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冒険者からの成り上がり~迷宮経営も楽じゃない~  作者: 浩志
コンビニ店員、冒険者になる
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プロローグ

迷宮経営をし始めるのはかなり遅くなると思います。また不定期更新となります┏○ペコッ

  その日、世界は激変した。朝早くに起きた地震は慣れている日本人なら少し揺れたかなくらいだったがそれ以上の異常事態が起きていた。そう迷宮(ダンジョン)の出現である。これはひょんな事から迷宮核(ダンジョンコア)を手に入れ迷宮経営で生計を立てることになった青年の物語である。



  田上樹(たのうえいつき)は中性的な容姿をしているが、れっきとした男性である。学生時代は陸上に所属し、県大会に出場した経験もある。商業高校を卒業し、簿記の資格を取る為に専門学校へと進学した。


  複数の簿記の資格を取得するも経理職として採用されることなく、家電量販店の店員として日々の生活の糧を得る生活をしていたが、店舗勤務から倉庫勤務へと異動させられ、肉体的にも精神的にも疲労していた。


  筋肉があまりつかない体質なのか、倉庫業務は樹にとって過酷でしか無かった。十二時間勤務は当たり前で朝九時に出社し、業務が終わったのは朝の五時それから仮眠を取って連続勤務することが常態化してしまっているブラック企業ならぬ漆黒企業に勤務していた。


  辞めたくとも辞められなかったのは、奨学金の存在と他の職に就くという考えすらも浮かばないほどに忙殺されていたからだ。奨学金があって助かった一面は確かにあるが、奨学金はあくまでも低利子の借金であることを忘れてはならない。


  奨学金を借りなければ専門学校に進学できなかったし、高校入学の時点で既に借りていた。高卒でも正社員になることは不可能ではないが、神奈川県在住とはいえ田舎町で育った樹にそう良い条件の雇用があるはずもなく、フリーターになるくらいならと思って専門学校に進学したのだ。


  今であれば高卒で手堅く職に就くこともありだったと後悔している。数百万円にもなる奨学金は三十代半ばまで働いてようやく返せる額であり、体調を崩したうえに解雇された今となっては治療費が重くのしかかっているからである。


  会社員時代は労使折半で健康保険も抑えられていたし、厚生年金に加入できていた。しかし、無職となった今では国民健康保険に国民年金を自己負担で支払わなくてはならず年金に至ってはそこまで生きているかも分からず尚且つ貰えるかも定かでない制度だから払うだけ損な気がしていた。


  樹は滅多に病気にならず病院に行くのもどうしようもない歯科医院だけである。大抵の病気は寝て安静にしていれば治るし、市販薬でも十分だと思っている。現役世代なので医療負担は三割だが、滅多に病院に行かないのに月二万円近くも取られるのは馬鹿馬鹿しいし、老人は大したことはなくても病院に行くし、生活保護者に限っては無料である。


  そして、ワーキングプア問題は樹にとっても看過できない問題になりつつある。肉体的な慢性疲労からくる心身の不調であったために一月もすれば樹は復調していた。そして、就活することになるが職がない。樹が働いた期間は新卒から一年半くらいであり、なぜ辞めたのかは必ず面接で聞かれることになる。


  一応は県内ではそこそこ有名な企業だったために雇用しても直ぐに辞められるのではないかと思われ正社員で雇用されることはなかった。それでも生活費はかかるし貯金も潤沢でなかった樹は近所のコンビニで働き始めた。


  労働環境は劣悪そのものだ。最低賃金で誰にも出来ると思われがちだが、そのような考えのものにこそ一度、働いてみろと言いたくなる。とにかく、やることが多くマルチタスク能力を求められる。立地によって忙しさは変わるが、繁忙期でもないのに忙し過ぎた。


  しかもコンビニのオーナーには労働法規を遵守する精神を持つ者は殆どおらず、労働者の権利である有給休暇すらなく、各種保険に入れるはずもなく週三十時間以上、働いていても雇用保険にすら入れないのだ。


  惰性でとは言え三年近くも働いているとぬるま湯から抜け出せなくなる。前の会社はノルマにうるさく、クレーム処理をしても売上に関わらないために評価もされなかったのだ。今は形式上はおせちやクリスマスケーキ・土用のうなぎなどにノルマはあるが達成しなくとも文句は言われない。


  そんな生活を続けていたからか政治には無関心であったが、生活保護者には憎悪すら抱いていた。政策が悪いというのもあるだろう。最後のセーフティネットとして生活保護があるからこそ決して安くはない税金を払うことに納得できるのかも知れない。


  だが、働けるはずなのに就職せず義務を果たしていないのに権利ばかり主張する一部には反吐が出る思いであった。憲法二十五条を盾に権利を主張するなら国民の義務である納税義務を果たしてから言えと思う。消費税だけを払って納税義務を果たしているというのは論外だ。


