お光の過去
私の本名は、お新。武士の家に生まれた。一人の兄がいて兄は、武士になるべく、毎日剣術を学んでいた。私もそれを見習い、剣術を学んでいた。道場にも入った。お陰で私は、男みたいな女になってしまった。でも、周りからの評判は悪かった。大人たちから馬鹿にされることも多かった。女は戦いに行くのではない。家庭を守り、夫を支える。だから、編み物などを教わった。でも、全然楽しくなくて、剣術は、強くなってるという実感が湧くのが楽しかった。女らしくいるのは苦手だった。
「なあ、お新お前少しは女らしくしたら良いじゃないか。」
「お兄ちゃん!女らしくって何?私は私の好きなように生きてもいいでしょ?」
「ハッハッハ。お新は強いんだな。」
小さい頃は許されていた。でも、14歳になると周りからは、変な目で見られるようになり、悪口もたくさん言われた。どの町にも偉い人は、いる。その息子に私はこう言われたのだ。
「お前、気持ち悪い。女のくせに男らしく生きるとか人として終わっているな」
私は、それに傷ついた。それを慰めてくれたのは、その弟だった。本当の自分を受け入れてくれた。
「私はそのままのお新は好きだ。」
まあ、私美人だったんで。そのまま、弟に告白されて、結婚した。これから幸せな暮らしが始まるのだと思った。でも、
「ねえ、お新。編み物をやってみない?女の立ち居振る舞いとか」
「私そんなの興味ない・・・きゃああ!!」
私は、いきなり殴られた。
「僕の言うことを聞けないんだったら殴るから、ちゃんとやって」
「??!私のすべてを受け止めてくれたんじゃないの?」
「お前みたいな男みたいな女誰が好きになるの?跡継ぎを生むために女が欲しかっただけさ。」
っ!!そうして、地獄の生活が始まった。10年そんな暮らしを続けてたけど、隠れて、剣術を学んでいて、復讐として、その一家を全員殺したの。そうして、死体を切り刻みまくった。一番偉い家柄だったので私は、森の中に逃げて隠れ人の村を見つけた。
「悲惨だったんだな。」
「明日はその村を通るわ。どうなっているのかしら。」
「・・・そうだな。じゃあ、寝よう。」
重い空気だったけど、明日も朝はやいし疲れもあッてすぐ寝てしまった