第1章
鏡はないのかよ!
俺はいったいどうしちまったんだ?
なんでもいい。
身体が映ればなんでもいい。
ここはどこかなんて、今はどうでもいい。自分の体が大事だ。
俺は外に出た。前言撤回。
ここどこだよ。綺麗な森だった。まじでここどこだ。
俺は湖を見つけた。そこに行けば俺の顔分かるんじゃね?と思った。
初めて自分の顔を見た。
可愛かった…じゃねぇよ!どうしちまったんだよ!流れ的によくラノベとかで見かける異世界転生なのはわかっていた。
なんで、女に生まれ変わっちまったんだよおおおおおおおおおおおお!!!!
あぁ、異世界転生といえば、ハーレムだろぉ?
かわいこちゃんたちと乳繰りあったりして、
イチャイチャ冒険するのが異世界転生なのに、
なんなんだよ!
「ねぇねぇ!ルイくんだよねぇ?」
留衣、それは俺の名前だ。
「はい、そうですけど…」
なんだこの女。変なオーラを感じる。
「すみませんでしたぁ!僕が世界を、取り合うゲームで負けたので、異世界転生をさせたのですが、性別を間違えてしまいました‼」
えーと。え?なんて?
「僕は君の前の世界を治めていたアーシュと言いますぅ。あの、ほかの前の世界のひとは性別を間違うこともなく、記憶もきれいさっぱり消せたんだけど…ルイくんだけ上手く行きませんでした。てへぺろっ」
「お前、世界を治めていたってことは神か?」
「うん。そうだよぉ?」
「ふっざけんなあぁぁぁ!俺のハーレムをめちゃくちゃにしやがって!かわいい女の子達とキャッキャウフフしながら余生を異世界転生で過ごそうと思ったのに!性別間違えただと?反省しろ!」
「反省してます…だからーとくべつに?ルイくんには力を授けてあげよっかなぁーって!」
「え、なに?もしかしてチートみたいなの?じゃあ許す!なんでも行けるなら、そうだなぁ。あ、魔力無限とか?」
「そんなもんでいいの?もっとあるよ?まぁ、望むんならそれでいっかぁ。アーシュの名において、この者に我が加護を授ける!」
なにも変わらない気がするのだが…
「まぁ、魔法をつかってみたらわかるよぉ。じゃあね!僕は次に転生してくる人に君みたいなのがいないかチェックしないといけないから!」
逃げやがったな。まぁ、いいや。
まぁ、せっかく女の子になったわけだし、女同士でもいいかな。この体を楽しんでみるか。
言葉遣いなおさないとな。こういうのって大抵名前カタカナのほうがカッコイイんだよなぁ。
よし、今日から俺の名前は、ルイだな。カタカナにしただけだがな。
この小屋もアーシュが用意したのだろう。まずはここでレベル上げだな。ちょーどいい感じに弱そうなやつが沸いてるしな