表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/10

探検LoG 008 魔石武器

まさか、上から落ちてきているのはスパイラルバンか?


ニコロはすぐ右の森へ飛び込み、落下地点へ向かって走る。


まずい。


落ちる速さがとんでもねぇ。


目で追えるのがやっとだ。


このままじゃ間に合わねぇ。


あいつを両手で抱えたらスパイラルバンにやられる。


スパイラルバンを斬っても、マルコは地面に叩きつけられる。


片手でマルコを抱えながら切る?


いや駄目だ、そもそもキャッチしたところで、


全身骨折じゃ済まないよなぁ。


ニコロは歯を食いしばった。

本当は使いたくねぇ、いや。


「おぅ!やるしかねぇ!」


走りながら斧を構える。


紫の刃に魔力を流し込んだ。


斧が低く唸る。


ニコロは地面を強く蹴った。


重い体が、嘘のように宙へ跳び上がる。


落ちてくるスパイラルバン。


巨大な影の羽ばたきが空気を裂く。


だがニコロは迷わない。


空中で体をひねる。


そして――


振り抜いた。斧は一直線に走った。


スパイラルバンの腹を深く裂く。


鈍い感触。


巨鳥の動きが止まる。


そのまま地面へ落ちた。



一方その頃。


真上の鳥へ向かって、斜め下から猛スピードで飛んでくる影が見えた。


……くそ親父。


次の瞬間。


鳥の腹が大きく裂けた。


裂いたのは親父の斧だった。


は?鳥を切ったのか?見捨てられた?


そうだよな、勝手に家出した俺なんか家族とも思ってないよな。


俺が悪いんだ。


神様、すみません。


クソガキに地上の景色を一秒も見せられてない。


終わりだと思ったその時だった。


「おぅ、天地反転(グラビティシフト)


声が響いた。


次の瞬間。


体がふわりと上へ浮きはじめた。


どんどん急上昇していく。


気がつけば、親父に抱えられていた。


そのままゆっくりと地面へ着地する。


「おぅ、楽しかったか?家出は」


何十年も会っていない親父に言われたのは、そんな軽い言葉だった。


「黙れ、くそ親父」


「お前、浮遊島へ行ったのか?」


「覚えてない」


その時。


木々の間から黒いシャツの男が現れた。


武器は見当たらない。


探検家じゃないのか?


「ニコロ、生存者か?」


「おぅフラか。こいつ一人だ」


「離せ」


俺は無理やり振りほどいた。


「もしかして……ニコロの息子か?」


フラがそう言った時、赤い剣を背負った赤髪の男と白いベレー帽を被った青髪の女も木々の間から現れた。


「私、空から人が降ってきたように見えたんですけど……見間違いじゃないみたいですね」


俺は辺りを見渡す。


門に向かって走る。


その瞬間。


体が後ろへ引き戻された。


いや、落ちた。


振り返ると、親父が俺の装備の背中を掴んでいる。


あぁ、くそ。


俺が家を出ている間に、こんな魔石能力を手に入れやがって。


「逃げない方がいいですよ」


ジャンヌが静かに言った。


「あなたは唯一の生存者です。疑われる立場なんですよ」


「いやジャンヌ」


ニコロが言う。


「こいつじゃない」


「さっきグレードA相当と出会った。おそらくそいつだろう。それにこいつはおれの息子だ」


ニコロはマルコを見た。


「だが話してもらうぞ」


「浮遊島で何があった」


その瞬間。


3人の間に緊張が走った。

浮遊島へ行った勇逸の人はまさかの

パーティーメンバーの息子さん。

まだ娘のフェミと変わらないぐらいじゃないですか。

浮遊島からの景色の様子は聞かないようにします。

直接見に行くんですから。


ーーー記録者 ジャンヌ•バレー ーーー

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