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虻蜂虎S'。  作者: 渡良瀬ワタル
54/282

(道中)22

 攻撃こそ最大の防御なり。

僕は魔法杖に干渉し、魔力を拝借した。

風魔法上級の範囲攻撃・プリズントルネード。

威力のMP数値は50。

門を巻き込む形で、町中に放った。

Go。

 もの凄い重低音が響き渡り、見慣れた光景が展開された。

直径高さ共に100メートル以上の竜巻が発生した。

ありとあらゆる物を破壊して空高く巻き上げた。

門衛三名と門、それに連なる高い外壁も、

外壁よりも高かった建物二棟も巻き込まれた。

そして竜巻は全てを持ち去って消えた。


 僕は荷馬車の隊列を従えて町に入った。

更地の空間が広がり、その周辺では人々が唖然としていた。

誰一人、僕達には注目しない。

通関の係官ですら身動き一つしない。

 僕達の相手どころではないのだろう。

橋の出国門を守っていたベランルージュの将兵が我に返り、

竜巻が消えた更地に駆けて行く。

それは通関職員も同じだった。

彼等も我先にと駆けて行く。

あの辺りに大事な者か、知人がいたのだろう。

悲鳴が聞こえ始めた。

お気の毒に。

合掌。


『レニス橋』

ベランルージュ王国とバラディン王国の間に架かる橋。

剛性強化の術式が施されている。


『ロートレイン川』

ベランルージュ王国とバラディン王国の間に流れる川。


 通関手続きはしてないが問題はない。

僕達は出国門を抜けた。

橋の先の入国門では故国の将兵等が群れていた。

通関職員も野次馬と化し、こちらを見ていた。

僕達ではなく、こちらの惨状が気になるのだろう。

だったら体験すればいいのに。

 僕は体験させてやりたいけど、下手すると橋も消えてしまう。

我慢した。

代わりに別の物を体験させることにした。

まず一人一人を鑑定した。

ここも手抜かり無し。

国境だけに人材が豊富。

戦士系スキル持ちや魔法使いが揃っていた。


 僕は風魔法を起動した。

威力上級、破壊力特化の風玉・ウィンドボールを三十発。

入国門へ向けて乱れ撃ち。

Go、Go、Go。

 流石は威力上級。

当たるや否や破裂、その破壊力が凄い。

周りの者達も巻き込み、大きく弾き飛ばした。

入国門もズタボロ、破片が飛び散った。

 人陰がなくなったので僕達は安心して前進した。

邪魔になる人間や破片は風魔法で川に投げ落とした。

人間は、たぶん、泳げるよね。


『ワルセフ町』

ベランルージュとの国境の町。

人口一万人。

国境守備隊と交易の町。


 橋を渡り終えて町に入った。

そんな僕達の前に新たな将兵の群れ。

皆が皆、猜疑心の籠った目で僕達御一行様を見ていた。

やられる前にやる、それが勝つための基本。

幸い、彼等とは距離がある。

 まず鑑定した。

こちらも人材が豊富だった。

戦士系スキル持ちや魔法使いが揃っていた。

それにしても彼等が守るのは何なのだろう。

まあ、いいか。

遠慮はしない。

帰国祝いだ。

 ここでもMP数値50のプリズントルネードの出番。

それを前方に放った。

Go。

 直径高さ共に100メートル以上の竜巻が発生。

真っ先に将兵の群れを巻き込んだ。

悲鳴なんてのは聞こえて来ない。

重低音が全て上書きするからだ。

そして町のメインストリートを更地に変えた。


 ものはついでだ。

橋も壊しておこう。

誰も売られないようにしておこう。

 プリズントルネードの大安売りだ。

それを橋に放った。

Go。

もう一丁。

町の出口部分にも放った。

Go。


「ピコ~ン」

久しぶりに目の前に半透明化したモニター画面が現れた。

「風魔法が超級に到達しました」説明文。

 仕事に復帰するので、これからの投稿が不定期になります。

これからもよろしくお願いしますね。

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