  累進課税方式を採用しているために収入が多い人ほど基本的に納税負担は大きい。確かに樹が収める所得税や消費税の額は大きくはないが、それでも働いて得たお金の中から支払われているのだ。最低賃金で働いているワーキングプア層や現役時代にきちんと年金を払ってきた人達よりも生活保護者の方が良い暮らしをしているのは有り得ないことだ。


  なんだったら法改正をして生活保護者の人権を制限するべきだとすら思う。そして、外国人が生活保護を受けるなら母国に強制送還しろとも思う。医療保険もそうだが保険料をほとんど負担していない外国人まで対象にする必要はない。不平等なことを考えるだけでよく日本がまだ国として成立しているのが不思議に思えた。


  そして運命の日、樹は夜勤明けであり、眠気を覚ますために公園のベンチでコーヒーを飲んでいた。身体に悪いと思いつつも仕事終わりの煙草とコーヒーは至高だと思っている。そして、火を消そうと携帯灰皿に手を伸ばしたときにそれは来た。体感では震度三か四くらいだろう。


 だが、運の悪いことに足元にあったはずの地面は消滅し、崩壊に巻き込まれたのだ。あまりの事に呆然としていたのは一分ほどだろうか。まだ危険が去った訳ではないのだ。寧ろ突如として死地に放り込まれたに等しい暴挙である。


  樹は少しでも男らしく思われたくて柔道を高校から習い始めていたが、部活の合間であり、指導を受けていたのは有段者であるとはいえ現役の警察官であったためにどちらかといえば逮捕術を習っていた。素手だけでなく警棒を使う護身術である。


  剣道もついでに教えようかと友人の父でもある紫藤紬(しどうつむぐ)さんは言ってくれたが夏場の防具の臭いで断念した。柔道着もそうだが大量に汗をかくために消臭剤でケアしていても落とせない匂いはあるのだ。


  それが男らしさとも思わなくなかったが、あくまでも異性にモテるためと物騒な世の中なので護身の必要性を感じてのことである。思い出したくもないことだが、樹は男に痴漢されたこともあるほどに中性的な顔立ちをしているのだ。


  樹は周囲の確認をしていたが分かったのは空気の通り道が存在していること。また、通路があり直ぐに崩壊する危険性は低そうなことだった。七十二時間というタイムリミットは存在しているがそれは絶水状態になってから水分を取らなければ脱水症状となる目安である。後は軽くご飯を食べてから寝るだけだと思っていたために廃棄を貰ったおにぎりやパンがカバンの中に入っているだけで飲料水はさっき飲み干したコーヒーが最後だったのだ。


  安全を確保するために動くかこの場に留まるかの判断は難しい所である。町中にある公園であるためにここは地下であっても下水道という可能性は限りなく低いのだ。そして、まるでゲームの中にあるかのような迷宮だった。


  学生時代にそれなりにゲームを嗜みライトノベルを読んできた樹はこれが現実ではありえないことだと思いつつもやはり現実なのだと認識していた。樹には気配を読むなど出来るはずもなく、光源がないために辺りは薄暗い。


  救助が必ずくるという前提であれば動かない方が良いが、地下だからなのか圏外であり充電も心許ない。武器になりそうなのはカッターくらいであり軍手くらいはしておいた方が良いだろうという判断のもと私服のポケットにすぐ取り出せるようにカッターを忍ばせる。壁伝いに通路を進んだが分岐は現れずそして現れなくて良い敵性生物を発見してしまった。



  身長で言えば百四十CMほどの小柄ではあるが皮膚の色は緑色であり、粗末な腰布だけが体を防護する衣服であった。そうファンタジーの代表格であるゴブリンである。道を引き返しても良かったが引き返した先にもゴブリンがいて挟撃されると大変不味い。夢であって欲しいと頬を抓るが痛いだけでありこれは現実なのだと理不尽さだけが残った。


  木の棒でも落ちて入ればと思ったが、武器になりそうな物は無かった。カッターで外皮を裂けるかは分からないが素手で肉弾戦をするよりかは分の良い賭けになるだろう。石が落ちていればそれを投げるでも良かったが通路の壁は殴ったくらいでは壊せそうに無かったし道具もない。革のベルトを直ぐに外せる様に緩めてからゴブリンと対峙する。


  腰布は洗っていないのか体臭が染み込んでおりそれだけで生物兵器みたいなものである。ベルトを緩めたのは身近な物で拘束するとしたらこれほど適した物はないからである。スボンがずり落ちるのであれば悪手であるがウエストに合うサイズを購入しているしその際には裾上げもして貰っている。後は覚悟を決めるだけだ。


