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戦慄!スーパースパルタ薩摩イーグル魔術学園  作者: 射水 明


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2.イーグル魔術学園薩摩分校

イーグル魔術学園薩摩分校。巷では薩摩イーグルと呼ばれている。

それは、世界最高峰の名門であるイーグル魔術学園が、教育システムの輸出による外貨獲得の為に作られた、バーミンガムお墨付きの分校である。

数十年前から、ソ連とアメリカの魔術冷戦時代が台頭し、ソ連仕込みの暗黒魔術が日本の魔術安全保障を脅かしていた。このことに並々ならぬ危機感を抱いた日本政府は、大枚をはたいてイーグル魔術学園を誘致し、薩摩イーグルを設立した。元々薩摩には、薩摩スパルタ魔術学院があったのだが、厳格かつ過激な指導で有名だった割には全くもって成果の一つも出さず、問答無用で廃校に追い込まれてしまった。薩摩スパルタにいた教職員や生徒は、全員薩摩イーグルに移籍することとなり、日本の魔術を担う人材として、日々精進していくこととなる。


 薩摩イーグルは、バーミンガムにある本校と同じく、一応名門ということになっている。教育環境や設備関係は多少劣ってはいるが、基本的な教育システム関係は、バーミンガムのものと同じである。ということになっている。ちなみにではあるが、薩摩イーグルは、バーミンガム本校にいる連中の左遷先として有名である。


 薩摩イーグルは、旧薩摩スパルタ学園の流れを継いでしまったかのような魔術学園であり、大金を払ってイーグルの教育システムを導入したということになっているにも関わらず、未だに旧態依然とした驚天動地の指導が行われている。体罰やイジメは当たり前に行われているし、大日本帝国時代から脈々と続く謎の精神論も未だに健在である。バーミンガム直伝の優れた教育体系は1ミリも受け継がれていない。イーグル本校は、日本政府から金を巻き上げることが最重要課題であり、薩摩イーグルがどうなろうと知ったことではないのだ。

そしてこの私、ロザリンド・クリスタルは、この極東の辺境地である薩摩イーグルに左遷させられたというわけである。クソが!


 私は、バーミンガムから地球の果てにある薩摩イーグルまでの長い道のりを、ひとっ飛びすることとなった。バーミンガムの頭が固い連中は、極東のド田舎までわざわざ出向くというのに、1銭の金も私に払っていない。学園内で問題を起こしたケジメとして、自費で行けというのだ(後で覚えとけよ)。ということで、私の使い魔(奴隷)の一つである、ゴールデンペガサスを呼ぶことにした。


「おい、出てこい。」

まるで豚にでも命令するかのようにして、私は使い魔のゴールデンペガサスを呼び出した。こいつは相当レアな使い魔で、百戦錬磨の大魔術師でもなければ使いこなすことは不可能と言われているが、空前絶後の大天才である私にかかれば、豚を使役するようなものである。

「おい豚。四つん這いになれ。」

私は、最高位の使い魔に命令した。

ゴールデンペガサスは、本来、金色の角を持つ一角獣であると同時に、美しい黄金の翼を兼ね備えている。その上、人の姿にもなることができる。最高位の使い魔は、ゴールデンペガサスに限らず、人の姿になることができるのだ。

私は、敢えてゴールデンペガサスを人間の姿にさせると同時に、四つん這いになることを強要した。

「え?は?何するんですか?!」

人の姿になった豚が、大声で叫んだ。

この豚は、一般人から見た場合、絶世のイケメンと言える。

美しい金髪を短く整え、端正な顔つきを際立たせている。

また、私に匹敵する美しい青色の瞳も持ち合わせている。

身長は190cmの超高身長!

筋肉質の彫刻のような身体を持ち、フィジーク選手としても食っていけるだろう。

一般的な女性がこの男を目の当たりにしたら、即座に失神するレベルのイケメンである。

だが、数多のイケメンを食い尽くしてきた私からすれば、この程度の男は豚も同然である。

「豚がしゃべるな」

私は、エレガントな声で、豚を諭した。

「準備もできたし、さっさと行くわよ」

「どこに行くんですか?」

「薩摩イーグル」

「は?」

「薩摩イーグルよ!走れ!豚!」

「いやいやいやいや!薩摩イーグルって!日本じゃないですか!人間の姿のままじゃ、無理ですって!」

「それはやってみないと分からないだろ!豚!」

私は豚を蹴った。

「ぐえっ」

「行くぞ豚!ひとまずは、ドーバー海峡まで走れ!」

「は?!ドーバー海峡?!今僕らって、バーミンガムにいますよね?そこからドーバー海峡?!」

「そうだよ。走れ!」

「ぐえっ」

「何なんだこいつ!豚のくせにでかい口叩きやがって!この美しきご主人様が命令しているんだ!さっさと動け!」

私は四つん這いになった豚に跨り、でかいケツを魔法杖で叩いた。

「さぁ!出発よ!私の未来に向かって突き進めー!」

「うえーん」

豚が泣き出しながら、四つん這いで走りだした。

私という夢を乗せてね!

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