6/8
進学校を追い出されてから、もう勉強なんていいやと思っていたけど、地味子との出会いが俺の心に再び火を付けた感じ。
話してみると、彼女は可愛い声だった。
「真島マヒロだよ、」と自己紹介してくれた。
そして、俺がつい先日まで通ってた
高校を受けたけど、熱が出て落ちちゃったと
話してくれた。
「でも、国立大学に行きたいから塾とか行って
頑張って勉強してるんだ、」
と教えてくれた。
「そっかあ」
「ねぇ。あのさ。勉強教えてくれない?
ここ、分かんなくて」
「あ、うん、いいよ。ここはさ、こーしてさ」
「え、待って、凄い!これ、めちゃくちゃ難しい問題だよ!京大の二次試験に出たやつだよ」
「もしかして、凄い頭いいの??」
「あ、いや、大したことないよ」
「じ、じゃあ、コレも教えて?」
「うん、これはさ、」
「ヤバイ!これだって難関大学の問題なのに」
「ねぇ、将来の夢は?」
「医者かな?でも、この高校じゃちょっと
大学行けないよね、、」
「塾は?」
「うち、貧乏だからさ」
「特待生になれると思う!
ねぇ、私と同じ塾行こ!特待生は授業料無料だから!」
俺は。
なんだか、彼女に背中を押されて、
勉強する気持ちになった。
進学校を追放されたから、
もう勉強とかいいやと思ってたのに、だ。
iPhoneから送信




