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第四話 助け舟は突然に

「売人じゃネぇやツワこ、殺せ」「電波ガそうユってる」「ォれ達は人形、操りニンギョウ」「そウじネーとわダじ達、クスリもらぇなぃ」

猫背で言葉は舌足らずかつ支離滅裂で目はラリっているどころか溶けていやがる。全員、さっきの男よりも中毒具合は上みてぇだ。そんな奴らにあっさりオレ達は取り囲まれた。警察共と違って理性が働いていないバーサーカーみてえな奴らだ。こういう体力が多いだけの雑魚共を相手にはしたくねぇな、そう感じた時、まだ若い頃のオレにユウキ様が仰った言葉が脳裏によぎった。

(統率の取れたグンタイアリより飢えたハイエナの方がゲリラ戦では厄介なんだ。)

(創造主であるアナタがオレの力を信じていねえなんて悲しいな。)

当時のオレは傲慢であり、自分が最強であると信じて疑わねえただの獣だった。そんな青二才の頃をこんなザコ共との戦いで思い出すなんざ、ロートルみてぇで腹が立つぜ。

群衆中で一人、太った汚らしい見た目の男が火がついた爆薬腹巻き代わりに特攻仕掛けて来やがってる。超特急で殺すのもアリだが閉鎖空間では使い道にならねえ。もし爆発したら大規模テロになり、シンヨコハマ混乱に陥りオレ達側も正義連合側にとっても不利な状況になっちまう事は容易に想像できる。

「ダイナマイトでぇえェ爆殺してヤりゅよ、ブヒャヒャ───────────────────」

「ポーキュニード参上!ライオニック様の右腕ここに見参よ!」

パンクファッションに近い雰囲気を漂わせるガラの悪いヤマアラシを思わせる見た目の擬似生命体が颯爽と現れた。まるで大トリかざるスーパースターみてえな光なんて出してねえのに輝きを放っていやがる様に感じちまった。コイツはポーキュニード、ヤマアラシ型の擬似生命体でウチの部隊の副隊長だ。性格にオレ以上に難ありだが、能力は有用だから面倒臭え。ヤツは手から鋭い針を一瞬で錬成した。鋭利ではあるが太く長い為、針というよりは剣や棍棒に近い見た目だ。コレで刺されたら超能力を持つヒーローはともかく常人であれば、ひとたまりもないだろう。

「なンナァぁんだよォ!オメぇは!?」

「聞いてなかったのか?凡人、俺様は繰り返し言うのが嫌いなんだよ! "ニードルドリル"でお仕置きだ!」

奴は頭から抜いた針を高速回転させ、ハンドピースの容量で男の脳天に突き刺した。

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