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池の主  作者: ツヨシ
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バングラデシュに仕事で行った。

雨と水害と水死者の多い国だ。

着いて数か月たったある日、現地の社員に言われた。

「三日後の日曜日、会社近くにある池に、絶対に近づかないでください」

こいつは普段、ぼけっとしたやつだったが、今まで見たこともないくらい真剣な目でそう言ったのだ。

確かに会社の近くには池がある。

湖とまではいかないが、それなりに大きな池だ。

それを聞いたもう一人の日本人である同僚の増山が言った。

「へえ、近づいちゃいけないって。おもしろそうだな。日曜日だし、池に行ってみるかな」

俺は「やめとけ」とだけ言った。

あれだけ真剣な目で言われたら、とても行く気にはなれない。


三日後の日曜日、宿の大家から俺に連絡があった。

「九時になっても増山さんが現れません」

なんでも宿の契約のことで午後八時に増山と会うことになっていたのだが、増山は現れず、連絡も一切つかないという。

それで俺に連絡してきたのだ。

俺も増山に電話してみたが、電話はつながらなかった。

――もしや。

増山は今日池に行くとか言っていた。

それと関係があるのか。

俺は各方面に連絡した。

もちろん警察も。

警察は思っていたよりもすぐにやって来た。

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