味を持っていただけた人がいるのならこの講座に意味があったという事なんでしょう。これからも頑張っていきたいと……」


サ「だからそんなお涙頂戴はいいからとっととおっぱじめようぜご主人!」


面「ソウダネー。さて、今回は文体(・・)について説明しようと思います」


サ「ご主人ったら……ぃゃιζぃ……」


面「え、何で!?」


サ「(あや)(※1)の(からだ)について説明するんでしょう? どこの女です?」


面「文体(ぶんたい)な! 間に「の」は入らないし、変に難しい漢字使わないからな!」







挿絵(By みてみん)






サ「まぁ、茶番はこのくらいにしておきましょう。それで文体とは?」


面「言葉だけでは多くの意味があるんだけど、今回は文章の視点という意味で使う事にするんだ。文章には一人称と三人称というのがあるんだけどサヴァ子はこの違いがわかるかな?」


サ「一人称はFPS(※2)で、三人称がTPS(※3)って事ですよね!」


面「広義的な意味ではあってるね。一人称は自分の視点。つまり主人公の目線で物語が語られる。三人称は俗に言う神様の視点だね。あくまで物事の説明だけだから様々な事を同時に進行できるんだ」


サ「なるほど。この二つには短所や長所があるんですか?」


面「一人称は主人公の感情を色濃く描写できるから、読者が感情移入しやすいという利点があるね。デメリットとしては主人公の知りえない出来事の描写が難しい。逆に三人称は全ての出来事を描写できるかわりに深い感情描写を書くにはテクニックが必要になってくる。初心者は一人称がお勧めかな、自分が主人公になりきって書くのは筆が進みやすいからね。読者としてもライトノベルなんかは主人公に対して自己投影する読者が多いから一人称のが食いつきが良いと思う」


サ「なるほどなるほど!」


面「文章を小説というレベルに持ち上げる最低限のレベルが、この一人称と三人称の区別をしっかりできるかだね。サヴァ子の書いた文を少し抜き出してみようか」




① コマンドー桜庭の目の前に広がる光景には無数の、物凄い数の敵が、数多く犇いていた。



② 奴が俺の瞳に飛び込んだ。奴は一つも俺に気づいていない。



面「①と②の違いがわかるかな? ①は三人称で②は一人称になってしまっている。つまり視点がごちゃごちゃになってしまっているんだ。これじゃ読む方はわけがわからなくなってしまう」


サ「確かに一人称で通すなら『コマンドー桜庭』じゃなくて『俺』になりますよね。でも、一人称のみで話を作りきれなくなる場合もあると思うんですよ?」


面「その場合に三人称の文章で書くのは原則的に主人公の知らない情報を読者に提示するために使う事に限られているかな。一方その頃って場合だね。主人公が体験しているのに三人称になってしまうのは基本的にやってはいけない事だね。もっとも凄い文章力を持った人ならばそれさえも使いこなすだろうけど。やはり初心者にはお勧めできない。事実、書き始めの人はこの一人称と三人称がごちゃごちゃになっていることが多々ある」


サ「御多聞に漏れずサヴァ子もやっちまってますからね」


面「これが混在する事によって、初心者はさらに致命的(・・・)かつありがちなミスを引き起こしてしまうんだ。それはまた次回!」


サ「今回は脅してきましたね……」


面「唐突に次回予告! 次回はついにプロットについてです!」


サ「おお! 小説講座っぽくなってきたぜ!




面サ「「それでは次回までゆっくりしていってね!!」



※1 『文』という一文字で思いつくキャラは自分では射命丸しゃめいまる あやしかいませんでした。東方Projectに登場するキャラクターの一人です。ゆっくりという体裁だから東方のキャラをちょこちょこ引っ張ってきますが面沢はそこまで詳しくはない。

ちなみに画像は派生キャラのきめぇ丸。絶妙に可愛くない。だが、それがいい。


※2 ファーストパーソンシューティングの略。ゲームセンターでよく見かけるガンシューティングの殆どはこの形である。最近は家庭用ゲーム機の性能の向上によってよりメジャーなジャンルとなった。


※3 サードパーソンシューティングの略、一昔前はアクションシューティングとも呼ばれていた。人を操作するレトロなシューティングは広義的にはこれに区分される。

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