表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/63

第2話おまけ: セレンの家族の属性

「父さん、母さん、みんなは何属性なの?」


父は驚いたように目を瞬かせ、それから豪快に笑った。


「ははっ! どうした急に。俺は土だよ。畑を耕すときに少し地面を柔らかくしたり、固めたりな。便利っちゃ便利だが、鍬のほうが早いな」


そう言って見せた掌には、小さな土の盛り上がりができた。

母はにっこり微笑み、掌に小さな炎を灯した。


「私は火よ。料理や暖炉にはこれで十分。……大した力じゃないけど、家族が困らない程度にはね」


柔らかい炎が母の横顔を照らす。

俺はその光に胸が温かくなった。

長男が胸を張って言う。


「俺も土だ! 父さんの真似してるだけかもしれないけどな。でも畑仕事のとき、地面を少し均すのに役立つんだぞ!」


自慢げに言いながら、小さな土の塊を作ってみせる。

次男も負けじと手を挙げた。


「俺は火! 母さんより大きな火を出せるんだ!」


そう言って囲炉裏に手をかざすと、ぱちんと音を立てて炎が少しだけ強まった。


「ふふ、頼もしいわね」


母が目を細めると、次男は得意げに胸を張った。


「(父と兄は土、母と次男は火。みんな“農家に必要な力”ばかりだ。農民にはそれで十分。みんなもそう思っている)」


囲炉裏の炎がゆらめく中、胸の奥の震えはまだ正体を明かさずにいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