  ゴブリンもこちらに気づいたのか無遠慮に近づいてくる。樹はというとすり足で距離を測りながらゴブリンとの距離を詰めていた。これが人間相手であれば体格の良さは膂力と同義であり、脅威度を正確に測れただろうが相手は存在していないはずのゴブリンである。油断できる相手ではなく、また可愛らしい外見をしていてもこちらにとって脅威であることを否定する理由にはならないのが怖いところであった。


  プロ格闘家とはいかないまでも自分より強い存在だと仮定して動くには十分な理由であった。何より目に見えない細菌類によって感染症にならないかも気になるところだが、そのためには無事に帰還するしかない。店で缶詰でも買っておけば良かったというのは後の祭りだ。災害への備えとして多少は自宅に置くようにしているが、今の基準は武器になるかどうかである。極論で言えばフランスパンでも武器になるのであれば使っていただろうということだけだ。


  自信があるのかゴブリンは喜色を浮かべて近付いてくる。逃走したいのはやまやまだが腰は抜けていないというだけで足は震えている。樹は自炊するために魚を捌くことはあるが、基本的に生き物を殺すということをしてきた経験はない。飼っていたペットを亡くしてしまうことはあっても故意に殺すことはない。幼さくる無邪気さで蟻の巣に水を流し込んだことはあっても善良な市民として生活してきたつもりである。


  殺傷を前提とした行動を取るのには人型のゴブリンは心理的抵抗感が強いのだ。肉を買うのにも既に解体されパック詰めされているのが当たり前に育った人と猟師をしていて獲物を解体する経験を多く持つ人では違って当たり前なのだ。露出部分を狙うか雄と仮定して股間を執拗に狙うかは迷い所である。人型である以上は弱点もそう変わらないだろうと予想ができる。防護されていない限りは眼球や口内は柔らかいだろうし、心臓や重要な内臓器官が損傷すれば生存は難しくなるはずなのだ。


  樹の持つカッターは狙いが逸れゴブリンの顔面に浅い傷をつけるに留まったが、ゴブリンの攻勢は鈍化させることに成功していた。ゴブリンの血は赤いのかと場違いな事を考えていたが、ゴブリンの血はどうやら緑らしい。血に触れない様に気をつけて戦うのは素人に過ぎない樹には難しいことである。血液を媒体とする感染症は多く、触れたいものではない。


  樹が気をつけなくてはならない攻撃は噛みつきや爪によるひっかきと多岐に渡るが、膂力が人とあまり変わらなさそうなことは朗報であった。上背がある分だけ樹に有利であるとも言えたが、カッターによる攻撃に警戒してか近付いて来ない。樹にとって不利なのは救援はあてに出来ないこととゴブリンを殺せるかと言う点だ。


  救出部隊が来るのにも時間はかかるだろうし、武器を持った警察官や自衛官である保証はないのだ。そして、目の前のゴブリンを殺さない限りは脅威が去ったとは言えないのだ。時間は寧ろ敵に優位に働くだろう。


  まだこのゴブリン以外を見つけていないだけで敵がこのゴブリンだけだと思う方が危険である。ゴブリン以外の魔物(モンスター)がいて同士討ちをしてくれるのも期待薄である。頭を低くしゴブリンはタックルを仕掛けてきた。


  殴るより蹴る方が体重を乗せやすい為に威力が出やすいが組み伏せられることだけは避けなくてはならない。柔道では押さえ込みによって得点が入るがそれは抑え込めるだけの優位性があれば敵を殺すことが可能であるということである。


  カッターをズボンの右ポケットにしまい革ベルトを引き抜いた。頭を低くして向かって来られたら股間を狙うことは難しい。首にベルトを巻き付けることが出来れば力を込めて呼吸不全による失神を狙うことも出来るし、腕に巻きつければ行動を制限することも力負けしない限りは可能のはずだ。


  攻撃を避ければ直ぐに通路にぶつかるという位置取りに気をつけながら樹はゴブリンのタックルに対処した。腕を掴み押すことで通路へと激突させゴブリンは痛みに呻いている。


 警戒を解いた訳では無かったが明らかに隙であり、ゴブリンの頭を蹴り飛ばした。一度やれば抵抗感は薄れるようであり、蹲るゴブリンの頭、目掛けて蹴りを繰り出していく。下半身への警戒が薄くなったところで股間に蹴りをお見舞いしてやり、樹の足には嫌な感触が残ったが躊躇うことなく振り抜いた。


  後は南無三と心の中で唱えながら馬乗りになって首へとベルトを巻き力を込めた。ぐったりとした様子であったが念には念を入れてカッターで頸動脈を切り裂いた。心臓はまだ動いていたのか血が吹きだしたが、確実に止めを刺した。


  これがライトノベルであれば金になる魔石を取り出すところであったが、位置が分からないし解剖できる道具もなかった。人と同じであれば左胸に心臓があり、そこに結晶化した魔石があるはずだがこれは現実である。


