表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虻蜂虎S'。  作者: 渡良瀬ワタル
87/282

(故郷)29

 僕は冒険者ギルドを出た。

収穫はあった。

ギルドはあくまでも第三者。

味方にも敵にもならないとも分かった。

ギルドカードが継続して使えるから、んっ、良しとしよう。

 想定外もあった。

書類だ。

タルゼなりの配慮なのだろう。

誰が読むかは知らないが、それはそれで満足だ。


 喋ったからか、疲れたがドッと出た。

さあ、どこへ行こう。

皆に合流するか。

エリカを探そう。

 鑑定を起動して範囲を広げた。

マップでエリカの魔波をストーカー。

直ぐに見つけた。

北だ。

 向かっている途中で、妙な動きを捉えた。

尾行者がいた。

鑑定によると冒険者だ。

それも二名。

敵が味方か。


 ギルドは第三者を貫くとしても、一人一人の冒険者は違う。

ギルドを通しての依頼がなくても、闇営業すれば稼げる。

闇営業はギルドの保護下にはないが、その分、美味しい。

直接、鍛冶師に卸す、薬師に卸す、貴族に卸す。

中間を省くので両者にとっては旨味しかない。

ギルドを通してないので、ランクアップには繋がらないが、

生活する分には支障がない。


 ギルドが事の成り行きを見守るつもりなのか。

それとも代官所に雇われているのか。

僕は判断し兼ねた。

そこで、足止めする事にした。

水魔法を起動した。

水玉・ウォータボール。

それでもって二名の足の甲をロックオン、ホーミング。

威力より速度重視。

速度は上級、威力は初級、放った、Go。

 鑑定で様子を見守った。

なのに一瞬で決してしまった。

ターゲットの二名は足の甲を負傷し、その場で崩れ落ちた。

身動き出来なくなってしまった。

経験はないが、ポーションで治るだろう、たぶん。

つまらん。


 僕が代官所を訪問する間、エリカ達が無防備になる。

その対処を怠っていた。

すまん、すまん。

対処する事にした。

鑑定で奴隷商を探した。

知らなかった。

意外とあった。

三軒。

 それぞれ特徴があった。

借金奴隷専門の店。

犯罪奴隷専門の店。

拉致した者達専門の店。

競わぬ様に棲み分けてると感心すべきか・・・。


 僕は寒心に耐えられない。

拉致の店にした。

店の前に偉丈夫が立っていた。

熊人族。

薄汚れた体毛に首輪、痛々しい。

でも疑問が一つ。

こんな奴を拉致できるとは・・・。

偉丈夫を鑑定した。


「名前、ブラビット。

種別、熊人族。

年齢、55才。

性別、雄。

出身地、ベランルージュ王国。

住所、王都。

職業、借金奴隷。

ランク、C。

HP、120。

MP、60。

スキル、身体強化中級、剣術中級、生活魔法(水、火)」


 意外だ。

ベランルージュ王国出身で借金奴隷。

不敵なスキル。

これで奴隷に堕ちたと言うのか、理解できない。


 足を止めた僕をブラビットが一瞥した。

だが直ぐに視線を逸らした。

人畜無害と判断したらしい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