進学校を追い出された俺だけど、全国模試で一位とったら理事長さんが掌返ししてきたけどもう遅いですわ。
数週間が経ち、模試の結果が発表され、
俺もマヒロも上位にランクインしてた。
塾の帰り道。
偶然にも俺は理事長に会った。
マヒロが俺にすぐとなりにいたけど。
その時、
理事長は謝罪してくれた。
そして、藤島の処分も教えてくれたのだった。
「すまなかった。私が、嘘の証言を信じたばっかりに、君という非常に優秀な生徒を失ってしまった。
戻って来てほしいが、それは叶わない。
君を貶めた
藤島くんを問い詰めたら何もかも白状してくれた。彼は退学にしたよ...」
「林ユーコさんが何もかも話してくれたよ。
カンニングも藤島くんの罠だった、とね」
「まさか、全国模試一位を取っちゃうなんて、な...我が校の名前が君の名前の後ろにあれば、
飛び上がるほど嬉しいのに...」
「君を追放してしまった今となっては、
何をほざいたところで後の祭りだ...」
それだけ言うと。
理事長は肩を落として、俺らの前からいなくなったのでした。
全国模試の上位に、藤島の名前はなかった。
彼は今、ふてくされて悪い仲間とつるみ、不良をやってるって噂で聞いた。
俺は、と言えば。
見た目は地味だけど実は超絶美少女のマヒロと付き合い、高校生活を謳歌してる。
今いる、学校の先生達は、模試後、
俺とマヒロを物凄い、気に入ってくれていた。
「我が校、始まって以来の快挙だよ...!
全国模試、一位二位なんて!!」
それから。
周りのギャルや女子達は。
底辺校でもちょっと頑張ってみようかな?
と思ったらしく、以前より真面目に授業に取り組んでいる感じ。
なによー、なんて言いながらも。
前は授業中、メイクしてたのに、
先生の話に耳を傾ける生徒がでてきた。
さて、そんなギャル達だけど、
俺とマヒロの仲をおとなしく見守ってくれているのでした。
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