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夏締め

作者: タマネギ

締め切りに追われ、

一つ終わればまた一つと

可愛そうなほど、

命を木々に燃やしている。


お盆が過ぎた昼間なら、

ずっと愛していいものか。

尋ねてみようとしたなら、

同じく命を燃やせん。


このまま朱の日になり、

このまま白の日になり、

このまま空の日になり、

二人で命を丸めん。


ああ、ああ下らない、

木々の間から笑われて、

三次元へと戻れよと、

つんざく熱量がせまる。


愛したいと思うのは、

中途半端な熱病だから、

目を覚ませ、目を瞑れ、

色彩までもとどろける。


あと何日、あと何時間、

蝉なら蝉の愛し方、

あと何年、あと何十年、

人なら人の愛し方。


夏の締め切りへと、

肌の締め切りへと、

命の締め切りへと、

堪え性もなくなる。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 命を丸めん という言葉にハッとしました。 考えさせられる詩です。☆彡 [一言] こんにちは。 感想をいただき、訪問してみたら、似通ったテーマの詩があったので拝見しました。 新鮮な驚きがあ…
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