  ゴブリンの死体がこの不思議な空間に飲み込まれることになったとしても時間はかかるだろうし、魔物は金を落とさない。


 素材になる部分を選んで解体する知識と経験が必要になり、また素材となる部分を傷付けないで倒す技量も必要になるはずだ。何より魔物を倒してレベルアップする筈がないと考えていたがそれは樹の間違った認識らしかった。


  《地球人による初めての魔物の討伐が確認されました。称号【初代討伐者】が授与されました。BP十五を獲得しました》


  この称号というものはスキルとは別で様々な恩恵を人に与えてくれるらしい。この声の主も気になるが称号の恩恵も気になる。戦闘自体は十分に満たない時間だろうが疲労回復には時間がかかりそうである。そして、レベルアップを果たしたからなのだろうか、自身の体をオーラの様なものが包み込んでいた。


  そして、オーラがどのような物かが知識として理解できるようになっていた。初代討伐者の特典は【クリティカル率の微増】、【魔物に対する特攻微増】、【経験値獲得率の微増】である。微増と言っても五分は増えるらしく他の称号やスキルと重複しないらしい。


  またオーラはダメージを肩代わりしてくれる盾となる。注意が必要なのは人間同士の攻撃では役に立たないらしい。これらの情報も謎の声から得られたものであり、チュートリアルの一環らしいのだ。脅威となる銃火器は対応したスキルを持たないと魔物にダメージを与えられないことにある。


  その上で人に対する銃撃までは無効化されないのだから救出部隊はそのまま足でまといになる可能性を示唆していることだ。この通路も迷宮の一つであり、攻略することによって莫大な富が得られるらしいのだが、攻略よりも脱出を優先したい樹にとっては頭痛の種である。


  最下層にある迷宮核に触れることで支配権を奪取できるらしいが、日本政府は迷宮に対する諸権利を放棄することはないからだ。日本は罪刑法定主義を採用しているために公園という公共施設に犯罪の意思を持って立ち入らない限りは罰せられることはない。


  迷宮に立ち入ることを制限する法律がない以上は罪に問われることはないだろうが迷宮で得られた物の換金には特例法を直ちに公布・施行してくる可能性があるのだ。民法第二百四十一条を適用するかはまだ分からないが、迷宮の所有者が誰になるのかも重要だろう。


  政府は取れるところから毟り取ろうとするために土地の所有者でなく、国に権利があるものとするはずだ。その昔、徳川の埋蔵金を追うドキュメンタリー番組を見て調べたことがあるのだが、埋蔵金は基本的には逸失物の扱いを受け逸失者が現れた場合五%から二十%の権利しか主張できず、現れなかった場合は土地の所有者と均等に分けることになっている。


  命を落としたくはないが、金を得たい樹にとって成果物が苦労もしない第三者に掠め取られることは我慢が出来ない。催促は迅速に行っても還付に関する情報は自分で集めて正しく申請しない限り戻ってこない国の態度からしてみても期待するのは買ってもいないのに宝くじで一等を当てることを夢見るのと同じである。


  貧者の税金と呼ばれるのは控除率の高さと当選者の税金負担を購入者が負担していることを指している。公営賭博である競馬やパチンコですら宝くじほどの控除率はないし勝った利益を真面目に税申告している者は少ないはずだ。


  一時所得または雑所得となるはずだが競馬は万馬券を当てない限りは税務調査の対象にならないだろうし、パチンコは三店方式を採用している為に更に低いだろう。業としてパチンコライターをしている人達は律儀に申請しているらしいが一般人が年間五十万円も勝つことは今の時代ではかなりハードルが高いと言わざるおえないだろう。



  ゴブリンしかいない迷宮なのであれば命をチップとしたこの博打も全く勝ち目がないとまでは言えないだろう。僅かであるらしいがレベルアップすると身体能力の向上があるらしい。そしてBP(ボーナスポイント)を得たことにより【鑑定眼】と【身体強化】を得た。


  使用したBPはそれぞれ十Pと五Pだった。これは初代討伐者に付随しており、レベルアップによりBPは得ることが出来なかった為に熟考した。


  【鑑定】であれば五Pだったが、明らかに鑑定眼の方が上位スキルであり、身体強化は魔物と戦うのであれば必要不可欠だと思い取得した。三Pだった【生活魔法】も惹かれるものがあったが、そもそも地球人に魔力があるのかというのが疑問であり、魔法適性がないと死にスキルになることも有り得ないことではないのだ。各魔法適性は五Pであり、雷や氷といった上位属性は十Pだった。


  BPは節目となる五や十になるときに獲得できると信じて後は称号を積極的に狙っていくしかないだろう。樹は通路の壁に背を預けて先ずは初戦を生き残ったことに安堵するのであった。


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[一言] 非納税者のヘイトしゅごしゅぎぃ...プロローグの半分埋まってるよぉ
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