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第2話おまけ: セレンの家族の属性
「父さん、母さん、みんなは何属性なの?」
父は驚いたように目を瞬かせ、それから豪快に笑った。
「ははっ! どうした急に。俺は土だよ。畑を耕すときに少し地面を柔らかくしたり、固めたりな。便利っちゃ便利だが、鍬のほうが早いな」
そう言って見せた掌には、小さな土の盛り上がりができた。
母はにっこり微笑み、掌に小さな炎を灯した。
「私は火よ。料理や暖炉にはこれで十分。……大した力じゃないけど、家族が困らない程度にはね」
柔らかい炎が母の横顔を照らす。
俺はその光に胸が温かくなった。
長男が胸を張って言う。
「俺も土だ! 父さんの真似してるだけかもしれないけどな。でも畑仕事のとき、地面を少し均すのに役立つんだぞ!」
自慢げに言いながら、小さな土の塊を作ってみせる。
次男も負けじと手を挙げた。
「俺は火! 母さんより大きな火を出せるんだ!」
そう言って囲炉裏に手をかざすと、ぱちんと音を立てて炎が少しだけ強まった。
「ふふ、頼もしいわね」
母が目を細めると、次男は得意げに胸を張った。
「(父と兄は土、母と次男は火。みんな“農家に必要な力”ばかりだ。農民にはそれで十分。みんなもそう思っている)」
囲炉裏の炎がゆらめく中、胸の奥の震えはまだ正体を明かさずにいた。




