来週のサザエさんが見たいから生きる理由なんかそんなもんでいい
「理由」
来週のサザエさんが見たいから
生きる
理由なんかそんなもんでいい
「マジメ」
マジメにならなくていい
マジになれ
「大丈夫」
大丈夫なひとなんていないから
大丈夫
「上手」
上手に生きる方法は
上手に生きようとしないこと
「本気」
自分の小ささを知るのが怖いから
みんな本気を出さない
自分の大きさも見えるのに
「初心者」
みんな人生の初心者
「仕事」
仕事とは
人助けだ
お金という紙切れを積み重ねるための苦行じゃない
あなたの仕事が
誰かを助けている
誰かの笑顔を守っている
そのことをじっくりと
想像してほしい
そうすれば少しは
がんばれるんじゃないかと思う
「普通」
実はこの世に普通のひとなんていない
普通のひとって、どんなひと?
と聞かれて
特徴を細かく答えることはできないはずだ
普通という言葉は、数字のゼロのように、この世には存在しない基準
ゼロ個のリンゴがこの世に存在しないように
普通のひとは世界にひとりもいない
みんな自分の「普通」の基準にあわせて、行動しているつもりだけど
その基準はひとりひとり結構ちがう
みんな普通にならっているつもりだけど、普通というものは、そんな幻覚のような、あやふやなものなのだ
だから、実はみんな普通じゃない
ぼくも普通じゃない
あなたも普通じゃない
でも、それがいい
だからこそ
人間はおもしろい
「心」
固いものよりも
やわらかいもののほうが壊れにくい
石はハンマーで壊せるけれど
布団はハンマーでは壊せないように
心もきっと同じ
固いこだわりよりも
やわらかなおおらかさを
「本」
本に答えはない
本にあるのはヒントだ
自分の答えは、自分にしかわからない
生きる答えは、生きてみないとわからない
本に答えはない
本にあるのはヒントだ
どれだけのヒントを読んでいても
自分で考えないと、答えはわからない
どれだけの情報を知っていても
動いてみないと、本当のことはわからない
本に答えはない
本にあるのはヒントだ
正解を知りたければ
動け
「世界」
世界という言葉を聞くと
なんとなく
自分たちがいる場所とはちがう
どこか遠くて広いところを思い浮かべるかもしれない
でもそれは勘違いだ
僕たちがいる場所も世界だ
僕たちがいる場所は、広い
それを感じる方法は簡単だ
帰り道に、あえて遠回りしてみて、通ったことのない道を歩いてみるといい
あまり話したことのないクラスメイトに、思いきって話しかけてみるといい
入ったことのないお店で、買い物をしてみるといい
食べたことのないお菓子を食べてみるといい
聴いたことのない歌手の歌を、聴いてみるといい
あなたが女性なら父親と、男性なら母親と、ガチな話をしてみるといい
要は、やったことのないことをやってみようってことだ
そうするだけで、その日は、「いつもとは少しだけ違う日」になる
毎日同じことばかりをくりかえしていて
なんとなく狭いと感じていた自分の居場所が
思っていたよりも結構広かったことに気づくはずだ
僕たちがいる場所は世界だ
僕たちがいる場所は
広い
「重力」
たぶん
ひとの心にも重力があって
ほっとくと、下へ下へと落ちていくようにできている
楽しいことがあったあとでも
ちょっとした嫌なことで、あっという間に落ち込んだりする
例えば、楽しい日曜日のあとでも
あー、明日も学校だ、仕事だって暗くなっちゃうあの感じ
まったくもって、心の重力というやつはやっかいだ
しかし負けるかこの野郎!
人間は、重力に逆らって、どかーんと宇宙へ飛ぶことをやってのけたのだ
心の重力にだって、きっと逆らえる
みんな、それぞれに、思いどおりにならない自分の心の重力と戦っているはずだ
ぼくだけじゃない
あなただけじゃない
大丈夫、負けない、きっと勝てる
人間は
重力には負けない
「無敵」
負けても楽しそうなひとには
勝てない
「人生」
くらべるな
「自分」
自分を
なめんなよ